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maigusa
2008/12/29 23:22
「一体、どう言う事なんだ? 俺には自殺としか思えんが‥。」
「この自殺。おかしな点が‥3つほどあるんですよ。」
「3つ?」
「まず1つ。コップからは、微量のアルコールが検出されてましたね。」
「ああ。恐らく、被害者はそれで睡眠薬を‥。」
警部補を手で制す。
「それはいいんです。‥ところで警部補。どんなお酒でしたっけ?」
「え?‥何言ってんだ。そんなの分かる訳無いだろ。」
「何故ですか?」
「そりゃあ‥‥‥‥あ゙!」
「気付いたみたいですね。」
「酒の缶‥いや、ビンでも‥容器はどこに消えたんだ!?」
「冷蔵庫にも、ゴミ箱にもありませんでしたね。」
「2つ目‥。警部補。窓ですよ。」
「窓‥?ちゃんと目張りがされてるじゃないか。」
「どんな物で目張りされてます?」
「どんな物って‥見れば分かるだろ。ガムテープだよ。」
「じゃあ、あと1枚窓に貼ってみて下さい。」
「貼る?‥ガムテープを?」
「ええ。」
「‥よく分からんが、まぁいい。ガムテープ‥‥ん?‥あ゙!」
警部補は、部屋を見渡してようやく気付いたらしい。
「ガムテープのロールはどこに行ったんだ!?」
「そうです。例え使い切ったとしても、芯は残りますからね‥。
ゴミ箱にはそんな物はありませんでしたね。」
「3つ目は‥遺書です。」
「遺書?」
「これに気付くのは些か時間がかかりましたが‥。
彼の著作と、創作メモ。そして、遺書を見比べてみて下さい。」
「著作とメモと遺書‥?」
「《ベルト》《アンサンブル》《ベートーヴェン》《ヴェネチア》《ボート》
‥彼は、「V」と「B」の発音には目敏かった様ですよ。」
「VとB‥あ!」
「流石の警部補でも‥《ビーナス》が《Venus》って事は分かりますよね?」
「そうか‥被害者が書いたなら、《ヴィーナス》じゃないといけないのか!」
「どれも、微かな物ですが‥。一考の余地はあると思いませんか?」
「そうだな‥。よし。殺人のセンも、もう少し調べてみよう。」
「一体、どう言う事なんだ? 俺には自殺としか思えんが‥。」
「この自殺。おかしな点が‥3つほどあるんですよ。」
「3つ?」
「まず1つ。コップからは、微量のアルコールが検出されてましたね。」
「ああ。恐らく、被害者はそれで睡眠薬を‥。」
警部補を手で制す。
「それはいいんです。‥ところで警部補。どんなお酒でしたっけ?」
「え?‥何言ってんだ。そんなの分かる訳無いだろ。」
「何故ですか?」
「そりゃあ‥‥‥‥あ゙!」
「気付いたみたいですね。」
「酒の缶‥いや、ビンでも‥容器はどこに消えたんだ!?」
「冷蔵庫にも、ゴミ箱にもありませんでしたね。」
「2つ目‥。警部補。窓ですよ。」
「窓‥?ちゃんと目張りがされてるじゃないか。」
「どんな物で目張りされてます?」
「どんな物って‥見れば分かるだろ。ガムテープだよ。」
「じゃあ、あと1枚窓に貼ってみて下さい。」
「貼る?‥ガムテープを?」
「ええ。」
「‥よく分からんが、まぁいい。ガムテープ‥‥ん?‥あ゙!」
警部補は、部屋を見渡してようやく気付いたらしい。
「ガムテープのロールはどこに行ったんだ!?」
「そうです。例え使い切ったとしても、芯は残りますからね‥。
ゴミ箱にはそんな物はありませんでしたね。」
「3つ目は‥遺書です。」
「遺書?」
「これに気付くのは些か時間がかかりましたが‥。
彼の著作と、創作メモ。そして、遺書を見比べてみて下さい。」
「著作とメモと遺書‥?」
「《ベルト》《アンサンブル》《ベートーヴェン》《ヴェネチア》《ボート》
‥彼は、「V」と「B」の発音には目敏かった様ですよ。」
「VとB‥あ!」
「流石の警部補でも‥《ビーナス》が《Venus》って事は分かりますよね?」
「そうか‥被害者が書いたなら、《ヴィーナス》じゃないといけないのか!」
「どれも、微かな物ですが‥。一考の余地はあると思いませんか?」
「そうだな‥。よし。殺人のセンも、もう少し調べてみよう。」