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たいふ
事務所に入るやいなや、ヒロシ君は
「先生ぇ〜、【みかんのみごろ】を教えてよぉ〜」
と言ったのだが、
「花の見頃は5月の中旬よねぇ〜、太傅君?」
そう返したのは、仕事の依頼があるでもなく、太傅氏を冷やかしに来ていた筑紫澪さん。
「まぁ…確かに。ただ、ヒロシ君の知りたいことはそういうことではないのでしょう?詳しく
話してくれますか?」
太傅氏は、少々疲れた様子ながら落ち着いてヒロシ君に詳細説明を促す。
【みかんのみごろ】のみかんだけがオレンジ色になっていたこと、その一文が母親の用意
した暗号であることを話す。
「どう、先生?分かった?そっちのおば…お姉さんでも良いから教えてよ」
太傅氏は合点が言ったようで、説明しようと口を開きかけた時、
「も〜っ、少年!!女性にそんなことを聞くなんて失礼だぞっ」
と意味の分からないことを言いながら澪さんは、ヒロシ君の背中をバシバシ叩くのであった。
たいふ
「先生ぇ〜、【みかんのみごろ】を教えてよぉ〜」
と言ったのだが、
「花の見頃は5月の中旬よねぇ〜、太傅君?」
そう返したのは、仕事の依頼があるでもなく、太傅氏を冷やかしに来ていた筑紫澪さん。
「まぁ…確かに。ただ、ヒロシ君の知りたいことはそういうことではないのでしょう?詳しく
話してくれますか?」
太傅氏は、少々疲れた様子ながら落ち着いてヒロシ君に詳細説明を促す。
【みかんのみごろ】のみかんだけがオレンジ色になっていたこと、その一文が母親の用意
した暗号であることを話す。
「どう、先生?分かった?そっちのおば…お姉さんでも良いから教えてよ」
太傅氏は合点が言ったようで、説明しようと口を開きかけた時、
「も〜っ、少年!!女性にそんなことを聞くなんて失礼だぞっ」
と意味の分からないことを言いながら澪さんは、ヒロシ君の背中をバシバシ叩くのであった。