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pekoe
*** 幕が下りたその後で
(pekoeの言い訳) ***
「じゃあ、催促されていることだし、やっぱり桜ちゃんの誕生日プレゼントは買わないといけないね。あと入学祝いも買っておいたほうがいいんじゃない?」
デザートのロールケーキをフォークでつつきながら真珠美が言う。
「…今回も、誰かさんは慌てて出題したのかしら?」
対する椿は、先ほどから妙にテンションが低い。
「あ、よく分かったねぇ。桜の時期を逃すとヤバイ! って言ってちょっと慌ててたみたいよ。だから、一回不備発覚があったりして…(ホント毎度すみませんです)」
「ふうん…」
依然として、椿は何となく不機嫌な様子だった。
真珠美と同じロールケーキのココアスポンジにぶすりとフォークを入れる。立ててあるケーキの中からフランボワーズのピンクのクリームが少し飛び出してしまう。
「『綿抜→4月1日』の変換も既出だったことに気付かなかったみたいだし。相変わらずダメよねぇ…」
ロールケーキを食べ終えた真珠美は、水を一口飲んでから、愛用の市松模様の財布をカバンから取り出す。
もぐもぐとケーキをほおばっていた椿もそれに続き、最近買ったキャメル色の財布を取り出しながらこっそりとため息をつく。
「ねぇ…、私の誕生日は…?」
椿の花は既にほとんど落ちてしまっている。
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pekoe
(pekoeの言い訳) ***
「じゃあ、催促されていることだし、やっぱり桜ちゃんの誕生日プレゼントは買わないといけないね。あと入学祝いも買っておいたほうがいいんじゃない?」
デザートのロールケーキをフォークでつつきながら真珠美が言う。
「…今回も、誰かさんは慌てて出題したのかしら?」
対する椿は、先ほどから妙にテンションが低い。
「あ、よく分かったねぇ。桜の時期を逃すとヤバイ! って言ってちょっと慌ててたみたいよ。だから、一回不備発覚があったりして…(ホント毎度すみませんです)」
「ふうん…」
依然として、椿は何となく不機嫌な様子だった。
真珠美と同じロールケーキのココアスポンジにぶすりとフォークを入れる。立ててあるケーキの中からフランボワーズのピンクのクリームが少し飛び出してしまう。
「『綿抜→4月1日』の変換も既出だったことに気付かなかったみたいだし。相変わらずダメよねぇ…」
ロールケーキを食べ終えた真珠美は、水を一口飲んでから、愛用の市松模様の財布をカバンから取り出す。
もぐもぐとケーキをほおばっていた椿もそれに続き、最近買ったキャメル色の財布を取り出しながらこっそりとため息をつく。
「ねぇ…、私の誕生日は…?」
椿の花は既にほとんど落ちてしまっている。
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