「伊坂警部。私、怪盗レオのターゲットが分かりました!」
「何、本当か!?」
叔父、魚草から鎌鼬を奪う 堕ちた今から‥
「この文章、ひらがなに直すと‥。」
私は、コピーの裏にペンを走らせる。
おじうおくさからかまいたちをうばうおちたいまから‥
「‥になりますね?」
「それ位、俺にだって分かるよ。」
「注目するのは‥この『‥』の部分です。この文章には、続きがあるんですよ。」
「続き‥?」
「これ、回文なんですよ。」
「回文って言うと‥‥‥しんぶんし、とかの? でも、これ回文にならないぞ?」
「ええ、そうですね。」
「逆から読むと‥らかまいたち‥鎌鼬!?」
「『うばう』は回文ですね。そこを、折り返し地点と考えて‥。」
「「を、ち、た、い、ま、か、ら‥」」
「かさくおうじお‥?」
伊坂警部が呟く。まだ気付いていない様だ。
その時、黙っていた魚草氏がやや驚いた顔を見せた。
「仮作王子!」
「そうです。この『‥』に続くのは‥『仮作王子を』と言う言葉なんですよ。
魚草氏のコレクションの中で、『仮作』の『王子』の作品がありましたね。」
「そうか‥奴は、【ブラウン王子の肖像】を狙っていたのか‥。
急いで警備をそこに固めろ!」
果たして、ここに怪盗レオは現れるのだろうか‥。
時刻は記されていない。長期戦になるだろう。
maigusa 2009/04/03 10:00
「伊坂警部。私、怪盗レオのターゲットが分かりました!」
「何、本当か!?」
「この文章、ひらがなに直すと‥。」
私は、コピーの裏にペンを走らせる。
「‥になりますね?」
「それ位、俺にだって分かるよ。」
「注目するのは‥この『‥』の部分です。この文章には、続きがあるんですよ。」
「続き‥?」
「これ、回文なんですよ。」
「回文って言うと‥‥‥しんぶんし、とかの? でも、これ回文にならないぞ?」
「ええ、そうですね。」
「逆から読むと‥らかまいたち‥鎌鼬!?」
「『うばう』は回文ですね。そこを、折り返し地点と考えて‥。」
「「を、ち、た、い、ま、か、ら‥」」
「かさくおうじお‥?」
伊坂警部が呟く。まだ気付いていない様だ。
その時、黙っていた魚草氏がやや驚いた顔を見せた。
「仮作王子!」
「そうです。この『‥』に続くのは‥『仮作王子を』と言う言葉なんですよ。
魚草氏のコレクションの中で、『仮作』の『王子』の作品がありましたね。」
「そうか‥奴は、【ブラウン王子の肖像】を狙っていたのか‥。
急いで警備をそこに固めろ!」
果たして、ここに怪盗レオは現れるのだろうか‥。
時刻は記されていない。長期戦になるだろう。