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たいふ
(移動の車中にて…)
ヒロシ君は、プリントアウトされたメールと4点の美術品を見ながら興奮気味だ…
「快盗ノレパンからの挑戦状…快盗…挑戦状…いい響きだよなぁ。やっと、俺向きの事件に
めぐり会えたって感じだな。ところで、エチュードって何?」
「…ピアノの練習曲だったと思うけど…ショパンの黒鍵とか…」
アキラは、落ち着いている。悪戯だと思っているのだろう。
「流石ですね…ですがそれだけではありませんよ。演劇では台本の無い即興劇を指しますし、
絵画や彫刻では下絵や習作の意味がありますし…」
「なんだよ〜…【ラミスが為の馬の習作】で決まりじゃん…つまんね〜」
「ヒロシ君、そんな単純思考だと若刑事みたいになっちゃうよ…名探偵に贈るエチュードは
件名だよ。ノレパンが盗むって言っているのは【たすとかけるの間】…よく読んでね」
「分かってるよ。今のはちょっとした冗談だよ、ホントダヨ…あっ…習作って言えばさぁ…ドイルの
『緋色の研究』ははじめ、『緋色の習作』って訳だったんだぜ」
「A Study in Scarlet…ですからね。ですが、ヒロシ君…話を逸らせて誤魔化すのはどうかと
思いますよ」
2人が暗号を解くのは、もう少し先になりそうです…
ヒロシ君は、プリントアウトされたメールと4点の美術品を見ながら興奮気味だ…
「快盗ノレパンからの挑戦状…快盗…挑戦状…いい響きだよなぁ。やっと、俺向きの事件に
めぐり会えたって感じだな。ところで、エチュードって何?」
「…ピアノの練習曲だったと思うけど…ショパンの黒鍵とか…」
アキラは、落ち着いている。悪戯だと思っているのだろう。
「流石ですね…ですがそれだけではありませんよ。演劇では台本の無い即興劇を指しますし、
絵画や彫刻では下絵や習作の意味がありますし…」
「なんだよ〜…【ラミスが為の馬の習作】で決まりじゃん…つまんね〜」
「ヒロシ君、そんな単純思考だと若刑事みたいになっちゃうよ…名探偵に贈るエチュードは
件名だよ。ノレパンが盗むって言っているのは【たすとかけるの間】…よく読んでね」
「分かってるよ。今のはちょっとした冗談だよ、ホントダヨ…あっ…習作って言えばさぁ…ドイルの
『緋色の研究』ははじめ、『緋色の習作』って訳だったんだぜ」
「A Study in Scarlet…ですからね。ですが、ヒロシ君…話を逸らせて誤魔化すのはどうかと
思いますよ」
2人が暗号を解くのは、もう少し先になりそうです…