クイズ大陸



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マンションの「かいだん」 ≫No. 1
?chelsea 2009/01/19 22:11囁き
ある日、わたしは、(これを書いているわたしではないです、作り話・・)悩んでいました。
悩んで悩んで、でもいっこうに答えが出なかったので、近所の自然公園で息抜きをしようと、
出かけることにしました。
ちょうどその日は天気も良く、気温も暖かかったので、公園で座っているだけで、
少し、気分が楽になりました。

・・ふと、となりに人の気配を感じたので、横を向くと、
隣にはいつ来たのか、優しそうなおばあちゃんが座っていました。
気持ちも落ち着いたし、わたしはおばあちゃんと話をすることにしました。
そのうちに、話題はわたしの悩みの種のことになりました。
わたしは思い切って、A君とB君、どっちと結婚しようか悩んでいることを打ち明けました。

おばあちゃんは笑って聞いていましたが、その後、
「家にいらっしゃいよ。お茶でも飲んで、ゆっくりしていって」と、言いました。

おばあちゃんの家は、りっぱな坂道の途中にある、豪華なマンションでした。
おばあちゃんはわたしをエントランス奥のエレベーターに案内し、
「4階」を押しました。
おばあちゃんの家は、坂にあるからか、4階なのにかなりの見晴らしでした。
わたしは、もうA君でもB君でもいいと思うようになりました。(あれれ?)
楽しい時間を過ごした後、わたしはお礼を言い、マンションを後にしました。

・・・あれから4年。結局、わたしはC君と結婚しました。
ある日、おばあちゃんのマンションの前を通ったので、お礼が言いたいと思い、
訪ねてみました。
エントランスは、前より豪華な雰囲気にリフォームされていました。
エレベーターに乗ろうとしたら、家族連れが待っていたので、
4階だし、階段を上がることにしました。

3階分階段をあがり、前と変わらない素晴しい景色を眺めながら、
おばあちゃんの家の場所に行きました。確か、入り組んでるけど一番奥だったはず。
・・・でも、そこは違う人の表札がかかっていました。

「おばあちゃん、・・お亡くなりになったのかしら」
すると、ちょうどその家のドアが開き、若い奥様が出てきました。
「あの」わたしは声をかけました。「ここ、○○さんという方のお家・・ではないですよね。」
「○○さん?いえ、違いますよ。うちは△△。もうここに、10年住んでいます」
「えっ・・・」

あのおばあちゃんは、いったいどなただったのかしら。
今でも不思議に思います・・・・・・
ではなくて、真相は何だったのでしょうか?

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