ヒントを出すことばかり考えていて、お話を進めるのを忘れていたので
少し進めておきましょう
*** 椿の部屋にてB ***
「それで、曲には『ト長調』とか『ヘ長調』とかっていうヤツがあるじゃない? これって『ト』とか『ヘ』とかが基準の音って意味でしょ?」
「『調性』のことね。そこまでは良いんだけど……何か不安…」
不安顔の椿にはお構いなしに、楓は話し続ける。
「で、その『ト』とか『ヘ』とかを順番どおりに並べると、何かの言葉になるのかなって…。だからとりあえず何長調なのか教えて?」
(……不安的中)椿は思いながらも、この質問には答える。
自分の作成したメールをプリントアウトした紙にボールペンを走らせ、調性を記入していく。
ショパン ピアノ練習曲第3番「別れの曲」:1パイント ホ長調
シューマン 「子供の情景」より「トロイメライ」:3ジル ヘ長調
ベートーベン ヴァイオリンソナタ第5番「春」:1ジル ヘ長調
モーツァルト セレナーデ13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」:3ジル ト長調
エルガー 威風堂々 第1番:1ジル ニ長調
ヴィヴァルディ 「四季」より「春」:1パイント ホ長調
「さすが、絶対音感のある人は違うわね〜。なになに…ホヘヘトニホ…。ねえ椿、ホヘヘトニホって何?」
「…知らないわよ」
「じゃあ違うのね。…えっと、じゃあ、アレ! ドイツ語とか英語とか…それで書いてみてよ」
「あー、はいはい。その紙あんまり余白ないからこっちに別に書くね」
@ Edur
A Fdur
B Fdur
C Gdur
D Ddur
E Edur
「ドイツ読みだと、エーエフエフゲーデーエー…。余計わからなくなっちゃったわね」
「実は目のつけどころは間違ってないの。ただ、そのまま読むんじゃだめなのよね。そもそもお姉ちゃんは、単位の方を無視しちゃってるじゃない」
「あ、そっか…」
と言ったところで、階下から弾んだ桜の声がした。
「ママー、つーちゃーん! おばあちゃんが、みんなでアイスクリームたべようって!」
*****************
桜の登場シーンは今回コレだけです…たぶん…
絶対的な音の高さを表す音名(ハニホヘトイロやCDEFGAH)に対して、いわゆるドレミの階名は、調性によってその高さが変わります。
カラオケなどで「キー」の調整ができますが、これがいわゆる調性(○長調・○短調)というものですね。
「キー」が「キー」の意味、おわかりいただけましたでしょうか?
pekoe
*** 椿の部屋にてB ***
「それで、曲には『ト長調』とか『ヘ長調』とかっていうヤツがあるじゃない? これって『ト』とか『ヘ』とかが基準の音って意味でしょ?」
「『調性』のことね。そこまでは良いんだけど……何か不安…」
不安顔の椿にはお構いなしに、楓は話し続ける。
「で、その『ト』とか『ヘ』とかを順番どおりに並べると、何かの言葉になるのかなって…。だからとりあえず何長調なのか教えて?」
(……不安的中)椿は思いながらも、この質問には答える。
自分の作成したメールをプリントアウトした紙にボールペンを走らせ、調性を記入していく。
「さすが、絶対音感のある人は違うわね〜。なになに…ホヘヘトニホ…。ねえ椿、ホヘヘトニホって何?」
「…知らないわよ」
「じゃあ違うのね。…えっと、じゃあ、アレ! ドイツ語とか英語とか…それで書いてみてよ」
「あー、はいはい。その紙あんまり余白ないからこっちに別に書くね」
「ドイツ読みだと、エーエフエフゲーデーエー…。余計わからなくなっちゃったわね」
「実は目のつけどころは間違ってないの。ただ、そのまま読むんじゃだめなのよね。そもそもお姉ちゃんは、単位の方を無視しちゃってるじゃない」
「あ、そっか…」
と言ったところで、階下から弾んだ桜の声がした。
「ママー、つーちゃーん! おばあちゃんが、みんなでアイスクリームたべようって!」
*****************
桜の登場シーンは今回コレだけです…たぶん…
絶対的な音の高さを表す音名(ハニホヘトイロやCDEFGAH)に対して、いわゆるドレミの階名は、調性によってその高さが変わります。
カラオケなどで「キー」の調整ができますが、これがいわゆる調性(○長調・○短調)というものですね。
「キー」が「キー」の意味、おわかりいただけましたでしょうか?