クイズ大陸



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学期末な偽造判子 ≫No. 1
?ラナー 2008/11/28 18:39囁き
 公園のベンチで山口少年は、深くため息をついた。明日からは夏休みだが、それに似合わず彼の心は重い。
 彼のカバンの中には通信簿が入っている。それが憂鬱の原因だ。それには、とても父親には見せられないような数字が並んでいる。これまでの人生の中で、これほど1や2という数字を憎んだことはないだろう。
 こんな成績じゃあ・・・殴られる!!
 両親は完全な仕事人間だから、自分から通信簿を見せろと言ってくることはないだろう。それは断言できる。だが、夏休みの終わりにそれを親の判子を押して返さないといけないのだ。
 つまり、親に見せないと先生に怪しまれて親に連絡されてしまうかもしれないということだ。
 それは避けないといけない。
 ならば・・・、そうだ!!・・・判子を偽造してみよう。


 山口少年のその思いつきは大成功だった。先生も両親も気付かなかったのだ。それだけ、彼の偽造判子は精密だった。
 もちろん、その行為を彼は主な友人に自慢した。そのほとんどは称賛の声を彼に浴びせた。さらに、おれのも作ってくれ、と依頼する友人も数名いた。
 そういうことがあって、2学期末に彼は友人の分も偽造判子を作った。そして、預かっていた彼らの分の通信簿に判子を押し、親に見つからないようにそれを見ないまま、押し入れの中に隠した。
 ・・・しかし、それは簡単に発覚してしまったのだ。


 3学期に入って間もなく、山口少年は職員室へ呼び出された。既に、そこには自分が判子を作ってあげたメンバーが座っている。
「何でこんなことをした!!」
 教頭先生が口火を切った。そのあと、いろいろな先生から入れ替わり立ち替わり、同じことを考えられるすべての表現、言い回しで説教された。
 チラチラと時計を見ていたが、こんな時の時計は非常に遅い。下校時刻を過ぎたころ、やっと彼らは解放された。
「すみませんでした。もうしません」
 と頭を下げると、山口少年の担任がこちらを振り向いて言った。
「そうだ・・・、山口ぃ。お前は何で自分の分を作らなかったんだ?」
「え?」
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 とある日本の偉人の子供のころのエピソードをもとにした物語推理です。
 有名かどうかは分かりませんが、知っている方もいらっしゃるかもしれません。
 
何故、その偽造判子は簡単にばれてしまったのか?
何故、先生は山口少年が自分で使っていないと思ったのか?


 この二つが問題の趣旨です。答えは囁きでお願いします。
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