ここは東京都内某所
桃田「姉さん!事件です!」
佐藤「いやいや。随分と古い言い方だな。しかも俺は男だぞ。」
桃田「いや、ちょっと言ってみたかったんですよぉ。」
俺は佐藤俊哉(さとうとしや)。 小さな探偵事務所を開いている。
このうるさい奴は、桃田 美咲(ももた みさき)。
俺よりも6歳年下の、後輩だ。 どうしても、探偵になりたいって言うから今はここで働いている。
佐藤「で?何があったんだ?」
桃田「それがですね、なんでもルパン三世をぱくったような大泥棒が現れたようなんですよぉ。」
佐藤「ふ〜ん。 それで?予告状か何かが届いたのか?」
桃田「さすが先輩!!お見通しですね。 なんでも時価数千万のルビーが狙われているんですよ。」
佐藤「そいつは興味があるな。 じゃあ、さっそく現場に行こうかな?」
桃田「私が運転しますよ。 場所は頭に入っているので。」
数分後
バタンッ。バタンッ。←車のドアの閉まる音
佐藤「ここが、その場所か。随分とお金持ちって家だな。」
桃田「もう話は通してありますので、中に入りましょう。」
佐藤「やけに準備がいいな。珍しい。」
桃田「失礼ですね。私だってやる時はやりますよ。 ではいきましょう先輩。」
館内
佐藤「うおっ!警備員がいっぱいいるぜ。 これは、俺たちの出番はなさそうだな・・・」
桃田「いえ、平成のルパンは変装の名人です。だから、このなかにいる可能性は大きいですよ。」
佐藤「!?その泥棒は平成のルパンってのか? 俺からしてみれば、ネーミングセンス0だな。」
桃田「変なとこに目をつけないでくださいよ。」
家主「あら。ようこそおいでになりました。え〜と・・・佐藤さんと桃田さんですよね。」
佐藤「今日はお世話になります。我々も全力で犯人逮捕に努めますので。」
家主「あっ!!こちらこそ。お世話になります。私は太田 結実(おおた ゆうみ)と申します。では、ルビーがある部屋に案内致しますので、こちらへどうぞ。」
案内されるままに、一つの部屋に・・・
太田「ここです。中央にあるのが例のルビーです。」
佐藤「おお!!真紅の輝きを放つ、美しいルビーですね。」
桃田「先輩は宝石の価値がわかるんですか?」
佐藤「いや。わからない。」
桃田「・・・・・」
太田「この部屋には、私が信頼している警備員4人だけを配置しています。」
佐藤「じゃあ、いつ奪いに来るか書いてないですし、気長に待ちましょうか。」
太田「そのまえに、警備員の名前を教えておきます。用があれば名前を呼んでください。」
警備員A「自分は刈田(かりた)と申します。」
警備員B「自分は大脊渡(おおせど)と申します。」
警備員C「自分は原田(はらだ)と申します。」
警備員D「自分は新谷(しんたに)と申します。」
佐藤「・・・覚えられないかも・・・」
数分後・・・
刈田「太田様。私と原田は館内を巡回して来たいのですが、よろしいでしょうか?」
太田「いいですよ。怪しい人物がいましたら、すぐに連れてきてくださいね。」
刈田・原田「では、行って参ります。」
それから5分後・・・
佐藤「ふむ。 まだ来ませんね。」
太田「もうすぐ、午後10時ですか。寝てはいけないので、私コーヒーを入れてきますね。」
佐藤「おい。桃田。万が一の事を考えて、おまえもついていけ。」
桃田「わかりました。」
太田「ミニキッチンがこの部屋の奥にありますから、そこで入れましょう。」
佐藤「これでこの部屋は実質3人しかいないわけだ・・・」
バチンッ!!
佐藤「なんだ?おい明かりをつけるんだ!!」
大脊渡・新谷「はい!!ただいま!!」
ガシャンッ!!
