問題文を読む(1259 文字)
![]() | 【日付に関係する部分に注目して下さい。 前文には直接的な手掛かりはありません。】 |
![]() | 【「ある特定の時期」にのみ、意味が違ってくる「情報」があります。】 |
◎解答・解説 | 【誕生日は【2016年(うるう年であれば何年でもよい)の2月28日】 Bがカードを作ったのは【15年3月1日】 Aが封をしたのは【16年2月28日】 Cが封筒を預かったのは【16年2月29日(うるう日)】 【考え方】 まず最初にうたがうべきは「ちょうど1年後」「ちょうど1年前」の文章です。 この文章、普通に考えると日付を特定する材料になりえません。1年後でも1年前でも通常、日付は変わらないからです。 ですが、「ちょうど1年」を「366日(1年前or後の今日までの日数)」と読み替えると、日付を特定する材料になりうるケースがひとつだけあります。 それは、「ちょうど1年」の起算日が「うるう日」であるケースです。 うるう日は「2月29日」、2月29日から366日後は「2月28日」、366日前は「3月1日」です。 この日付を材料にして考えていきます。 ここで「ちょうど1年」のつく日は2つあります。「カードを作った日」と「封筒を預けた日」です、うるう日はどちらか1方です。 さて、どうすれば判断できるのでしょう。 A「Bがカードを作ったのは私がCに封筒を預けるちょうど1年前」 B「Aは私がカードを作ってからちょうど1年後にCに封筒を預けた」 A「私は誕生日に封をした」 A「封筒をCに預けたのは誕生日の翌日」 仮に「カードを作った日」を29日とすると、封筒を預けたのはその1年後、28日です。 28日の前日は27日なので、誕生日は27日、封をしたのも27日になります。 「封筒を預けた日」を29日とする場合、カードを作ったのはその1年前、3月1日です。 誕生日は、「うるう年の1年前の年でいう3月1日の前日」になるので28日です。 封をしたのも28日、ですが、封筒を預けたのはその翌日です。うるう年なので翌日は29日です。 ですが、ここで1つ疑問が残ります。 それは「封をしたのは28日だが、封筒を預けたのは「一年後の誕生日の翌日」つまり3月1日ではないか?」という疑問です。 ですがそれはありえません。 C「Aは封をしてから私に預けるまで1年かかっていない」 Cはこの通りはっきりと証言しています。 その為封筒を預けたのはその年の29日ということになります。 これらをまとめると @「カードを作った日」が29日の場合:誕生日は27日、封をしたのは27日、封筒を預けたのは1年後の28日 A「封筒を預けた日」が29日の場合:誕生日は28日、封をしたのは28日、カードを作ったのは1年前の3月1日 さて、ここでムジュンが1つ発生します。 B「私がカードを作ったのは誕生日の次の日」 カードを作った日は「誕生日の次の日」でなければいけません。 しかし、これを@にあてはめると、誕生日は27日、その次の日は28日でなければいけないはずなのに、カードを作ったのは29日ということになっています。 これで、@の可能性は消えます。 今度はAをそれぞれの証言にあてはめていきましょう。 もちろん、うるう年かそうでないかには細心の注意を払ってください。 コツとしては、「日」に数字をあてはめていくといいでしょう。 A「封筒を預けた日」が29日の場合:誕生日は28日、封をしたのは28日、カードを作ったのは1年前の3月1日 A「私は誕生日(28)に封をした(28)」 A「私はBがカードを作った日(1)の前の日(28)に封をした」 A「封筒をCに預けた(29)のは誕生日(28)の翌日【29】」 A「Bがカードを作った(1)のは私がCに封筒を預ける(29)ちょうど1年前(1)」 A「Bは誕生日(28)の翌日【29】からちょうど1年前(1)にカードを作った」 B「Aは私がカードを作って(1)からちょうど1年後(29)にCに封筒を預けた」 B「私がカードを作った(1)のは誕生日(28)の次の日【1】」 B「Aは誕生日(28)の次の日【1】からちょうど1年後(29)にCに封筒を預けた」 C「私はたった今、誕生日当日(28)にあなたに封筒を届けました」 C「Aは封をして(28)から私に預ける(29)まで1年かかっていない」 C「私は封筒を預かって【29】から届ける【28】まで1年かかっていない」 C「AもBもCもわかっててウソは言わない」 重要なポイントだけ【 】にしてみました。 まずは、Aの言う「誕生日の翌日(29)」とBの言う「誕生日の次の日(1)」が、食い違うということです。 ですがこれは、うるう年かそうでないかの違いで、彼等本人からすれば実質的には同じことです。 よって、Cも言っているように、彼等はウソをついてる訳でも何でもありません。 ですが、この問題はたぶんほとんど気にならないかもしれません。 最後に立ちふさがる問題は別にあります。 C「Aは封をして(28)から私に預ける(29)まで1年かかっていない」 C「私は封筒を預かって【29】から届ける【28】まで1年かかっていない」 明らかにおかしいですね、29日に預かったはずの封筒を、28日に届けることはできません。 「29日の366日後は2月28日だからギリギリ届けられるじゃないか!」 と思われるかもしれませんが、366日は「1年+1日(1年後の今日)」なので、「1年かかっていない」と言っている為にアウトです。 では、どうすればいいのでしょう。 ここまでたどり着いた人は、恐らく「この手の問題ならどこかで見たなぁ」と思う人がいるかもしれません。 そう、「日付変更線を越える」のです。 この手のクイズの定番トリックですね。 ※その他にも、この点はいろいろな抜け穴があると思います。 一行目を読んでみて下さい。 ……「バカンスを楽しむあなた」とあります。 バカンスといえば? ハワイが候補の1つに思い浮かぶでしょう。 「あなたは2月28日のハワイでバカンスを楽しんで」 「日本で2月29日、封筒を受け取ったCは飛行機で日付変更線をまたぐ便にのってハワイへ」 「そして、Cから封筒を受け取るあなたはこの3人に、すぐに話を聞く」 「ハワイは2月28日、Cからすればちゃんと誕生日の2月28日に届けたことになる」 というわけで、「うるう年の2月28日」が正解です。】 |
スローガン:囁き欄あり(答えがわかったら皆に内緒で囁いてね!)
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