53)富のくじなら連勝望む人の欲には際限がないことの喩え。また、誰しもそのようなものは持っている、ということ。
54)網は引き攣れ、藻は絡げ一、惨憺たる有様。また、どうにも打開し難い状況。
熊「先だっちゃぁ、江弁須様に大漁祈願に行ったんだがよ。どうも道中で道連れた奴がイケねぇや。」
八「いってぇ、どうしたってんだい。」
熊「いやね。尋ねてみりゃぁ近所のモンだってぇからね。帰ぇってから一遍連れ立って海に出たのさ。」
八「ほう。好いこっちゃねぇか。」
熊「それがよ。そいつときたら網ぁお釈迦にしやがるし、揚げるモンときたら藻クズばっかりでよ。
どうにも、ありゃぁ、疫病神だな。」
八「まぁ、そう謂うなよ。昔っから言うじゃねぇか。
網は引き攣れ、藻は絡げ ってよ。」
熊「おぅ、そういや、一つ大層なことぬかしてやがったな。」
八「何だい。」
熊「あんまりだったからよ、怒鳴りつけてやったんだよ。そしたら、こうぬかしやがった。」
八「勿体ぶらずに早く謂いなよ。」
熊「あんたはあんまりムリな漁をするから、私がこうして戒めてあげたんですよ、だってよ。」
八「太ぇ野郎だな。どんなツラしてぬかしやがったんだい。」
熊「おぅ、いかにも恵比須顔だったぜ。」
お後がよろしいようで。
55)商略は釘煮・イサキ主に魚類を扱う某商店の昔からの訓示。店によって違う。
転じて、商店や企業によって着眼点や売り筋が異なることにも使われる。
調子に乗って、小噺まで作っちゃった
…愉しかったっす
一つ石
人の欲には際限がないことの喩え。また、誰しもそのようなものは持っている、ということ。
54)網は引き攣れ、藻は絡げ
一、惨憺たる有様。また、どうにも打開し難い状況。
熊「先だっちゃぁ、江弁須様に大漁祈願に行ったんだがよ。どうも道中で道連れた奴がイケねぇや。」
八「いってぇ、どうしたってんだい。」
熊「いやね。尋ねてみりゃぁ近所のモンだってぇからね。帰ぇってから一遍連れ立って海に出たのさ。」
八「ほう。好いこっちゃねぇか。」
熊「それがよ。そいつときたら網ぁお釈迦にしやがるし、揚げるモンときたら藻クズばっかりでよ。
どうにも、ありゃぁ、疫病神だな。」
八「まぁ、そう謂うなよ。昔っから言うじゃねぇか。網は引き攣れ、藻は絡げ ってよ。」
熊「おぅ、そういや、一つ大層なことぬかしてやがったな。」
八「何だい。」
熊「あんまりだったからよ、怒鳴りつけてやったんだよ。そしたら、こうぬかしやがった。」
八「勿体ぶらずに早く謂いなよ。」
熊「あんたはあんまりムリな漁をするから、私がこうして戒めてあげたんですよ、だってよ。」
八「太ぇ野郎だな。どんなツラしてぬかしやがったんだい。」
熊「おぅ、いかにも恵比須顔だったぜ。」
お後がよろしいようで。
55)商略は釘煮・イサキ
主に魚類を扱う某商店の昔からの訓示。店によって違う。
転じて、商店や企業によって着眼点や売り筋が異なることにも使われる。
調子に乗って、小噺まで作っちゃった
…愉しかったっす