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pekoe
*** 暗号を解き終わってC ***
「たて読みすると『イラストロジック』ってメッセージが出てくるから、その通りにロジックを解くと『綿抜』って文字が出てくるわね。旧暦四月一日に冬の着物から綿を抜く習慣から、『四月一日』を『わたぬき』って読むのよね」
デザートのメニューを脇に置いて真珠美が言う。
「真珠美は桜の誕生日がいつなのか知らなかったから、何のことかわからなくて当然よね」
真珠美が置いたメニューを椿はとって、今度は椿が眺める。
「チョコレートは…、椿ももう大丈夫よね。四月一日はフランスでは『ポワソン・ダヴリル(四月の魚)』って言って、魚の形をしたチョコレートにメッセージを入れてプレゼントしたりする習慣があるのよね」
椿はメニューをパラパラとめくっただけで、あまり真剣には見ていない。すぐに椿もメニューを置いて、すまして言う。
「まあ、真珠美の言うとおり、今回は私の負けってことにしておいてもいいわ」
「って、そんな態度だから、楓さんに生意気って言われるのよ〜」
「たて読みすると『イラストロジック』ってメッセージが出てくるから、その通りにロジックを解くと『綿抜』って文字が出てくるわね。旧暦四月一日に冬の着物から綿を抜く習慣から、『四月一日』を『わたぬき』って読むのよね」
デザートのメニューを脇に置いて真珠美が言う。
「真珠美は桜の誕生日がいつなのか知らなかったから、何のことかわからなくて当然よね」
真珠美が置いたメニューを椿はとって、今度は椿が眺める。
「チョコレートは…、椿ももう大丈夫よね。四月一日はフランスでは『ポワソン・ダヴリル(四月の魚)』って言って、魚の形をしたチョコレートにメッセージを入れてプレゼントしたりする習慣があるのよね」
椿はメニューをパラパラとめくっただけで、あまり真剣には見ていない。すぐに椿もメニューを置いて、すまして言う。
「まあ、真珠美の言うとおり、今回は私の負けってことにしておいてもいいわ」
「って、そんな態度だから、楓さんに生意気って言われるのよ〜」