クイズ大陸



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?maigusa 2007/12/10 21:47

解決編

三田村「‥一体、どう言う事だ?」
舞草「どの人物にも、被害者を殺すチャンスはありました。」
「満幡さんは、隙を見て毒を入れられたし、」
「九辺さんも円賀さんも互いの目を盗んで毒を入れる事は可能でした。」
「増田さんは、カクテルかチョコレートに毒を入れれば良い‥。」
「‥しかし、毒はどこからも発見されませんでした。」
三田村「‥そうだな。一体、毒はどこから‥。」
舞草「この事件は‥カクテルが目立ち過ぎました。」
「真っ赤なカクテルに、毒殺‥。当然、そのカクテルに秘密はあると皆思うでしょう。」
三田村「‥まぁ、そうだな。」
舞草「しかし、問題はもっと他のポイントにあったんです。」
「事件がこんな複雑な状況で発生したのは‥偶然だったんですよ。」
「別に、どこで事件が起ころうと毒は検出されなかった‥。」

舞草「そう言えば、増田さんが気になる事を言ってましたね。」
「《私の事を「赤い蝶ネクタイのマスター」と言っていた》と。」
三田村「‥それが、どうかしたのか?」
舞草「彼は、見ての通り緑色の蝶ネクタイを愛用しています。」
「‥壁の写真を見れば明らかですが、彼はずっと緑色の蝶ネクタイを使ってるんですよ。」
三田村「‥確かに。」
舞草「稀に赤い蝶ネクタイを付けたとしても‥それを、携帯に登録するのは少し妙です。」
三田村「‥まぁ、そうだな。」

舞草「結論を言いましょう。」
「俺は‥彼女が《色覚異常》‥いわゆる色盲なんだと思います。」
三田村「‥色覚‥異常‥。」
舞草「代表的な例として‥《赤と緑》を誤認する例など、ね。」
三田村「赤と、緑!それで、緑の蝶ネクタイは赤色だった訳か!」
舞草「犯人は、それを利用したんです。」
「普通の人なら、すぐに分かる《異常》‥。」
「彼女には、それが分からなかった。」
「例え、灰色の錠剤の中にピンク色の錠剤なんかが入っていたとしても‥ね。」
三田村「つ、つまり‥」
舞草「俺の考える犯人は‥満幡 初須木。彼女が犯人です。」
「彼女は、一緒にビタミン剤を飲む事で自分を容疑者から外そうとしたんです。」
「もし運悪く自分に毒入りの錠剤が来たら、捨ててしまえばいい。」
三田村「恐らく、遅効性の毒だろう。1錠だけだから、毒が検出される恐れも無い。」
「それに‥薬は彼女の私物だ。疑われる事はまず無いだろう。」
「‥よし。満幡に任意同行を求めてみる。」

そう言うと、三田村警部補は去っていった。

薄暗い店内を見渡す。
彼女には、この世界がどう見えていたのだろうか。
翠色に染まったブラッディ・マリーは、何も答えてくれない。
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