金蝶の夏 ≫No. 1
永久駆動
金蝶製薬が地元の金蝶市に建てた「かとりミュージアム」。
外観は平べったい円筒形の建物。
建物はこの1つだけで別館や分館はない。
内部は螺旋形の順路が中央へと続く。
蚊取り用具の歴史やパッケージの変遷が
順路の壁に展示してあり
一番奥には純金の大蚊取り線香が置かれている。
世界中でここだけに純金の大蚊取り線香はあります。
順路は完全な一本道で柱などもない。
順路は純金の大蚊取り線香がある中央で行き止まりになる。
外に出るためには螺旋形の順路を引き返すしかない。
エリはミナに携帯をかけた。
「ミナ?どこ?金蝶駅で降りたけど。」
「エリ?もしかしてそっちはJR?
こっちは私鉄の金蝶中央駅なのよ。
じゃあもう、直接かとりミュージアムの前で出会いましょう。」
「わかった。」
1時間後エリはミナに携帯をかけた。
「あーやっとつながった。
このあたり回線がやたら混んでるみたいで
ぜんぜんかからなかったわ。
ミナ、あんたどこにいたのよ?
ミュージアムの玄関前でいくら待っても来ないから
私一人でミュージアムに入場しちゃったわ。
純金の大蚊取り線香を見て
たった今出てきたとこ。」
「それはこっちのセリフでしょ。
私も純金の大蚊取り線香を見て
たった今ミュージアムを出たところよ。」
「嘘でしょ。そんなのありえない。
私ミュージアムの中でもキョロキョロ
あなたをずっと探していたんだから。」
「あんたこそ嘘言わないで。
私もミュージアムの中でずっとあんたを
探していたわ。」
もちろん「かとりミュージアム」は
世界に1つだけで金蝶市にしかありません。
どうしてエリとミナは出会えなかったのでしょう?
トイレや土産物売り場などに行っていて
すれ違ったのではありません。
2人ともミュージアムにほぼ同時に入場し、
一本道の順路でミュージアム中央まで行き
そのまま来た順路をひきかえし
ほぼ同時にミュージアムから出ました。
エリとミナはとても仲のよい友達で
同じ場所にいれば必ずすぐお互いを見つけます。
後姿だったり人ごみに紛れたりして
気づかずにすれ違うような事は絶対にありえません。
推理は囁きでお願いします
永久駆動
外観は平べったい円筒形の建物。
建物はこの1つだけで別館や分館はない。
内部は螺旋形の順路が中央へと続く。
蚊取り用具の歴史やパッケージの変遷が
順路の壁に展示してあり
一番奥には純金の大蚊取り線香が置かれている。
世界中でここだけに純金の大蚊取り線香はあります。
順路は完全な一本道で柱などもない。
順路は純金の大蚊取り線香がある中央で行き止まりになる。
外に出るためには螺旋形の順路を引き返すしかない。
エリはミナに携帯をかけた。
「ミナ?どこ?金蝶駅で降りたけど。」
「エリ?もしかしてそっちはJR?
こっちは私鉄の金蝶中央駅なのよ。
じゃあもう、直接かとりミュージアムの前で出会いましょう。」
「わかった。」
1時間後エリはミナに携帯をかけた。
「あーやっとつながった。
このあたり回線がやたら混んでるみたいで
ぜんぜんかからなかったわ。
ミナ、あんたどこにいたのよ?
ミュージアムの玄関前でいくら待っても来ないから
私一人でミュージアムに入場しちゃったわ。
純金の大蚊取り線香を見て
たった今出てきたとこ。」
「それはこっちのセリフでしょ。
私も純金の大蚊取り線香を見て
たった今ミュージアムを出たところよ。」
「嘘でしょ。そんなのありえない。
私ミュージアムの中でもキョロキョロ
あなたをずっと探していたんだから。」
「あんたこそ嘘言わないで。
私もミュージアムの中でずっとあんたを
探していたわ。」
もちろん「かとりミュージアム」は
世界に1つだけで金蝶市にしかありません。
どうしてエリとミナは出会えなかったのでしょう?
トイレや土産物売り場などに行っていて
すれ違ったのではありません。
2人ともミュージアムにほぼ同時に入場し、
一本道の順路でミュージアム中央まで行き
そのまま来た順路をひきかえし
ほぼ同時にミュージアムから出ました。
エリとミナはとても仲のよい友達で
同じ場所にいれば必ずすぐお互いを見つけます。
後姿だったり人ごみに紛れたりして
気づかずにすれ違うような事は絶対にありえません。
推理は囁きでお願いします