懐メロです6 ≫No. 1
クリカラ
2008/11/01 22:02
先日のことです。
私がいつものように夜釣りをしようと浜に出たら、なにやら深刻な雰囲気の女性が波打ち際をうろうろしていました。
上下とも黒い服で、喪服のようでした。
大事があってはいけないと、彼女に声を掛けることにしました。
「よう、お姉ちゃん。そんなに物騒な顔してこんなとこに居たら海に呑み込まれちまうよ」
声を聞いてようやく私のことに気が付くと、こちらを振り向きました。
そして私の顔をまじまじと見つめると、突然に泣き出してしまいました。
私の痩せた胸にしがみつき、言葉にならない声で叫びます。
「嘘つき」「嘘つき」と繰り返しているようでした。
ばしばしと、何度も叩かれました。
八つ当たりなのは分かっていましたが、なすがままにされていました。
大切な人がお亡くなりになったのだと察しました。
しばらくして落ち着いた彼女は、取り乱したことを私に謝った後、
「死ぬつもりでした」
と続けました。
「彼が死にました。ずっと一緒に居ようと約束をしました。後を追いかけるつもりでした」
もう死ぬ気はないのだと確認してから「故人の思い出話をしながらたくさん泣くことは良い弔いになるよ」と、昔話を奨めました。
泣きながら彼女は話し始めました。
「死んだ彼とは、高校時代からの付き合いでした…」
泣きながら彼女は話し続けました。
「この海にも毎年のように二人で来ていていました。今年も一緒に来るはずでした…」
問題
上の話はある歌のバックストーリーを、勝手に想像を膨らまして書いたものです。
歌のタイトルを囁くとかってに君が反応しますが、次回作の希望等ありましたら併せてお書き下さい。
採用された方には次回作の時「PCの前でニヤニヤする権利」を与えます。
私がいつものように夜釣りをしようと浜に出たら、なにやら深刻な雰囲気の女性が波打ち際をうろうろしていました。
上下とも黒い服で、喪服のようでした。
大事があってはいけないと、彼女に声を掛けることにしました。
「よう、お姉ちゃん。そんなに物騒な顔してこんなとこに居たら海に呑み込まれちまうよ」
声を聞いてようやく私のことに気が付くと、こちらを振り向きました。
そして私の顔をまじまじと見つめると、突然に泣き出してしまいました。
私の痩せた胸にしがみつき、言葉にならない声で叫びます。
「嘘つき」「嘘つき」と繰り返しているようでした。
ばしばしと、何度も叩かれました。
八つ当たりなのは分かっていましたが、なすがままにされていました。
大切な人がお亡くなりになったのだと察しました。
しばらくして落ち着いた彼女は、取り乱したことを私に謝った後、
「死ぬつもりでした」
と続けました。
「彼が死にました。ずっと一緒に居ようと約束をしました。後を追いかけるつもりでした」
もう死ぬ気はないのだと確認してから「故人の思い出話をしながらたくさん泣くことは良い弔いになるよ」と、昔話を奨めました。
泣きながら彼女は話し始めました。
「死んだ彼とは、高校時代からの付き合いでした…」
泣きながら彼女は話し続けました。
「この海にも毎年のように二人で来ていていました。今年も一緒に来るはずでした…」
問題
上の話はある歌のバックストーリーを、勝手に想像を膨らまして書いたものです。
歌のタイトルを囁くとかってに君が反応しますが、次回作の希望等ありましたら併せてお書き下さい。
採用された方には次回作の時「PCの前でニヤニヤする権利」を与えます。