佐藤「ちぃっ!! ルビーが!!」
パチッ。
大脊渡「照明つきました!!」
そこに宝石の姿はなかった。
佐藤「くそっ!!やられたか!! おそらく、犯人は外から侵入したのだろう。ドアが半開きになっている。」
太田「何がありましたの!? まさか宝石が・・・」
佐藤「すみません。私が居ながら・・・」
太田「・・・今すぐ犯人を捕まえるのよ!!」
数分後・・・
ルパンが変装していると思われる人物が5人に絞り込まれた。
太田「ルパンはまだこの館内から出ていません。警備員が目撃していませんから。」
佐藤「それで、この部屋の近くに居た5人が挙げられた訳ですか。」
絞られた人物5人
1人目 刈田 停電から3分後に現場に到着
「停電になった時は正直焦りました。宝石が無事かどうかが心配で心配で・・・」
2人目 原田 停電から2分後に現場に到着
原田「私も焦りました。太田様があの頼りない新米刑事と2きりだったんですからね。」
桃田「ムキー!!誰が頼りない新米刑事よぉ!!」
3人目 新谷 現場にいた
新谷「いきなり明かりを消されるとは、予想外でしたね・・・」
佐藤「いや、予想通りのパターンのような気も・・・」
4人目 大脊渡 現場にいた
「照明をつけるのに夢中で、あたりの様子はわかりませんでした。」
5人目 メイドさん この部屋のすぐ前で掃除中だった
「何がどうなってるのか・・・ ドアが開いた音がしたので、犯人は外部の人かと。」佐藤「・・・・・ ふふっ。ふふふふ。」
桃田「ギョッ!? 気持ち悪いですよ先輩。」
佐藤「うるせぇ!! ただ、天下のルパンでもミスをするんだなと思ってね。」
桃田「・・・え?犯人がわかったんですか?」
佐藤「ああ。犯人はあいつしかいない。」
長くなりました。ここで問題です。
佐藤が言う、犯人は誰でしょうか?理由と一緒にお答えください。
お茄子回答、別解もお待ちしております
また、質問も受け付けておりますので遠慮なくどうぞ
スライム 2009/03/31 09:49
桃田「姉さん!事件です!」
佐藤「いやいや。随分と古い言い方だな。しかも俺は男だぞ。」
桃田「いや、ちょっと言ってみたかったんですよぉ。」
俺は佐藤俊哉(さとうとしや)。 小さな探偵事務所を開いている。
このうるさい奴は、桃田 美咲(ももた みさき)。
俺よりも6歳年下の、後輩だ。 どうしても、探偵になりたいって言うから今はここで働いている。
佐藤「で?何があったんだ?」
桃田「それがですね、なんでもルパン三世をぱくったような大泥棒が現れたようなんですよぉ。」
佐藤「ふ〜ん。 それで?予告状か何かが届いたのか?」
桃田「さすが先輩!!お見通しですね。 なんでも時価数千万のルビーが狙われているんですよ。」
佐藤「そいつは興味があるな。 じゃあ、さっそく現場に行こうかな?」
桃田「私が運転しますよ。 場所は頭に入っているので。」
数分後
バタンッ。バタンッ。←車のドアの閉まる音
佐藤「ここが、その場所か。随分とお金持ちって家だな。」
桃田「もう話は通してありますので、中に入りましょう。」
佐藤「やけに準備がいいな。珍しい。」
桃田「失礼ですね。私だってやる時はやりますよ。 ではいきましょう先輩。」
館内
佐藤「うおっ!警備員がいっぱいいるぜ。 これは、俺たちの出番はなさそうだな・・・」
桃田「いえ、平成のルパンは変装の名人です。だから、このなかにいる可能性は大きいですよ。」
佐藤「!?その泥棒は平成のルパンってのか? 俺からしてみれば、ネーミングセンス0だな。」
桃田「変なとこに目をつけないでくださいよ。」
家主「あら。ようこそおいでになりました。え〜と・・・佐藤さんと桃田さんですよね。」
佐藤「今日はお世話になります。我々も全力で犯人逮捕に努めますので。」
