長崎巴里警部補は、カウンターに突っ伏して、すやすやと寝息を立てていた。
「巴里さん・・・あぁ困ったな〜どうしよう〜

」
宮崎楼馬刑事が側で途方に暮れている。
お互い非番の時に、暑気払いでもしようと二人で飲みに来たのはいいが…
(まぁ…巴里さんこのとこ疲れてそうだったしなあ…。しかし流石にこのまま置いて帰るわけには行かないよな…)
宮崎は上司を気遣いながら、この後どうするかを心配していた。
一方長崎は・・・・・・夢を見ていた。
・・・・あれはいつの頃か。そうだ、私が初めて直面した・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「長崎巴里です、どうぞよろしくお願いします

」
新しく××署に配属になった新米刑事・長崎巴里は、歯切れよく挨拶をした。
「お前は警察学校でも優秀だったそうだな。期待している、頑張ってくれ!

」
と、直属の上司にあたる、宮城雅典警部補の言葉。
「はい、頑張ります!

」
「新人らしく、初々しいな

しかしパリとは…珍しい名だ。うぅむ…
それに因んでといっては何だが、一つヨーロッパ関連のいたずらの手紙を見せてやろう。
最近送られてきた怪文書の中の一つだ。昨今なにやらテロを匂わせる、怪しげな手紙が多いからなぁ・・・(-へ-;)」
長崎は手渡された物をチラ、と見て、
「あの、宮城警部補。何故・・これをいたずらだと断定を?」
「断定・は正直な所できないよ。まぁ、文面の意味する部分と…あとは勘か?

とにかく、この手紙に関しては『欲しいです〜』という願望を手紙にしただけに過ぎないというのが、我々の見解だ」
長崎は、渡された手紙の文面を読んだ。
はじめまして。
わたくしずっと、西ヨーロッパに滞在しておりました。あちらには素晴しい海岸の風景があります。
こちらももうすぐ夏真盛りですね、海が素敵なシーズンです。
…そんな時、ふと思い立ったのです。
この間ミュージアムにて拝見した、あの美しい絵画『コスト・デルソラの黄昏』を是非この手にしたい・と。
いつか、いただきに参ります。 怪盗・曾比亜・・・こと ソフィア
▼
「…ん?」
そのワープロ文字の文章から左下方に、何かの植物の葉の一部(
▼)と、側に薄らとピンクのシミが付着していた。
「何でしょうか?これは…接着剤でくっつけられている?」
「この手紙には、花が挟まっていた。ちょっと待て…コレだ。」
宮城が引出しからガサゴソと取り出したのは、鑑識にパックされた、赤い花の押し花であった。葉の一部分が欠けている。
「白粉花…ですね。(これが手紙に付いている葉とシミの素か…)」
「そうらしいな、俺は花のことは分からんが。”怪盗ソフィア”とやらは、随分ロマンチストな怪盗サマらしいな

」
宮城が冗談交じりに言う。ハナから本気にしていない口調だ。
「それにしても『コスト・デルソラ』、ですか・・・あの絵は私も観ましたが…」
『コスト・デルソラの黄昏』はこの辺りではすっかり有名になってしまった絵画である。
町外れに住む、新進芸術家の”華沙”がスペイン旅行の折に感銘を受けた海岸をモチーフに作成したものだ。
それは現在、市のミュージアムに飾ってあり、毎日それを閲覧しようとする人でごった返している。
「…あ、もう一つ関連品があったぞ。それの封筒だ」
そう言って消印のある封筒を取り出した。文面と同じワープロ字に、消印は”199○、7、13”となっている。
「あれ、この手紙、最近のなんですね。今日は199○の…7月25日だから……って!ちょ、ちょっとおぉぉ!!

