クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

十二支殺人事件・3 〜堂本の職質〜 ≫No. 1
?kaito 2005/01/18 18:22
(この問題は、「十二支殺人事件・1」、「十二支殺人事件・2 〜第五の殺人〜」をご覧になってから読んで下さい。)


尾崎祐巳子のガードから一旦、署に戻った僕は、不審な人物について海東警部補に報告をした。

「・・・それで職質をかけたのか?」
「ええ、かけました。名前はスズキイチロウ、年齢は46歳。現在無職、です」
「偽名かも知れんな。ウラは取ったか?」
「まだ、これからです」
「無職というのも怪しいものだな。それでアリバイか何か聞いてみたか?」
「ええ。試しに江口辰雄が殺された夜のアリバイを聞いてみたところ、今は仕事も無くて家でぶらぶらしているとのことで・・・当夜は20時から23時頃まで自宅でテレビを見ており、23時30分頃に一度散歩に出たとのことですが、そのアリバイを証明する者はもちろん無さそうです」
「ちょっと待て、本人がそう言ったのか?」
海東警部補が何かを気にするように聞いた。
「証人がいないってことですか?」
「いや、アリバイだ。20時からテレビを見ていて、23時30分頃に散歩に行ったという・・・」
「あ、ええ、そうですが」
「そうか・・・そう言えば堂本、昨夜の尾崎祐巳子の行動はどんな感じだった?」
「え? ああ、仕事が終わった後、会社の友達と食事をして、9時くらいには部屋に帰りましたね」
「・・・だろうな・・・」
「『だろうな』って・・・海東さん?」
僕は海東警部補が何を考えているのかよく分からなかった。

(↓続きます。)
編集