ｸｲｽﾞ大陸

さて‥では、そろそろ解決編を。

解決編


三田村「どうして、この写真が偽者だと分かるんだ？」
「俺には完璧な写真に見えるが‥。」
舞草「この写真は、確かに完璧です。」
「‥だからこそ、引っ掛かったんです。」
三田村「完璧だから、引っ掛かった？」
舞草「ええ。確か、今もこのカフェは捜索中なんですよね？」
三田村「ああ。そうだ。目下捜索中だ。」
「条件は‥『公園の時計が見える小窓がある』
『ランチタイムはコーヒーのおかわりが自由』
『営業は朝7時から午後11時まで』
「‥今の所、目立った収穫は無いが。」
舞草「そうでしょうね。」
「きっと、俺の想像の通りなら‥そのカフェに小窓はありません。」
三田村「‥何？小窓が無い？」
「じゃあ、どうやって公園の時計が見えたと？」
舞草「落ち着いて下さいよ。俺は「小窓」は無いと言ったんです。」
三田村「‥何が言いたいんだ。早く言え。」

舞草「この時計は、鏡に映ってるんです。」
「写真全体を反転させれば、必ず何処かでボロが出る‥。」
「だから、時 計 の み を反転させたんです。」
「‥つまり、この写真は「7:30分」に撮ったんですよ！」
「このカフェには、鏡があって、恐らくですが大きな窓があるハズです。」

三田村「だが、腕時計やカメラのデータは？」
舞草「‥そんなの、いくらでも変えられますよ。」
「カメラはデジタルカメラですしね。」
三田村「‥カメラの日付も変えられるのか？」
舞草「‥三田村警部補は、本当に機械音痴ですね。」
三田村「うっさい。黙っとけ。」

そう言うと、警部補は無線を取り出した。

三田村「探すカフェの情報に訂正だ！」
「小窓ではなく巨大な窓！」
「公園は店の前！」
「見つけたらアリバイ崩れるぞ！」
「見つけた奴は、後で俺が何か奢ってやっからな！」


数十分後、鏡のあるカフェは無事に発見された。
店員の証言などが決め手になり、嶋田もすぐに自白。

嶋田は、カフェの写真を突きつけると、
泣き崩れながら罪を認めたという。

‥そして、事件は幕を閉じた


‥かのように見えたが、
数時間後、護送中に嶋田は逃亡し、ビルから飛び降りて自殺。

‥「カタストロフィー殺人事件」は、その名の通り、
「悲劇的な結末」を迎えて、永遠に幕を閉じた。