」
「ん?どうしたんだ?」
「こ、この手紙…ホンモノですよ!!本当に、犯行を予告していますよ!!!(・o・‖)」
問題です。長崎刑事は、何かに気付いたようですが、
この手紙の持つ意味は?囁いてくださいませ。
**************************
こんばんは、oimです。
我の現状は・・・もしかしたら(否しなくても)出題は不適切かもしれません
何せ明々後日に引越しですから…しかし、夏の内に、という思いがありまして・・・何とかなるでしょう、ハイ
(ぉぃ今回は、上記文章だけで答えは明確な筈・・・です。間違えていなければ

…あと、別解はあるかも?
時は現在より、およそ十●年前…
長崎巴里と『怪盗ソフィア』の出会い編です。
新米刑事の長崎と、上司の宮城。
未だ宮崎楼馬君は学生?の頃…。よろしく、お付合い下さいませ
「巴里さん・・・あぁ困ったな〜どうしよう〜
宮崎楼馬刑事が側で途方に暮れている。
お互い非番の時に、暑気払いでもしようと二人で飲みに来たのはいいが…
(まぁ…巴里さんこのとこ疲れてそうだったしなあ…。しかし流石にこのまま置いて帰るわけには行かないよな…)
宮崎は上司を気遣いながら、この後どうするかを心配していた。
一方長崎は・・・・・・夢を見ていた。
・・・・あれはいつの頃か。そうだ、私が初めて直面した・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「長崎巴里です、どうぞよろしくお願いします
新しく××署に配属になった新米刑事・長崎巴里は、歯切れよく挨拶をした。
「お前は警察学校でも優秀だったそうだな。期待している、頑張ってくれ!
と、直属の上司にあたる、宮城雅典警部補の言葉。
「はい、頑張ります!
「新人らしく、初々しいな
それに因んでといっては何だが、一つヨーロッパ関連のいたずらの手紙を見せてやろう。
最近送られてきた怪文書の中の一つだ。昨今なにやらテロを匂わせる、怪しげな手紙が多いからなぁ・・・(-へ-;)」
長崎は手渡された物をチラ、と見て、
「あの、宮城警部補。何故・・これをいたずらだと断定を?」
「断定・は正直な所できないよ。まぁ、文面の意味する部分と…あとは勘か?
とにかく、この手紙に関しては『欲しいです〜』という願望を手紙にしただけに過ぎないというのが、我々の見解だ」
長崎は、渡された手紙の文面を読んだ。
「…ん?」
そのワープロ文字の文章から左下方に、何かの植物の葉の一部(▼)と、側に薄らとピンクのシミが付着していた。
「何でしょうか?これは…接着剤でくっつけられている?」
「この手紙には、花が挟まっていた。ちょっと待て…コレだ。」
宮城が引出しからガサゴソと取り出したのは、鑑識にパックされた、赤い花の押し花であった。葉の一部分が欠けている。
「白粉花…ですね。(これが手紙に付いている葉とシミの素か…)」
「そうらしいな、俺は花のことは分からんが。”怪盗ソフィア”とやらは、随分ロマンチストな怪盗サマらしいな
宮城が冗談交じりに言う。ハナから本気にしていない口調だ。
「それにしても『コスト・デルソラ』、ですか・・・あの絵は私も観ましたが…」
『コスト・デルソラの黄昏』はこの辺りではすっかり有名になってしまった絵画である。
町外れに住む、新進芸術家の”華沙”がスペイン旅行の折に感銘を受けた海岸をモチーフに作成したものだ。
それは現在、市のミュージアムに飾ってあり、毎日それを閲覧しようとする人でごった返している。
「…あ、もう一つ関連品があったぞ。それの封筒だ」
そう言って消印のある封筒を取り出した。文面と同じワープロ字に、消印は”199○、7、13”となっている。
「あれ、この手紙、最近のなんですね。今日は199○の…7月25日だから……って!ちょ、ちょっとおぉぉ!!
「ん?どうしたんだ?」
「こ、この手紙…ホンモノですよ!!本当に、犯行を予告していますよ!!!(・o・‖)」
問題です。
長崎刑事は、何かに気付いたようですが、この手紙の持つ意味は?
囁いてくださいませ。
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こんばんは、oimです。
我の現状は・・・もしかしたら(否しなくても)出題は不適切かもしれません
しかし、夏の内に、という思いがありまして・・・何とかなるでしょう、ハイ
今回は、上記文章だけで答えは明確な筈・・・です。間違えていなければ
時は現在より、およそ十●年前…
長崎巴里と『怪盗ソフィア』の出会い編です。
新米刑事の長崎と、上司の宮城。未だ宮崎楼馬君は学生?の頃…。
よろしく、お付合い下さいませ