ある森の深く。探索に訪れたあなたは、深い霧の中進むうち、道に迷ってしまいました。
考えあぐね、森の中をさまよっているうち、霧の奥に、大きな城のようなシルエットが浮かんで見えました。
必死の思いで進んで行くと、そこはとても古めかしいお屋敷でした。
城門に手をかけると迎え入れるようにソレは開き、あなたが中に入ると、自動的に門が閉まりました。
まるで、ここから逃がさないと言わんばかりに。
屋敷までの庭には、綺麗な花がところどころに植えられ、木々も若々しい葉をつけています。が、濃い霧のため、すべてが凍り付いているように見えました。一番橋の
花壇の隅、その足元には
小さな格子があり、人が一人通れそうな幅です。格子の隅には
さび付いた錠がかかっていました。
屋敷から見て十字に通路があり、花壇で仕切られています。また、辺りには
いかめしい石像がいくつも建てられていました。
薄暗い霧の中、リアルな石像はとても不気味に映って見えました。
花壇の傍に備えられた
白いベンチも、綺麗なままですが、露が乗っていてとても座る気になれません。
あなたは、一晩泊めてもらおうと、屋敷の中に踏み入れました。
お屋敷の中は広く、ホールの階段の上には、偉そうにひげを生やした、いかにも厳格そうな男性の絵がかけてありました。その下には[
マルゴ伯爵]と書かれたプレート。どうやらここは、この伯爵の持ち家のようです。
屋敷の中を探索すると、不思議なことに人一人いません。
どこかに隠れている様子でもなく、誰も住んでいないような雰囲気です。
あなたは、この屋敷で一番大きな部屋に来ました。ここは伯爵の部屋のようです。
やはり無人でしたが、机の上には綺麗な装飾の墨つぼと羽ペン、そして一枚の手紙がおいてありました。
読んでみると、それは日記のような、告白文でした。
つい先ほどまで人がいたように感じる、今まで多くのものを犠牲にしてきた代償なのだろうか。
まだ、この屋敷に誰かいるのなら、また、誰かこの屋敷に訪れた者がいるのなら。
話を少しだけ聞いてほしい、私の命が途絶える前に、そしてこの――。
匂墨(においずみ)が消えてしまう前に。
私はこの館の主。
のんびりとしたこの部屋の空間が何よりの至福だと感じる。生活は豊かで何の不自由もないが、
近々妙なことが起こっていて困っている。木々は美しく、いつも整えられているのだが、庭師はどこへいったのか、最近手入れが滞っているようだ。ぞんざいに扱われているような気がしてならない――最近、
妻の様子がおかしく、庭師とこそこそ何かをしているようだが、それと関係があるのだろうか。
海が見たいと言う彼女のために、微かに潮の匂いがするこの場所を買い取ったが、何が気に入らなかったのだろうか。
野うさぎや狐があたりを駆け回り、自然と緑にも溢れたこの場所は、私にとっても良い場所だと思ったのだが。
何故なのだろう、彼女がいなくなってから、屋敷の人間が姿を消すようになった――庭師もコックもメイドも。
彼ら、私に仕えてくれていたすべてが徐々にいなくなっていったのだ!あぁ・・妻さえ傍にいてくれたら、私は他に何も要らなかったのに。
彼女の居場所を突き止めてくれ。そうすれば、霧は晴れる。
便箋の置いてあった机には血文字でそう書かれていました。
そして、間違った場所を調べれば、禍がその身に降りかかるとも・・・
さぁ、あなたは無事にこの屋敷から出ることができるでしょうか?
>ヒント部分に色をつけました!でも、伯爵の名前だけで十分なんじゃないかな(-へ-;)
<追記>1/16 2:50
この問題は、ケータイからですと、若干問題を考えるのに影響があるかもしれません。
本解を当てる分には、全く影響ないんですけれど・・・
考えあぐね、森の中をさまよっているうち、霧の奥に、大きな城のようなシルエットが浮かんで見えました。
必死の思いで進んで行くと、そこはとても古めかしいお屋敷でした。
城門に手をかけると迎え入れるようにソレは開き、あなたが中に入ると、自動的に門が閉まりました。
まるで、ここから逃がさないと言わんばかりに。
屋敷までの庭には、綺麗な花がところどころに植えられ、木々も若々しい葉をつけています。が、濃い霧のため、すべてが凍り付いているように見えました。一番橋の花壇の隅、その足元には小さな格子があり、人が一人通れそうな幅です。格子の隅にはさび付いた錠がかかっていました。
屋敷から見て十字に通路があり、花壇で仕切られています。また、辺りにはいかめしい石像がいくつも建てられていました。
薄暗い霧の中、リアルな石像はとても不気味に映って見えました。
花壇の傍に備えられた白いベンチも、綺麗なままですが、露が乗っていてとても座る気になれません。
あなたは、一晩泊めてもらおうと、屋敷の中に踏み入れました。
お屋敷の中は広く、ホールの階段の上には、偉そうにひげを生やした、いかにも厳格そうな男性の絵がかけてありました。その下には[マルゴ伯爵]と書かれたプレート。どうやらここは、この伯爵の持ち家のようです。
屋敷の中を探索すると、不思議なことに人一人いません。
どこかに隠れている様子でもなく、誰も住んでいないような雰囲気です。
あなたは、この屋敷で一番大きな部屋に来ました。ここは伯爵の部屋のようです。
やはり無人でしたが、机の上には綺麗な装飾の墨つぼと羽ペン、そして一枚の手紙がおいてありました。
読んでみると、それは日記のような、告白文でした。
彼女の居場所を突き止めてくれ。そうすれば、霧は晴れる。
便箋の置いてあった机には血文字でそう書かれていました。
そして、間違った場所を調べれば、禍がその身に降りかかるとも・・・
さぁ、あなたは無事にこの屋敷から出ることができるでしょうか?
>ヒント部分に色をつけました!でも、伯爵の名前だけで十分なんじゃないかな(-へ-;)
<追記>1/16 2:50
この問題は、ケータイからですと、若干問題を考えるのに影響があるかもしれません。
本解を当てる分には、全く影響ないんですけれど・・・