「伊坂警部。私、怪盗レオのターゲットが分かりました!」
「何、本当か!?」
叔父、魚草から鎌鼬を奪う 堕ちた今から‥
「この文章、ひらがなに直すと‥。」
私は、コピーの裏にペンを走らせる。
おじうおくさからかまいたちをうばうおちたいまから‥
「‥になりますね?」
「それ位、俺にだって分かるよ。」
「注目するのは‥この『‥』の部分です。この文章には、続きがあるんですよ。」
「続き‥?」
「これ、回文なんですよ。」
「回文って言うと‥‥‥しんぶんし、とかの? でも、これ回文にならないぞ?」
「ええ、そうですね。」
「逆から読むと‥らかまいたち‥鎌鼬!?」
「『うばう』は回文ですね。そこを、折り返し地点と考えて‥。」
「「を、ち、た、い、ま、か、ら‥」」
「かさくおうじお‥?」
伊坂警部が呟く。まだ気付いていない様だ。
その時、黙っていた魚草氏がやや驚いた顔を見せた。
「仮作王子!」
「そうです。この『‥』に続くのは‥『仮作王子を』と言う言葉なんですよ。
魚草氏のコレクションの中で、『仮作』の『王子』の作品がありましたね。」
「そうか‥奴は、【ブラウン王子の肖像】を狙っていたのか‥。
急いで警備をそこに固めろ!」
果たして、ここに怪盗レオは現れるのだろうか‥。
時刻は記されていない。長期戦になるだろう。
「伊坂警部。私、怪盗レオのターゲットが分かりました!」
「何、本当か!?」
「この文章、ひらがなに直すと‥。」
私は、コピーの裏にペンを走らせる。
「‥になりますね?」
「それ位、俺にだって分かるよ。」
「注目するのは‥この『‥』の部分です。この文章には、続きがあるんですよ。」
「続き‥?」
「これ、回文なんですよ。」
「回文って言うと‥‥‥しんぶんし、とかの? でも、これ回文にならないぞ?」
「ええ、そうですね。」
「逆から読むと‥らかまいたち‥鎌鼬!?」
「『うばう』は回文ですね。そこを、折り返し地点と考えて‥。」
「「を、ち、た、い、ま、か、ら‥」」
「かさくおうじお‥?」
伊坂警部が呟く。まだ気付いていない様だ。
その時、黙っていた魚草氏がやや驚いた顔を見せた。
「仮作王子!」
「そうです。この『‥』に続くのは‥『仮作王子を』と言う言葉なんですよ。
魚草氏のコレクションの中で、『仮作』の『王子』の作品がありましたね。」
「そうか‥奴は、【ブラウン王子の肖像】を狙っていたのか‥。
急いで警備をそこに固めろ!」
果たして、ここに怪盗レオは現れるのだろうか‥。
時刻は記されていない。長期戦になるだろう。