クイズ大陸



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?pekoe
*** 数時間後 〜幕が降りたそのあとで〜(pekoeの言い訳) ***

「桜ぁ? お家に帰るわよー?」
「お姉ちゃん、しーっ。さっき寝ちゃったのよ、桜ちゃん」
「あら、そうなの?」
「夜ご飯はまだ食べてないし、そのうちお腹が減って起きると思うんだけど…。ま、とりあえずお茶でも飲んでいってよ」
「あ、ちょっとブランデー入れてちょうだい〜」

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「へぇ、今日そんなことがあったの〜」
「こういうことについてはお姉ちゃんの方が詳しいだろうから、色々言いたいこともございましょうが」

 楓は少し考えているようだったが、すぐに椿に向き合って言った。

「で、椿が刑事さんに確認したことって、やっぱりアレかしら?」
「うん。重ねの色目を表現するんだったら、着物の片方…柄があんまりないみたいだった黄緑の方は中に着る襦袢か何かかなって思って」
「で、実際その通りだった、ってわけね…。それにしても、このリスト見ると、他にも重ねの色目に関係ありそうな名前の人が沢山いたのね」
「特に『松野由紀』さんなんて『松の雪』そのものだしね」
「でも、緑と白じゃそれこそ、そのまんま何となく想像できちゃうから、きっと嫌がったのね。誰かさんが」
「そう、誰かさんが」

 姉妹は顔をつき合わせてクスクス笑いあう。
 暦の上ではもう春とはいえ、まだまだ寒さは厳しい。あたたかい紅茶が入ったティーカップを手で包み込むように持って、一口飲んでから楓が口を開いた。

「誰かさんといえば、今回は微妙な色の違いに拘ったりしたから、色々と不備もあったみたいね。」
「そうなのよ。そのせいで、何度も検索かけなきゃならなかったり、ご迷惑をおかけした方もいたみたいだしね」

 対する椿もずっと、指を温めるように自分のティーカップを持っている。

「巻き込まれる方の身にもなってほしいものよ」
「そうよ! それよ!」

 楓はティーカップをソーサーの上にガチャンと置き、やおら立ち上がって虚空に向かって、言った。

「説明に便利だからって、ヒトの娘を事件に巻き込むな!!」

 椿は我関せずといったフリをして、自分の紅茶を注ぎ足していたが、ふと、気づいた。

(あ、レポートやってない…)

 炊飯ジャーのメロディがご飯の炊き上がったことを知らせている。
 二葉家はもうすぐ晩御飯の時間だ。

                    END
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 拙い文章にも関わらず最後まで御覧いただき、ありがとうございます。
 実はpekoeはこのような物語文を書くこと自体がはじめての経験でした。
 何とかここまで辿りつけましたのも、ご参加くださった皆様のおかげだと本当に感謝しております。

 また、今後の参考や励みにしたいと思いますので、感想やアドバイスなど戴ければ嬉しく思います。
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