家主「あっ!!こちらこそ。お世話になります。私は太田 結実(おおた ゆうみ)と申します。では、ルビーがある部屋に案内致しますので、こちらへどうぞ。」
案内されるままに、一つの部屋に・・・
太田「ここです。中央にあるのが例のルビーです。」
佐藤「おお!!真紅の輝きを放つ、美しいルビーですね。」
桃田「先輩は宝石の価値がわかるんですか?」
佐藤「いや。わからない。」
桃田「・・・・・」
太田「この部屋には、私が信頼している警備員4人だけを配置しています。」
佐藤「じゃあ、いつ奪いに来るか書いてないですし、気長に待ちましょうか。」
太田「そのまえに、警備員の名前を教えておきます。用があれば名前を呼んでください。」
警備員A「自分は刈田(かりた)と申します。」
警備員B「自分は大脊渡(おおせど)と申します。」
警備員C「自分は原田(はらだ)と申します。」
警備員D「自分は新谷(しんたに)と申します。」
佐藤「・・・覚えられないかも・・・」
数分後・・・
刈田「太田様。私と原田は館内を巡回して来たいのですが、よろしいでしょうか?」
太田「いいですよ。怪しい人物がいましたら、すぐに連れてきてくださいね。」
刈田・原田「では、行って参ります。」
それから5分後・・・
佐藤「ふむ。 まだ来ませんね。」
太田「もうすぐ、午後10時ですか。寝てはいけないので、私コーヒーを入れてきますね。」
佐藤「おい。桃田。万が一の事を考えて、おまえもついていけ。」
桃田「わかりました。」
太田「ミニキッチンがこの部屋の奥にありますから、そこで入れましょう。」
佐藤「これでこの部屋は実質3人しかいないわけだ・・・」
バチンッ!!
佐藤「なんだ?おい明かりをつけるんだ!!」
大脊渡・新谷「はい!!ただいま!!」
ガシャンッ!!
佐藤「ちぃっ!! ルビーが!!」
パチッ。
大脊渡「照明つきました!!」
そこに宝石の姿はなかった。
佐藤「くそっ!!やられたか!! おそらく、犯人は外から侵入したのだろう。ドアが半開きになっている。」
太田「何がありましたの!? まさか宝石が・・・」
佐藤「すみません。私が居ながら・・・」
太田「・・・今すぐ犯人を捕まえるのよ!!」
数分後・・・
ルパンが変装していると思われる人物が5人に絞り込まれた。
太田「ルパンはまだこの館内から出ていません。警備員が目撃していませんから。」
佐藤「それで、この部屋の近くに居た5人が挙げられた訳ですか。」
絞られた人物5人
1人目 刈田 停電から3分後に現場に到着
「停電になった時は正直焦りました。宝石が無事かどうかが心配で心配で・・・」
2人目 原田 停電から2分後に現場に到着
原田「私も焦りました。太田様があの頼りない新米刑事と2きりだったんですからね。」
桃田「ムキー!!誰が頼りない新米刑事よぉ!!」
3人目 新谷 現場にいた
新谷「いきなり明かりを消されるとは、予想外でしたね・・・」
佐藤「いや、予想通りのパターンのような気も・・・」
4人目 大脊渡 現場にいた
「照明をつけるのに夢中で、あたりの様子はわかりませんでした。」
5人目 メイドさん この部屋のすぐ前で掃除中だった
「何がどうなってるのか・・・ ドアが開いた音がしたので、犯人は外部の人かと。」
佐藤「・・・・・ ふふっ。ふふふふ。」
桃田「ギョッ!? 気持ち悪いですよ先輩。」
佐藤「うるせぇ!! ただ、天下のルパンでもミスをするんだなと思ってね。」
桃田「・・・え?犯人がわかったんですか?」
佐藤「ああ。犯人はあいつしかいない。」
長くなりました。ここで問題です。
佐藤が言う、犯人は誰でしょうか?理由と一緒にお答えください。
お茄子回答、別解もお待ちしております
また、質問も受け付けておりますので遠慮なくどうぞ