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長崎が現場に駆けつけた時には、既に現場検証が行われていた。
事件に居合わせた、ミュージアムの係員の話によると・・・
「夕方に警察の人達が警備を終えて帰ってからも、俺は夜勤の当番だったのでここに残っていました。喉が渇いたので警備室で何か飲もうとしたら、冷蔵庫に見慣れないお茶のペットボトルがありました。てっきり警備に来た誰かが忘れて行ったと思ったんです。で、それを飲んだら急に眠くなって…」
無論そのペットボトルは既に鑑識に回されている。睡眠薬でも入っているのだろう。
一通りの確認を終えた宮城は、長崎に言った。
「警備の人の出入を利用して、監視が手薄になった時に…か。予告時間と大幅に・・・ざっと7時間もずれてるし、あまりスマートな手口ではないな。怪盗気取りの窃盗犯レベルだな

」
「宮城警部補、これを見て下さい!」
部下の一人が駆け寄って、1枚のカードを手渡す。
『ソフィア』からのメッセージが書かれている。
この度、『コスト・デルソラの黄昏』を頂戴しました。
以前の手紙に、はじめに時間の指定をはっきり致しましたのに、担当の刑事さんにはお会いできなくて残念でした。
私は気紛れなので、今度いつお会いする機会があるか分りませんが、その日まで、どうかお元気で・・・
ソフィア
追記。ワープロで”曾比亜”は変換出来ないんですよ。
まぁ○年後にはオンライン化も進み、『コピーペースト』という
便利な機能が使えるのでしょうが・・・ 今回わざわざ漢字を手入力して不自然さを醸しだしてみましたのに。
「どういうことだ…?『ソフィア』はあのはじめの手紙で『8月5日 23時』を予告していたというのか?」
宮城が長崎に問いかける様に呟いた。
長崎は、頭の中にすっかり焼付いた例の手紙の文面を思い出していた。
「・・・ずっと西ヨーロッパに・・・もうすぐ夏・・・そんな時・・・この間・・・
あーーーーっ!!
ジーサンだーーーーーっっ!!ク●ッタレ〜〜!!!
今さら遅いんだよまったく!!! 
」
「お、おい、長崎・・・・(・o・‖)」
全て氷解したが時既に遅しで我を忘れて大声で独り言を放った長崎の目の前に丁度、今回の警備出動を許可した上司が現れた。既に深夜を回っていたが、事件が起きた現場の様子を見に、たった今やってきたところだった。
『ジーサン』はわなわな震え、怒り心頭の様子で部下二人を見据えている。
その真赤な顔とは相対的に、宮城は顔面蒼白であった・・・。
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長崎の台詞内にあまり相応しく無い表現がありましたので、彼女の名誉の為に伏字に致しました
なお、カードの中の斜体文に、深い意味はありません
長崎が現場に駆けつけた時には、既に現場検証が行われていた。
事件に居合わせた、ミュージアムの係員の話によると・・・
「夕方に警察の人達が警備を終えて帰ってからも、俺は夜勤の当番だったのでここに残っていました。喉が渇いたので警備室で何か飲もうとしたら、冷蔵庫に見慣れないお茶のペットボトルがありました。てっきり警備に来た誰かが忘れて行ったと思ったんです。で、それを飲んだら急に眠くなって…」
無論そのペットボトルは既に鑑識に回されている。睡眠薬でも入っているのだろう。
一通りの確認を終えた宮城は、長崎に言った。
「警備の人の出入を利用して、監視が手薄になった時に…か。予告時間と大幅に・・・ざっと7時間もずれてるし、あまりスマートな手口ではないな。怪盗気取りの窃盗犯レベルだな
「宮城警部補、これを見て下さい!」
部下の一人が駆け寄って、1枚のカードを手渡す。
『ソフィア』からのメッセージが書かれている。
「どういうことだ…?『ソフィア』はあのはじめの手紙で『8月5日 23時』を予告していたというのか?」
宮城が長崎に問いかける様に呟いた。
長崎は、頭の中にすっかり焼付いた例の手紙の文面を思い出していた。
「・・・ずっと西ヨーロッパに・・・もうすぐ夏・・・そんな時・・・この間・・・
あーーーーっ!!
今さら遅いんだよまったく!!!
「お、おい、長崎・・・・(・o・‖)」
全て氷解したが時既に遅しで我を忘れて大声で独り言を放った長崎の目の前に丁度、今回の警備出動を許可した上司が現れた。既に深夜を回っていたが、事件が起きた現場の様子を見に、たった今やってきたところだった。
『ジーサン』はわなわな震え、怒り心頭の様子で部下二人を見据えている。
その真赤な顔とは相対的に、宮城は顔面蒼白であった・・・。
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長崎の台詞内にあまり相応しく無い表現がありましたので、彼女の名誉の為に伏字に致しました
なお、カードの中の斜体文に、深い意味はありません