リブロスの内憂 〜ジーン少佐の報告書〜 ※回答済み ≫No. 1
みゅーき
2007/07/09 00:59
初めまして、ちょいと思いついたので投稿させていただきます。
長文で読みにくい上、アラや矛盾はあるかとは思いますが、ご勘弁ください。
☆
皆さんごきげんよう、私はジーン・ロックウェルと申す者。
地中海に面する新興の小国リブロス(もちろん架空の国)の海軍少佐を務めている。
まずは、我がリブロスがどのような国なのか、ざっと説明しておこう。
リブロスは、世界でも五指に入る小国ではあるが、上は大統領から下は一国民まで、それこそ血の汗と涙を流すような努力によって、10年前に独立を得た。
軍隊は陸軍、海軍、空軍の三つで、各軍の最高司令は存在しておらず、全て大統領直属。
警察機構は未だ存在せず、各軍の一部が選抜され、治安維持に努めている状態だ。
もちろん、捜査や逮捕の権限は与えられており、それは軍人から民間人まで及ぶ。
そのため、治安維持部隊は軍隊と独立しており、当然ながら軍と同じく大統領直属。
そしてその維持隊の責任者として、私が特別に任命されているのだ。
今回は、我がリブロスの、海軍本部で起こった事件の一つを紹介しよう。
死体発見の連絡を受けた私は、10分ほどで現場に到着した。
被害者は、戦艦“ウォーハンマー”の艦長を務める海軍大佐(50)、叩き上げの軍人で、性格は豪放磊落、大酒飲みで多少飲んだぐらいでは、まず乱れない人物だ。
また彼は、近々リブロス軍総司令官に任命されるらしいという噂があった。
現場は海軍本部(海軍本部だけでなく、陸軍・空軍本部も同じ建屋の中)にある被害者の執務室、死体が発見されたのは今朝の08:00時。
第一発見者は大佐付きの文官で、いつものように、報告書や資料、コーヒーを手に執務室を訪れたところ、死体を発見したという。
死亡推定時刻は昨夜の21:00〜00:00時ぐらいと推定され、解剖の結果、死因は後頭部への一撃による頭蓋骨陥没。
また、大量ではないがアルコールも検出されたことから、誰かと飲んでいたとも推測される。
凶器は室内にあったハードグラスの細長い花瓶(約30cm)で、被害者の血が付着しており、被害者以外の指紋は見当たらなかった。
二つづつのソファで挟まれているテーブルの上には、起動したノートパソコンが置いてあり、画面はユーザーIDとパスワードのダイアログが表示されている(彼のIDとパスワードを入力してみると、佐官以上でないと閲覧できないデータが表示されていたが、それは後の話)。
文官によれば、被害者は自分のデスクではなく、テーブルの方で仕事をすることが多かったそうだ。
そのためか、複数の資料が積み重ねており、書きかけのレポート用紙もあったが、途中まで書いたところで途切れており、死体のそばには、ペン先が剥き出しの万年筆が転がっていた。
その時点で、被害者が殺害されたと思われる。
そして彼の手には、コニャックの瓶が握られていた。
おそらく被害者は、最後の力を振り絞って、ダイイングメッセージを残したのだろう。
容疑者として浮かび上がったのは、次の三人。
・空軍大佐(50)
被害者と同じく叩き上げであり、作戦面で協力し合うことが多かったから付き合いは古く、しかも同年代なのでよく一緒に酒を飲む仲で、昨夜も21:00ぐらいまで二人で飲んでいた。
しかし最近、軍総司令任命のことで、口論が絶えなかったらしい。
・海軍中佐(42)
戦艦“ウォーハンマー”の副長であり、当然ながら被害者の執務室には頻繁に出入りしている。
被害者が総司令官になれば、自分が艦長になれると思っていたのだが、他の人物を後任に任命するという話を聞きつけ、被害者を恨んでいたという。
・陸軍大佐(55)
ご多分に漏れず、リブロスでも陸軍と海軍の仲は悪い上、昨夜20:30時ぐらいに、被害者の執務室に怒鳴り込んだという。
しかも、士官学校を主席で卒業した彼はエリート意識が強く、叩き上げであり犬猿の仲であり年少である被害者が自分の上に立つのは我慢ならないと、辺りを憚らず愚痴を漏らしていたことは、確認が取れている。
捜査の結果、三人とも死亡推定時刻にアリバイがなく、しかも全員動機があることから、彼らの内一人が犯人であることは間違いない。
そうそう、犯人はあくまで単独犯であり、共犯者はいなかったということを、最後に付け加えておく。
さて皆さんは、誰が犯人で、DMが何を意味していたのか分かったかな?
