随分長い間放置しておりました。
この間言っていた続きがなかなか纏まらず……
しかもコレには全く暗号に関するヒントは含まれていないという…(-へ-;)
暗号の方は2〜3日後に少し進めます。
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2重の暗号とは知らず、「30分位で解けそう」なんて言ってしまった……
やっぱり、何でも嘗めてかかったら痛い目に遭うわけだ。
「クリス、さっき事情を説明した時、先生が月曜日にしか戻られないってことは話してあるの?」
「いいえ、まだよ」
仕方がないので、セシリアさんには取り敢えず今の状況を正直に伝えることにした。
さっき直した英文の紙を見せると、彼女はその紙をじっと眺める。
「スミマセン。一応まともな文章にはなったのですが……それが更なる暗号文だったようです。
ずっとお待たせする訳にも行きませんし、ここから先は……」
後日先生が居る時に改めて出直すよう頼もうとしたが、全て言い終わる前に遮られた。
「まともに読める文章になっただけでもスゴイと思いますわ!
コレを解いて下さるなら幾らでも待ちます。時間さえあれば解いて下さるんですよね?」
そんな期待に満ちた表情で見つめられてもなぁ……
「アメリカにある実家は、私以外に住む人間が居なくなってしまいました。
私は当分ずっと日本で暮らす予定なので、実は今週末に売り払うことになっておりまして……
この文章の示すモノが万が一実家にあるとしたら、来週以降では間に合わないのです」
そんな大事なことを今頃言うのか、この人は!!
って言うか、今日は金曜日だから……明日か明後日じゃないか!?
「なァ、どうすんだよ? 要するに、今日中にオレ達だけで解けってコトだろ?」
「ねぇ一真君、先生の携帯に電話してみたら? 確か緊急の時は連絡しなさいって……」
「無駄よ。今回の先生の出先は携帯の使えない山奥の方らしいから」
「しょうがない、僕らでやるしかないだろう。さっさと取り掛かろう」
僕がそう言った時、それまで僕らのやり取りを黙って聞いていたセシリアさんが、
一瞬フッと笑みをこぼしたのを見逃さなかった。やっぱりこの人、何かあるな。
何だか最初からこうなることが分かっていたかのような……
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カノン
しかもコレには全く暗号に関するヒントは含まれていないという…(-へ-;)
暗号の方は2〜3日後に少し進めます。
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2重の暗号とは知らず、「30分位で解けそう」なんて言ってしまった……
やっぱり、何でも嘗めてかかったら痛い目に遭うわけだ。
「クリス、さっき事情を説明した時、先生が月曜日にしか戻られないってことは話してあるの?」
「いいえ、まだよ」
仕方がないので、セシリアさんには取り敢えず今の状況を正直に伝えることにした。
さっき直した英文の紙を見せると、彼女はその紙をじっと眺める。
「スミマセン。一応まともな文章にはなったのですが……それが更なる暗号文だったようです。
ずっとお待たせする訳にも行きませんし、ここから先は……」
後日先生が居る時に改めて出直すよう頼もうとしたが、全て言い終わる前に遮られた。
「まともに読める文章になっただけでもスゴイと思いますわ!
コレを解いて下さるなら幾らでも待ちます。時間さえあれば解いて下さるんですよね?」
そんな期待に満ちた表情で見つめられてもなぁ……
「アメリカにある実家は、私以外に住む人間が居なくなってしまいました。
私は当分ずっと日本で暮らす予定なので、実は今週末に売り払うことになっておりまして……
この文章の示すモノが万が一実家にあるとしたら、来週以降では間に合わないのです」
そんな大事なことを今頃言うのか、この人は!!
って言うか、今日は金曜日だから……明日か明後日じゃないか!?
「なァ、どうすんだよ? 要するに、今日中にオレ達だけで解けってコトだろ?」
「ねぇ一真君、先生の携帯に電話してみたら? 確か緊急の時は連絡しなさいって……」
「無駄よ。今回の先生の出先は携帯の使えない山奥の方らしいから」
「しょうがない、僕らでやるしかないだろう。さっさと取り掛かろう」
僕がそう言った時、それまで僕らのやり取りを黙って聞いていたセシリアさんが、
一瞬フッと笑みをこぼしたのを見逃さなかった。やっぱりこの人、何かあるな。
何だか最初からこうなることが分かっていたかのような……
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