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pekoe
*** 二葉家 元・楓の部屋にてA ***
「つーちゃん、これってどういういみー?」
メールをすべてひらがなに直して書いてあげた紙を指差して、桜が言う。
「100/125ね。125個あるうちの100個ってことだよ」
「うーん…。『にほんし』って『にほんのれきし』ってことでしょ? つまり、『にほんのれきし』のなかで125こあるものってこと?」
「そうだよ」
「『ひゃくにんいっしゅ』は100こだし〜、『とうかいどう』は53つぎだし〜…」
(なんか、妙なこと知ってるわね…) と思いつつ、椿は言う。
「これは教えちゃうわね。実は天皇の数がこれまでで125代あるのよ。天皇ってわかる?」
「しってる! さくら、あいこさまとおないどしだもん!」
わかることとなると、声を張り上げる。
「あ、そうだったわね。じゃあ、この天皇系譜から100番目って書いてあるのを探してみて、…ってもう見つけたの?」
「えっへへ〜! すごいでしょ〜? ……でも、なんてよむの?」
得意満面の笑みだったが、漢字の読みがわからないので少し表情が曇る。
「『ごこまつ』よ。『後小松』の『後』は…」
説明しようとする椿をさえぎって、その言葉に桜が食いつく。
「ごこまつ!? じゃあ、この『しんこまつえき』できまりだね!!」
桜は満足したように席を立って、るんるんと紅茶のおかわりを注ごうとしている。
すでに彼女の興味の対象は紅茶に移っているようだ。
「いや、だから、桜ちゃん…」
(どうせなら、ちゃんと最後まで聞いてよ…)
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pekoe
「つーちゃん、これってどういういみー?」
メールをすべてひらがなに直して書いてあげた紙を指差して、桜が言う。
「100/125ね。125個あるうちの100個ってことだよ」
「うーん…。『にほんし』って『にほんのれきし』ってことでしょ? つまり、『にほんのれきし』のなかで125こあるものってこと?」
「そうだよ」
「『ひゃくにんいっしゅ』は100こだし〜、『とうかいどう』は53つぎだし〜…」
(なんか、妙なこと知ってるわね…) と思いつつ、椿は言う。
「これは教えちゃうわね。実は天皇の数がこれまでで125代あるのよ。天皇ってわかる?」
「しってる! さくら、あいこさまとおないどしだもん!」
わかることとなると、声を張り上げる。
「あ、そうだったわね。じゃあ、この天皇系譜から100番目って書いてあるのを探してみて、…ってもう見つけたの?」
「えっへへ〜! すごいでしょ〜? ……でも、なんてよむの?」
得意満面の笑みだったが、漢字の読みがわからないので少し表情が曇る。
「『ごこまつ』よ。『後小松』の『後』は…」
説明しようとする椿をさえぎって、その言葉に桜が食いつく。
「ごこまつ!? じゃあ、この『しんこまつえき』できまりだね!!」
桜は満足したように席を立って、るんるんと紅茶のおかわりを注ごうとしている。
すでに彼女の興味の対象は紅茶に移っているようだ。
「いや、だから、桜ちゃん…」
(どうせなら、ちゃんと最後まで聞いてよ…)
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