唇に歌を、実習生にはムースを ≫No. 1
ラナー
2009/01/14 19:31
O月X日。県内のとあるレストラン。
もう既に日は落ちている。早く着替えて帰宅しないと危ない時刻だ。
「椙原さん。明日は頑張ってくださいね」
「うん。正直大変そうだけど・・・」
明日は地域の中学生が数名、「職場体験実習生」として、わがレストランに「出勤」してくるのだ。
私は、実習生の面倒をみる担当(名前は特にない)に任命されているのである。
ここにいる間は、私が責任を持って面倒を見ないといけない。・・・重い責任が付きまとう仕事にはまだ慣れていないのだ。
「椙原さん、大丈夫?」
そんな私の心情を察したように、声をかけられた。ホールスタッフの中で一番偉い都築部長だ。
「ちょっとした連絡なんだけれど・・・、実習生の皆さんは、ホール担当の時でも、ムースで頭を固めさせないでね」
このレストランでは、料理を運んでいる最中などに髪の毛が料理に入るのを防ぐため、ホール担当スタッフは頭を固めることを義務付けられている。
それをきっちり実習生に守らせる予定ではなかったのが、学校側から「集団生活の決まりを守る心を身につけるために、職場のルールはきっちり守らせてほしい」という要望があったのである。そのため、前の会議で実習生にはムースをつけさせることになったのだが・・。
「どうしてですか?前の会議で決めたじゃないですか?」
「その時は忘れていたんだけれど・・・。実習生にはムースをつけさせないほうがいいのよ・・・去年それで失敗したわけ」
「え?どうしてですか?」
_____________
急に部長がムースをつけさせるのをやめさせた理由は何でしょうか?
ラナー 2009/01/14 19:31
もう既に日は落ちている。早く着替えて帰宅しないと危ない時刻だ。
「椙原さん。明日は頑張ってくださいね」
「うん。正直大変そうだけど・・・」
明日は地域の中学生が数名、「職場体験実習生」として、わがレストランに「出勤」してくるのだ。
私は、実習生の面倒をみる担当(名前は特にない)に任命されているのである。
ここにいる間は、私が責任を持って面倒を見ないといけない。・・・重い責任が付きまとう仕事にはまだ慣れていないのだ。
「椙原さん、大丈夫?」
そんな私の心情を察したように、声をかけられた。ホールスタッフの中で一番偉い都築部長だ。
「ちょっとした連絡なんだけれど・・・、実習生の皆さんは、ホール担当の時でも、ムースで頭を固めさせないでね」
このレストランでは、料理を運んでいる最中などに髪の毛が料理に入るのを防ぐため、ホール担当スタッフは頭を固めることを義務付けられている。
それをきっちり実習生に守らせる予定ではなかったのが、学校側から「集団生活の決まりを守る心を身につけるために、職場のルールはきっちり守らせてほしい」という要望があったのである。そのため、前の会議で実習生にはムースをつけさせることになったのだが・・。
「どうしてですか?前の会議で決めたじゃないですか?」
「その時は忘れていたんだけれど・・・。実習生にはムースをつけさせないほうがいいのよ・・・去年それで失敗したわけ」
「え?どうしてですか?」
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急に部長がムースをつけさせるのをやめさせた理由は何でしょうか?