夜の街 殺人事件 ≫No. 1
					 たく 
					2008/11/22 16:48
たく 
					2008/11/22 16:48 
					
					高木「まったく、最近は事件が多いなぁ・・・、」
山岡「・・・もう、ホントですねぇ。」
日下「でも、高木さんと捜査できて、とても光栄です。」
高木「いやいや(照)」
三波「でも、最近では珍しくなったもんだ、こんな風に世間話できる日は・・・。」
高木「そう言われれば、そうだなぁ。」
山岡「ずっと、捜査、また捜査でそんなことなんて忘れてました。」
三波「まったくだな。今日は鑑識課に2人しかいないもんな・・。」
山岡「給料も歩合制で上がんないんですかね」
高木「公務員なんてそんなもんだ。」
三波「山岡は刑事辞めてIT企業でも立ち上げるか?(笑) まだ若いんだし・・・。」
高木「IT企業とか不動産関係は、今景気がいいから、ニュー何だかっていう成金も多いしな。」
日下「ニューリッチですよ」
三波「ニューリッ・・・・?」
日下「ニューリッチ。成功した若手企業家・投資家のことです。昔でいう成金のです。」
プルルル・・・・。刑事課の電話が鳴った。
「金座の高級クラブ、“みすゞ”で殺人事件が起こった」との内容だった。
日下と新米?の山岡を連れて現場に向かった。
高木「みすゞか・・・いかにも高そうな店だなぁ。」
山岡「私たちには縁のないところですね。」
高木「そうだな・・・。でも、開店前だって言うのに随分散らかってるな。」
山岡「今日はこの店の常連、新城健三(しんしろけんぞう 34)の貸し切りだったそうです。」
高木「若いのに・・・、ニューリッチということか・・。」
山岡「ちょっと違います。一応、貿易会社の御曹司・・・です。」
高木「一応?」
山岡「先日社長である父親の新城雄二が亡くなったそうで、新城健三の社長就任の歓迎会をやっていたそうです。」
高木「そういうことか。で、事件の詳細は?」
日下「被害者は、岡村美恵子(おかむらみえこ)48歳。この新城雄二の秘書をしていた者です。」
  「死因は頭部を灰皿で殴打された事による脳震盪です。」
山岡「第一発見者は、ここの従業員である高室義男(たかむろよしお 23)です。」
高木「そうか、話を聞くか。」
高木「高室さん、被害者を見つけたときの状況を詳しく教えてください。
高室「えぇ」
あれは、セレモニーが終わって会場を片づけて、そのゴミを集積場に置きに行く途中でした。
入口の方に向かって行くと、通路脇のスペースに被害者の方が倒れてました。周りは荒らされててお札も落ちてました、大量に。
カウンターに戻って、急いで警察に電話をかけました。
そんなところです。
高木「一切、物には触れていませんね?」
高室「えぇ。」
高木「そうですか、ありがとうございました。」
日下「現場の写真を持ってきました。」
高木「あぁ。」
高木は椅子に座って独り言を言いながら考え込んでいた。
第一発見者の高室義男、主催者の新城健三、祝賀会終了後も新城と残ってたという二人。会社役員の山科順次(やましたじゅんじ 64)、多大な影響力があり裏に何かあるという噂があるらしい。それと、相手先の高峰ローサ(たかみねローサ59)、祖父の移民先のハワイでバイリンガル(日本語、英語)というのを生かして貿易会社を立ち上げ大成功したとか・・。それに、忘れ物をしたと、ここへ戻ってきたという鮑 青蘭(バオ・チンラン 51)、相手先(中国)の社長で来賓の一人か・・・。一応、容疑者は6人だ・・・。このクラブの経営者の宮下美鈴(みやしたみすず 52)も怪しいなぁ・・、アリバイがあるが真偽の程が確かでない・・・。
三波「・・・・考え中、悪いな」
高木「今日は鑑識課長のおでましか(笑)」
三波「今日は鑑識課に人がいないからな・・」
高木「何か分かったのか?」
三波「万札に混じって・・・こんなものが落ちてたよ。」
山岡「五千円札の両端が破られてますね。」
三波「実際には右端(右上)の部分は被害者が故意に残したと思われる。何を意味するかは分からないが・・」
日下「なぜ、そのようなことが・・・・」
三波「いや、それはだな・・・繊維の関係だよ。そこのティッシュを縦に破いてごらん。」
日下「こうですか?  何の変哲もありませんが・・・」
三波「では、90度回転させて破ってごらんなさい。」
山岡「うまく縦に破れませんね。」
三波「そう、これが繊維の向きだよ。」 
高木「それに血痕もそれを物語っているようだ・・・・。」
しばらくの沈黙の後、高木が口を開いた。
「・・・山岡、あいつを連行しろ」
さて、岡村美恵子を撲殺したのは誰でしょう?
					
