ｸｲｽﾞ大陸

せっかくだから、ヒントではなく小話。

鴛井「うーん。さっぱりだ・・・人形とプラモ・・どう関係があるんだ？？」
謎解「・・・・」
つんつん

若居「ほわぁ！何ですか謎解さん！？いきなり突っつかないで下さいよ・・」
謎解「お前、また現場いじったろ。警部に解かせるつもりなら、もっと易しいのにしろ」

警部がさっきから小首を傾げて、人形とプラモを見比べている。
最初は愛らしいとも思ったが、影を背負った小さな背中が、段々かわいそうに思えてくる・・

若居「・・今回は比較的簡単だと思ったんですけどね・・・軽い知識と洒落で解けますし・・」
謎解「回りくどすぎるだろ・・・・・そんなﾒｯｾｰｼﾞ残して死ぬ人間がどれだけいると思ってんだ？」
毎度毎度、瀕死の人間にそのようにややこしいＤＭを残されては堪らない。
解くほうの身にもなってほしいところだ。
若居「でも、こうやって解こうとしてくれる人がいるだけで、冥利に尽きるってもんですよ」
謎解「・・・・・・・」
こうやって謎を作っては解かせようとする人間がいることのほうがよっぽど厄介だがな・・

謎解「そういえば・・・ちゃんと裏が取れてるんだろうな？」
誤認逮捕に協力なんぞ、真っ平ごめんだ。そこまでこいつのお遊びに付き合う義理も無い。
若居「あぁ、その点はばっちりですよ。犯人の部屋から犯行に使用したと思われる凶器が出てきました。もちろん指紋付きのね」
ばっちりの部分で、若居は親指と人差し指で○を作る。
謎解「・・・・・・・はぁ」
ますます、警部が哀れに感じてならない・・・
謎解（ホント、今までよくばれずに来れたよなぁ）


鴛井「！！２人でこそこそして・・・！またワシだけのけものか・・！？」
捜査を警部独りに任せていたのをすっかり忘れていた。
半分涙目の警部が、じと目になりながら鼻をすする。
鴛井「若居。お前も一緒に考えてくれ！！」
はいっ！とやけに嬉しそうに若居が答えた。
その背中からヒントを出す気満々といったオーラが出ている。

謎解（警部・・・・違うんだ・・・）
今までの鴛井警部の面目を考えるとやはりソレは躊躇われたが、今回ばかりは、さすがに叫びたい。

謎解（そのヤヤコシイＤＭを考えたのはそいつなんだよ・・！！）

複雑な思いで、警部の背中に念を送ると、若居が小さく振り返った。
謎解を見て失笑とも苦笑とも取れる複雑な笑みを浮かべる。

謎解（・・・・俺もいいように使われてんなぁ・・・）

謎以外に興味なし。他称　謎解探偵　謎解木田　斐鋤　が
近い先、もっと厄介な人間に出会おうとは、このときはまだ知る由も無かった。

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落ち・・ないです。　掻い摘んで書いたつもりが見返したらとんだ長文に・・
早々にロックしますね〜