クイズ大陸



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?ボムボム 2008/12/02 20:57
ではでは、解答発表を (^^)
上の議論は「一般の三角形→二等辺三角形」というロジックなので、二等辺三角形でない三角形に限定して考えていきます。
つまり、AB>AC(逆でも入れ替えれば同じ)ということです。

上にも書きましたように、作図すれば簡単に分かりますが、点Dは三角形ABCの内部にはありません。ですが、これだけでは不十分です。
というのも、三角形の外部からでも、辺に垂線を下ろしたときに辺ABや辺AC上に点Eや点Fが存在するのなら、同じ議論ができてしまうからです。

したがって解答して頂きたかったポイントは
「点Dから "直線" ABや "直線" ACに垂線を下ろしたときに、"辺上" に交点を持つのは必ず一方だけ」
ということです。
問題の議論ではここが崩れるので、その後の「AB=AE+EB、AC=AF+FC」というところは、片方だけ符号が必ずマイナスでないといけなくなります(こちらの指摘でもOKとしました)。

例えばAB>ACなら点Eは辺AB上ですが、点Fは辺AC上ではなく、"直線AC上"、しかも辺ACの外に垂線を下ろせることになります。したがって正しくは「AB=AE+EB、AC=AFーFC」のように片方だけマイナスにしないといけません。

問題の議論はこれ以外は全て正しく、AE=AF、DE=DF、EB=FC、これらはすべて成り立っています。
証明の三行目に "辺に垂線を下ろす" と書いているところが誤魔化しポイントでした。
ほんとは三角形外部の点Dから垂線を辺上に下ろしている図を付け加えて、より誤魔化したかったんですけどねぇ (^o^)


<なぜ必ず辺上と辺外に垂線が下ろせるか、なんですが…>
細かいことは省きますが、実は点Dは三角形ABCの外接円上にあることがわかります。
(円周角の定理を使ったりとかで証明できますので)
ADは直径ではなく、AB>AC の場合なら 角ABD < 角ACD です。
四角形ABDCは円に内接するので、角ABD + 角ACD = 180度 です。
ということは 角ABD < 90度 < 角ACD なので、DからABやACに垂線を下ろすと、一方は辺上に、もう一方は辺外に交点ができるのです。

その他シムソンの定理を使った証明も可能なようです(fyhさん、ありがとうございます (^^)


<最後に私個人の感想ですが…>
どこまで有名なのかは気になるところですが、"1=2" にはさすがに劣るかなぁ (^^;)
学校の先生に出題されたのを、友達と「あーだこーだ」言って議論していたのを覚えております。
PDJさんにご指摘いただきましたが、かつて図形掲示板というところで出題されたようです。(PDJさん、ありがとうございます (^^)
今は見られないようですので、皆さんにも知って頂こうかと思い、ロックせずに解答募集を続けました。お付き合い・参加してくださった皆様、ありがとうございました (*^_^*)
しばらくは、感想募集機能を使ってみようかと思いますので、何かあればコメントお寄せください (^^)

どれくらいの知名度があるかは少し気になりますねぇ〜
もしかしたら私の恩師はここに上陸しているのかも!?
(○。○)
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