ｸｲｽﾞ大陸

海の中には漆黒の闇が広がっているだけだ。
少なくとも俺にとっては。
もう見ることはできない。
漆黒の闇が広がっているだけだ。
あの事故さえなければ。
俺には終わったこととして、受け止めることなんてできない。

ものすごいスピードで俺は泳いでいた。
４兄弟での競争。
今度こそは勝ちたい。
その時に事故は起こったのだ。
俺はブイに真正面から衝突した。
その時に。
ゴーグルは俺の顔を離れ、流されていった。

「あったぞーっ！！」
「見つけたぜーっ！！」
「おーい、こっちにあったよー」
三人の兄が戻ってきた。
おれの目の前に現れたのは３つのゴーグル。
同じ形、色、大きさ。
すべてきつくもなく、ゆるくもない。
傷などでわかればいいが、俺はそんなものを覚えていない。
しかし、全部掛けてみたらわかった。
これが俺のものだ。

　どうやって主人公は自分のゴーグルを特定することができたのか？というのが問題です。