クリカラ
「じゃあ、リンカさん罰ゲームね」
暗号の解けなかった私に、カエデがそう言った。
「ええ?聞いてないですよ」
「ふふふ、ワシに歯向かって只で済むとでも思っていたのかね」
む、遊んであげたのに。
「罰ゲームって何よ」
「んー…、今日の食事当番代わってちょーだい」
そんなわけで、栗原親子の夕飯を作るハメになった。
そして栗原邸(というほど立派でもないが)。
ここだけの話、私はお料理が苦手だ。
今日のメニューは肉じゃがだそうで、材料は既に用意してあった。
「じゃ、あとはよろしくねー」
カエデは調味料や器具の大体の場所を説明すると、さっさとリビングに行ってしまう。
手伝う気はないらしい。
「おぼえてろ」
意を決して、玉葱、ジャガイモ、お肉と切っていく。
もちろん、私の手はもう傷だらけだ。
お鍋を火にかけてから、砂糖が切れているいことに気が付いた。
「棚の上にケーキ用のがあるよー」
遠くから声が聞こえる。
あれか、しかし届かない。椅子を使うか。
椅子を踏み台にして、シュガーパウダーを手に取る。袋にはたっぷり残っていた。
料理の基本は「さしすせそ」らしく砂糖を最初に入れないといけない。
少し慌てたせいか、バランスを崩してしまった。
「あ…」
手から袋が離れた。
宙に白い粉が舞う。
その時だ。
どーん、と大きな音と共に爆発をした。
これが、粉塵爆発か。見るのは初めてだな。
そして、気を失った。
それでは開始です。
質問はいくつでもOKです。
YES,NOで答えられるものにしてください。
見えづらいので、↓で編集。