長文で読みにくい上、アラや矛盾はあるかとは思いますが、ご勘弁ください。
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皆さんごきげんよう、私はジーン・ロックウェルと申す者。
地中海に面する新興の小国リブロス(もちろん架空の国)の海軍少佐を務めている。
まずは、我がリブロスがどのような国なのか、ざっと説明しておこう。
リブロスは、世界でも五指に入る小国ではあるが、上は大統領から下は一国民まで、それこそ血の汗と涙を流すような努力によって、10年前に独立を得た。
軍隊は陸軍、海軍、空軍の三つで、各軍の最高司令は存在しておらず、全て大統領直属。
警察機構は未だ存在せず、各軍の一部が選抜され、治安維持に努めている状態だ。
もちろん、捜査や逮捕の権限は与えられており、それは軍人から民間人まで及ぶ。
そのため、治安維持部隊は軍隊と独立しており、当然ながら軍と同じく大統領直属。
そしてその維持隊の責任者として、私が特別に任命されているのだ。
今回は、我がリブロスの、海軍本部で起こった事件の一つを紹介しよう。
死体発見の連絡を受けた私は、10分ほどで現場に到着した。
被害者は、戦艦“ウォーハンマー”の艦長を務める海軍大佐(50)、叩き上げの軍人で、性格は豪放磊落、大酒飲みで多少飲んだぐらいでは、まず乱れない人物だ。
また彼は、近々リブロス軍総司令官に任命されるらしいという噂があった。
現場は海軍本部(海軍本部だけでなく、陸軍・空軍本部も同じ建屋の中)にある被害者の執務室、死体が発見されたのは今朝の08:00時。
第一発見者は大佐付きの文官で、いつものように、報告書や資料、コーヒーを手に執務室を訪れたところ、死体を発見したという。
死亡推定時刻は昨夜の21:00〜00:00時ぐらいと推定され、解剖の結果、死因は後頭部への一撃による頭蓋骨陥没。
また、大量ではないがアルコールも検出されたことから、誰かと飲んでいたとも推測される。
凶器は室内にあったハードグラスの細長い花瓶(約30cm)で、被害者の血が付着しており、被害者以外の指紋は見当たらなかった。
二つづつのソファで挟まれているテーブルの上には、起動したノートパソコンが置いてあり、画面はユーザーIDとパスワードのダイアログが表示されている(彼のIDとパスワードを入力してみると、佐官以上でないと閲覧できないデータが表示されていたが、それは後の話)。
文官によれば、被害者は自分のデスクではなく、テーブルの方で仕事をすることが多かったそうだ。
そのためか、複数の資料が積み重ねており、書きかけのレポート用紙もあったが、途中まで書いたところで途切れており、死体のそばには、ペン先が剥き出しの万年筆が転がっていた。
その時点で、被害者が殺害されたと思われる。
そして彼の手には、コニャックの瓶が握られていた。
おそらく被害者は、最後の力を振り絞って、ダイイングメッセージを残したのだろう。
容疑者として浮かび上がったのは、次の三人。
・空軍大佐(50)
被害者と同じく叩き上げであり、作戦面で協力し合うことが多かったから付き合いは古く、しかも同年代なのでよく一緒に酒を飲む仲で、昨夜も21:00ぐらいまで二人で飲んでいた。
しかし最近、軍総司令任命のことで、口論が絶えなかったらしい。
・海軍中佐(42)
戦艦“ウォーハンマー”の副長であり、当然ながら被害者の執務室には頻繁に出入りしている。
被害者が総司令官になれば、自分が艦長になれると思っていたのだが、他の人物を後任に任命するという話を聞きつけ、被害者を恨んでいたという。
・陸軍大佐(55)
ご多分に漏れず、リブロスでも陸軍と海軍の仲は悪い上、昨夜20:30時ぐらいに、被害者の執務室に怒鳴り込んだという。
しかも、士官学校を主席で卒業した彼はエリート意識が強く、叩き上げであり犬猿の仲であり年少である被害者が自分の上に立つのは我慢ならないと、辺りを憚らず愚痴を漏らしていたことは、確認が取れている。
捜査の結果、三人とも死亡推定時刻にアリバイがなく、しかも全員動機があることから、彼らの内一人が犯人であることは間違いない。
そうそう、犯人はあくまで単独犯であり、共犯者はいなかったということを、最後に付け加えておく。
さて皆さんは、誰が犯人で、DMが何を意味していたのか分かったかな?