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アト
2007/12/03 20:12
Yossyさん、お帰りなさいませ。私の周りには、体調を崩して救急病院で点滴を打ってもらった人もおります・・・。どうぞご自愛ください。
そんなところに申し訳ないのですが、私も一つ小ネタを思いついたもので、この場を借りて出題させていただいてもよろしいでしょうか?不適切でしたら削除をお願いいたします。
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その一風変わった客が現れたのは12月初旬のひときわ冷え込みの厳しい日のことであった。
店に入ってきた客にちょうど手の空いていたマスターが話しかける。
「いらっしゃいませ。今日も冷え込みますね・・・ところで、こちらの店は初めてでいらっしゃいますか?」
「えぇ、そうなんです。前々から噂は耳にしていたのですが、この寒さに背中を押されてようやく来ることができました。」
「それはわざわざありがとうございます。」
カウンターに座ったその客はかじかんだ手をこすりながら、傍らに置かれたトランプを目にして言う。
「実は、私も以前バーで働いていたことがあるんですよ。」
「とおっしゃいますと、バーテンダーのご経験が?」
「いえ、いわゆるバーマジシャンというやつなのですが。よろしければ軽く披露させていただけますか?」
「もちろんです。拝見させていただきます。」
「それでは。季節限定のカードマジックを一つ。」
その客は、一組のトランプからハートのカードをすべて抜き出すと、裏向きにして13枚あることを数えてみせた。そして、数え終わったカードをまとめてマスターに手渡すと、指を二回鳴らし、こう言った。
「表向きにして、何枚あるか数えてもらえますか?」
マスターが確認すると、いつの間にかカードの枚数は11枚に減っている。
「なるほど。ハートの4と5がない、というわけですね。・・・お見事です。」
「ありがとうございます。実は、今日はこれにちょっとした続きを考えてきたのです。」
マスターからカードを返してもらい、裏向きにして軽く混ぜてからもう一度指を鳴らす。カウンターにカードを置いて広げると、カードの枚数は3枚にまで減っていた。その客は、1枚ずつカードを表向きにしていく。1枚目はハートのA、3枚目はハートのK、そしてその間にあったのは・・・
「ダイヤの5ですか。素晴らしいお手並みで・・・ハートの使い方が先ほどとは少々異なるようですね?」
「えぇ。その道の方からは邪道といわれてしまうかもしれませんが。」
「そんなことはありませんよ。少々お時間を頂きますがよろしいですか?」
その客は満足そうにうなずいた。
「もちろん構いません。お願いします。」
果たしてマスターは何に時間がかかると言ったのでしょうか?
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マジックを趣味としている人間の端くれとして、できるだけマジックが実現可能となるような表現にしていますが、細かいやり取りは気にせず、結果だけ見ていただければよろしいかと・・・。
拙い点はご容赦ください。
ところで先日、イージス艦のことがちょっとしたニュースになっていましたね。今月の再登場にも期待しております。
アト 2007/12/03 20:12
そんなところに申し訳ないのですが、私も一つ小ネタを思いついたもので、この場を借りて出題させていただいてもよろしいでしょうか?不適切でしたら削除をお願いいたします。
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その一風変わった客が現れたのは12月初旬のひときわ冷え込みの厳しい日のことであった。
店に入ってきた客にちょうど手の空いていたマスターが話しかける。
「いらっしゃいませ。今日も冷え込みますね・・・ところで、こちらの店は初めてでいらっしゃいますか?」
「えぇ、そうなんです。前々から噂は耳にしていたのですが、この寒さに背中を押されてようやく来ることができました。」
「それはわざわざありがとうございます。」
カウンターに座ったその客はかじかんだ手をこすりながら、傍らに置かれたトランプを目にして言う。
「実は、私も以前バーで働いていたことがあるんですよ。」
「とおっしゃいますと、バーテンダーのご経験が?」
「いえ、いわゆるバーマジシャンというやつなのですが。よろしければ軽く披露させていただけますか?」
「もちろんです。拝見させていただきます。」
「それでは。季節限定のカードマジックを一つ。」
その客は、一組のトランプからハートのカードをすべて抜き出すと、裏向きにして13枚あることを数えてみせた。そして、数え終わったカードをまとめてマスターに手渡すと、指を二回鳴らし、こう言った。
「表向きにして、何枚あるか数えてもらえますか?」
マスターが確認すると、いつの間にかカードの枚数は11枚に減っている。
「なるほど。ハートの4と5がない、というわけですね。・・・お見事です。」
「ありがとうございます。実は、今日はこれにちょっとした続きを考えてきたのです。」
マスターからカードを返してもらい、裏向きにして軽く混ぜてからもう一度指を鳴らす。カウンターにカードを置いて広げると、カードの枚数は3枚にまで減っていた。その客は、1枚ずつカードを表向きにしていく。1枚目はハートのA、3枚目はハートのK、そしてその間にあったのは・・・
「ダイヤの5ですか。素晴らしいお手並みで・・・ハートの使い方が先ほどとは少々異なるようですね?」
「えぇ。その道の方からは邪道といわれてしまうかもしれませんが。」
「そんなことはありませんよ。少々お時間を頂きますがよろしいですか?」
その客は満足そうにうなずいた。
「もちろん構いません。お願いします。」
果たしてマスターは何に時間がかかると言ったのでしょうか?
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マジックを趣味としている人間の端くれとして、できるだけマジックが実現可能となるような表現にしていますが、細かいやり取りは気にせず、結果だけ見ていただければよろしいかと・・・。
拙い点はご容赦ください。
ところで先日、イージス艦のことがちょっとしたニュースになっていましたね。今月の再登場にも期待しております。