ｸｲｽﾞ大陸

解決編


三田村「そうか！分かったぞ！」
舞草「え！？」
三田村「犯人は‥奈菜山じゃない！」
舞草「‥と、言いますと？」
三田村「これは、車のサイドミラーに映った絵だったんだよ！」
「つまり‥利き手は、左だ！奈菜山は、犯人じゃない！」

舞草「そうですね‥確かに、これはサイドミラーに映った絵です。」
「しかし‥それだと、どうも都合の悪い所があるんですよ。」
三田村「何がだ？看板は「XIMIX」だから、問題は‥。」
舞草「そこなんですよ。」
三田村「え？」
舞草「確かに、XIMIXですけど‥XI MIXなんですよ。」
三田村「‥は？」
舞草「XI MIXなんです。繋がってないんですよ。」
「絵でも、そう描かれています。反転したら、XIM IX になりますしね。」
三田村「おいおい。何言ってんだ？」
「サイドミラーに映ってるんだから、逆に映るんだろ？」
舞草「そもそも、それもなんです。」
「あんなに閉じてて‥映りますか？」
三田村「あ‥。確かに‥。」
舞草「コンビニは、車の左後方にありました。」
「閉じ気味のサイドミラーに、映るとは思えません‥。」
三田村「じゃあ、どういう事になるんだ？」
「サイドミラーに映ってるのに、正しく映るなんて‥ありえないだろ！」
舞草「1つだけ、あります。それは‥もう一度、反射した場合です。」

三田村「はぁ？もう一度反射させる‥？」
舞草「サイドミラーがあの角度ですから‥。」
「恐らく、窓ガラスあたりに反射したんじゃないでしょうか？」
三田村「えーと‥つまり、どう言う事だ？」
舞草「順を追って説明しましょう。」
「正しい向きを《正》　鏡の状態を《逆》として‥。」

事件現場 → 窓ガラス → サイドミラー → 目撃者

舞草「まず、事件が起きます。当然、これは《正》でしょう。」
三田村「事実だからな‥。」
舞草「この《正》は‥まず、窓ガラスに反射します。」
三田村「反射して《逆》になる。」
舞草「次に、サイドミラーに反射します。」
三田村「《正》に戻る訳だ。」
舞草「その《正》は‥目撃者の目に映ります。」
三田村「と言う事は‥。」
舞草「目撃者が見たのは、紛れも無い「真実」だった訳ですよ。」
「犯人がナイフを持っていたのは、右手だった‥。」
三田村「‥なるほど。」

その後、監視カメラや、指紋などから
奈菜山が犯人と言う事が裏付けされた。

鏡の中にも‥正しい物を映す物もある。