ｸｲｽﾞ大陸

三田村「一体、どう言う事なんだ？」
舞草「ええと‥まず、どこから話しましょうか‥。」
「まず、被害者は‥パソコンを熟知していました。」
「《こんなホームページ簡単だ》とも言ってたらしいですし。」
三田村「パソコン‥俺らには専門外だな。」
舞草「俺らって‥僕もですか。」
「‥僕は、少しくらいならできますよ。」

三田村「ところで、あのダイイングメッセージはどんな意味があるんだ？」
舞草「‥ダイイングメッセージは、点が6つ‥。」
「そして重要なのは、それがあった位置です。」
三田村「位置‥【全てがFになる時】の下、か。」
舞草「点6つ‥《全てがFになる》んですよ。」
三田村「全てが、Fに‥？」

舞草「FFFFFF。これが、恐らく本来のメッセージです。」
三田村「その‥FFFFFFFがどうかしたのか？」
舞草「1つ多いですよ。‥話は少し戻りますが‥。」
「ホームページなんかで、よく色のついた文字がありますよね？」
三田村「‥ああ。そうだな。見た事はある。」
舞草「その色を表示するのには、カラーコードというものを使っているんです。」
三田村「カラーコード？‥色の‥暗号？」
舞草「まぁ、そんなようなものです。」
「数値を指定すると、その数値に設定された色が出るんです。」
「例えば‥#FF0000で、赤‥。#007700で、深緑。#000000だと、黒。」
「そして‥#FFFFFFは‥。白、です。」

三田村「白？ ‥そうか、分かったぞ！」
「犯人は‥怪盗レオン、いや‥白井 樺素！間違いない！」
舞草「名前に白がありますからね‥。でも、ちょっと待って下さい。」
「何で、美術館の警備員が‥そんな大泥棒の名前を知ってるんですか？」
「警察でも、逮捕されるまで分からなかったのに‥。」
三田村「ああ、そうか‥。」
舞草「ほら‥重要な事を忘れてるじゃないですか。もう1人の怪盗は‥。」
三田村「あっ！ ホワイトウルフ‥！」
舞草「警備員は、怪盗の名前を記したんです。」
「意識は朦朧としている。なるべく簡単で、動作が少なく、誤認されにくいもの‥。」
「白、しろ、ホワイト、White‥途中で切れては、意味が無いですからね。」
三田村「なるほど‥。ホワイトウルフ‥永井 江筆か。」
「よし。ホワイトウルフを重点的に洗ってみよう‥。」


その後、監視カメラの映像から永井の姿が発見され、
現場から逃走する永井の目撃証言も見つかった。
その事から永井は殺人容疑で逮捕され、本人は自白したと言う。