				 
				
山岡「・・・もう、ホントですねぇ。」
日下「でも、高木さんと捜査できて、とても光栄です。」
高木「いやいや(照)」
三波「でも、最近では珍しくなったもんだ、こんな風に世間話できる日は・・・。」
高木「そう言われれば、そうだなぁ。」
山岡「ずっと、捜査、また捜査でそんなことなんて忘れてました。」
三波「まったくだな。今日は鑑識課に2人しかいないもんな・・。」
山岡「給料も歩合制で上がんないんですかね」
高木「公務員なんてそんなもんだ。」
三波「山岡は刑事辞めてIT企業でも立ち上げるか?(笑) まだ若いんだし・・・。」
高木「IT企業とか不動産関係は、今景気がいいから、ニュー何だかっていう成金も多いしな。」
日下「ニューリッチですよ」
三波「ニューリッ・・・・?」
日下「ニューリッチ。成功した若手企業家・投資家のことです。昔でいう成金のです。」
プルルル・・・・。刑事課の電話が鳴った。
「金座の高級クラブ、“みすゞ”で殺人事件が起こった」との内容だった。
日下と新米?の山岡を連れて現場に向かった。
高木「みすゞか・・・いかにも高そうな店だなぁ。」
山岡「私たちには縁のないところですね。」
高木「そうだな・・・。でも、開店前だって言うのに随分散らかってるな。」
山岡「今日はこの店の常連、新城健三(しんしろけんぞう 34)の貸し切りだったそうです。」
高木「若いのに・・・、ニューリッチということか・・。」
山岡「ちょっと違います。一応、貿易会社の御曹司・・・です。」
高木「一応?」
山岡「先日社長である父親の新城雄二が亡くなったそうで、新城健三の社長就任の歓迎会をやっていたそうです。」
高木「そういうことか。で、事件の詳細は?」
日下「被害者は、岡村美恵子(おかむらみえこ)48歳。この新城雄二の秘書をしていた者です。」
「死因は頭部を灰皿で殴打された事による脳震盪です。」
山岡「第一発見者は、ここの従業員である高室義男(たかむろよしお 23)です。」
高木「そうか、話を聞くか。」
高木「高室さん、被害者を見つけたときの状況を詳しく教えてください。
高室「えぇ」
あれは、セレモニーが終わって会場を片づけて、そのゴミを集積場に置きに行く途中でした。
入口の方に向かって行くと、通路脇のスペースに被害者の方が倒れてました。周りは荒らされててお札も落ちてました、大量に。
カウンターに戻って、急いで警察に電話をかけました。
そんなところです。
高木「一切、物には触れていませんね?」
高室「えぇ。」
高木「そうですか、ありがとうございました。」
日下「現場の写真を持ってきました。」
高木「あぁ。」
高木は椅子に座って独り言を言いながら考え込んでいた。
第一発見者の高室義男、主催者の新城健三、祝賀会終了後も新城と残ってたという二人。会社役員の山科順次(やましたじゅんじ 64)、多大な影響力があり裏に何かあるという噂があるらしい。それと、相手先の高峰ローサ(たかみねローサ59)、祖父の移民先のハワイでバイリンガル(日本語、英語)というのを生かして貿易会社を立ち上げ大成功したとか・・。それに、忘れ物をしたと、ここへ戻ってきたという鮑 青蘭(バオ・チンラン 51)、相手先(中国)の社長で来賓の一人か・・・。一応、容疑者は6人だ・・・。このクラブの経営者の宮下美鈴(みやしたみすず 52)も怪しいなぁ・・、アリバイがあるが真偽の程が確かでない・・・。
三波「・・・・考え中、悪いな」
高木「今日は鑑識課長のおでましか(笑)」
三波「今日は鑑識課に人がいないからな・・」
高木「何か分かったのか?」
三波「万札に混じって・・・こんなものが落ちてたよ。」
山岡「五千円札の両端が破られてますね。」
三波「実際には右端(右上)の部分は被害者が故意に残したと思われる。何を意味するかは分からないが・・」
日下「なぜ、そのようなことが・・・・」
三波「いや、それはだな・・・繊維の関係だよ。そこのティッシュを縦に破いてごらん。」
日下「こうですか? 何の変哲もありませんが・・・」
三波「では、90度回転させて破ってごらんなさい。」
山岡「うまく縦に破れませんね。」
三波「そう、これが繊維の向きだよ。」
高木「それに血痕もそれを物語っているようだ・・・・。」
しばらくの沈黙の後、高木が口を開いた。
「・・・山岡、あいつを連行しろ」
さて、岡村美恵子を撲殺したのは誰でしょう?