三田村「一体、どう言う事なんだ？」
舞草「この事件の、様々な事実を組み合わせてみて下さい。」
《死因は包丁で腹部を刺された事による失血死》
《凶器には、被害者の指紋だけが付いていた》
《逃げていく犯人は目撃されていない‥》
《彼曰く、別人のように怒ったらしい》
《叶わぬ恋》だとか《いつも一緒だ》とか‥》
《君の為なら死んだって構わない》‥寒くなってきた。》
《現在消息不明‥。》
《女性は、鏡にすがっているようにも見える》
舞草「彼女‥いや、何て呼べばいいんでしょうか。」
「被害者は‥
自殺だったんじゃないですか？」
三田村「自殺‥！？」
舞草「メールが送られていたそうですが‥。」
「受信履歴ではなく、送信履歴を見て下さい。」
「恐らくですけど‥織田屋名義のメールが送られているはずです‥被害者自身に。」
三田村「‥‥？？意味が分からん！」
舞草「つまり、
被害者自身が織田屋 天地だったんですよ。」
三田村「‥どう言う事だ。」
舞草「被害者‥イタマアヤトさんでしたね。」
「ローマ字にすると‥ITAMA AYATOですね。それを、鏡に映して見て下さい。」
三田村「OTAYA AMATI‥。」
舞草「彼女は‥
解離性同一性障害だったんじゃないですか？」
三田村「かい‥何？」
舞草「解離性同一性障害です‥。馬鹿みたいに平たく言えば「多重人格」ですね。」
三田村「多重人格‥。」
舞草「それが、主人格‥《板間綾人》と、交代人格《織田屋 天地》だったんです。」
「ここからは僕の想像ですが‥。」
「織田屋は‥男性だった。いや、男の人格だったと言うべきでしょうか。」
「それが、板間‥主人格に恋をしたんです。」
「彼は‥メールで主人格である板間とコミュニケーションをとった。」
「違う人格の記憶は無くなるらしいですからね。」
「そして‥気づいた。《彼女》は《自分》であると。」
「《君の為なら死んだって構わない》‥彼は実行した訳です。」
「そして、最後に抱きしめた。‥決して届かない彼女を‥。」
三田村「‥‥何て事だ。」
舞草「あの‥ところで警部補。」
三田村「どうした？」
舞草「鏡の写真ですけど‥。」
三田村「ああ。あれがどうかしたか？」
舞草「あの写真‥誰が撮ったんですか？」
三田村「さっきも言ったろ？篠上って奴だよ。」
舞草「鏡を前から撮ったら‥鏡に撮影者が映りますよね‥？」
三田村「あ‥。」
舞草「しかも‥篠上なんて人は鑑識課に居ませんよ‥。」
三田村「篠上‥しのかみ‥
死の‥神！？」
舞草「！！
」
三田村「！！
」
三田村「一体、どう言う事なんだ？」
舞草「この事件の、様々な事実を組み合わせてみて下さい。」
《死因は包丁で腹部を刺された事による失血死》
《凶器には、被害者の指紋だけが付いていた》
《逃げていく犯人は目撃されていない‥》
《彼曰く、別人のように怒ったらしい》
《叶わぬ恋》だとか《いつも一緒だ》とか‥》
《君の為なら死んだって構わない》‥寒くなってきた。》
《現在消息不明‥。》
《女性は、鏡にすがっているようにも見える》
舞草「彼女‥いや、何て呼べばいいんでしょうか。」
「被害者は‥自殺だったんじゃないですか？」
三田村「自殺‥！？」
舞草「メールが送られていたそうですが‥。」
「受信履歴ではなく、送信履歴を見て下さい。」
「恐らくですけど‥織田屋名義のメールが送られているはずです‥被害者自身に。」
三田村「‥‥？？意味が分からん！」
舞草「つまり、被害者自身が織田屋 天地だったんですよ。」
三田村「‥どう言う事だ。」
舞草「被害者‥イタマアヤトさんでしたね。」
「ローマ字にすると‥ITAMA AYATOですね。それを、鏡に映して見て下さい。」
三田村「OTAYA AMATI‥。」
舞草「彼女は‥解離性同一性障害だったんじゃないですか？」
三田村「かい‥何？」
舞草「解離性同一性障害です‥。馬鹿みたいに平たく言えば「多重人格」ですね。」
三田村「多重人格‥。」
舞草「それが、主人格‥《板間綾人》と、交代人格《織田屋 天地》だったんです。」
「ここからは僕の想像ですが‥。」
「織田屋は‥男性だった。いや、男の人格だったと言うべきでしょうか。」
「それが、板間‥主人格に恋をしたんです。」
「彼は‥メールで主人格である板間とコミュニケーションをとった。」
「違う人格の記憶は無くなるらしいですからね。」
「そして‥気づいた。《彼女》は《自分》であると。」
「《君の為なら死んだって構わない》‥彼は実行した訳です。」
「そして、最後に抱きしめた。‥決して届かない彼女を‥。」
三田村「‥‥何て事だ。」
舞草「あの‥ところで警部補。」
三田村「どうした？」
舞草「鏡の写真ですけど‥。」
三田村「ああ。あれがどうかしたか？」
舞草「あの写真‥誰が撮ったんですか？」
三田村「さっきも言ったろ？篠上って奴だよ。」
舞草「鏡を前から撮ったら‥鏡に撮影者が映りますよね‥？」
三田村「あ‥。」
舞草「しかも‥篠上なんて人は鑑識課に居ませんよ‥。」
三田村「篠上‥しのかみ‥死の‥神！？」
舞草「！！
三田村「！！