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たいふ
2007/06/18 19:59
ヒロシ「俺達は二問出したんだから先生も二問出してくれよ〜」
アキラ「そうだね…あんなの反則もいいところだよ…」
太傅「反則で結構…何とでも言って下さい。では、二問目…これで最後ですからね、泣きの一問
などは用意していませんよ」
第四問『偽られた事件』
11・12・13…エレベーターの文字盤を眺めながら、私は若刑事の話をぼんやりと聞いていた。
麻雀の一件の後遺症から立ち直れないでいたのである…
若刑事「ねっ…不思議な事件でしょう?」
太傅「あっ…済みません。聞いていませんでした…屋上で…どうかしましたか?」
若刑事「もう…ちゃんと聞いてくれないと…このビルの屋上で人が死んでいたんですよ」
太傅「そんなこともあるでしょう。取り立てて不可解な事件ということでもないでしょう…続きは
現場で聞きますよ」
屋上に上がると…心地よい風が…と和んではいられない。
和歌山市内の和歌山城を見下ろす高さ120メートル、30階建てのビルの屋上で、このビルの
オーナーである家築建【ヤヅキケン】(56)が咽喉を切り裂かれ死んでいるのが警備員によって
発見された。
これだけなら一見普通の殺人事件なのだが、屋上の扉の鍵は警備員がマスターキーで開ける
まで掛っており、鍵は被害者のポケットに入っていた。
マスターキーは厳重に管理されており犯行時刻に持ち出されたということもなく、合鍵も存在し
ない…つまり密室だったのである。
ドアノブからは指紋は家築氏の物しか検出されなかった。警備員は白い手袋をしていた為、
指紋は検出されなかったが、死亡推定時刻にはアリバイがあり問題はない。
では自殺ではないのか?というとそうとも言い切れない…現場に凶器がないのだ。
氷などで作った消える刃物が凶器…という訳でもない。
このビル自体の建設に当たって家築氏は「景観を損ねる」「和歌山城を見下ろすビルなどけしからん」
という住民との間で一悶着あり、建設反対派の急先鋒である薬丸極【ヤクマルキワム】(55)が
かなり過激な嫌がらせ(抗議)を行なっていたようだ。周辺住民からは「薬丸さんならやりかねない」
という声もある一方、「薬丸氏の抗議より奥さんの浮気で、家築さんも相当参っていたように思う…
自殺しても不思議ではない」という意見もあり、捜査の方針を決めかねていた…
若刑事「と言うわけなんですよ…自殺・他殺に限らず先ずは凶器の発見が優先されるんですが…
って太傅さ〜ん…話を聞いて下さいよ〜」
さてこの事件の真相は?
因みに…この問題…ヒロシ君は間違ったものの、アキラには解かれてしまいました。
アキラ「そうだね…あんなの反則もいいところだよ…」
太傅「反則で結構…何とでも言って下さい。では、二問目…これで最後ですからね、泣きの一問
などは用意していませんよ」
第四問『偽られた事件』
11・12・13…エレベーターの文字盤を眺めながら、私は若刑事の話をぼんやりと聞いていた。
麻雀の一件の後遺症から立ち直れないでいたのである…
若刑事「ねっ…不思議な事件でしょう?」
太傅「あっ…済みません。聞いていませんでした…屋上で…どうかしましたか?」
若刑事「もう…ちゃんと聞いてくれないと…このビルの屋上で人が死んでいたんですよ」
太傅「そんなこともあるでしょう。取り立てて不可解な事件ということでもないでしょう…続きは
現場で聞きますよ」
屋上に上がると…心地よい風が…と和んではいられない。
和歌山市内の和歌山城を見下ろす高さ120メートル、30階建てのビルの屋上で、このビルの
オーナーである家築建【ヤヅキケン】(56)が咽喉を切り裂かれ死んでいるのが警備員によって
発見された。
これだけなら一見普通の殺人事件なのだが、屋上の扉の鍵は警備員がマスターキーで開ける
まで掛っており、鍵は被害者のポケットに入っていた。
マスターキーは厳重に管理されており犯行時刻に持ち出されたということもなく、合鍵も存在し
ない…つまり密室だったのである。
ドアノブからは指紋は家築氏の物しか検出されなかった。警備員は白い手袋をしていた為、
指紋は検出されなかったが、死亡推定時刻にはアリバイがあり問題はない。
では自殺ではないのか?というとそうとも言い切れない…現場に凶器がないのだ。
氷などで作った消える刃物が凶器…という訳でもない。
このビル自体の建設に当たって家築氏は「景観を損ねる」「和歌山城を見下ろすビルなどけしからん」
という住民との間で一悶着あり、建設反対派の急先鋒である薬丸極【ヤクマルキワム】(55)が
かなり過激な嫌がらせ(抗議)を行なっていたようだ。周辺住民からは「薬丸さんならやりかねない」
という声もある一方、「薬丸氏の抗議より奥さんの浮気で、家築さんも相当参っていたように思う…
自殺しても不思議ではない」という意見もあり、捜査の方針を決めかねていた…
若刑事「と言うわけなんですよ…自殺・他殺に限らず先ずは凶器の発見が優先されるんですが…
って太傅さ〜ん…話を聞いて下さいよ〜」
さてこの事件の真相は?
因みに…この問題…ヒロシ君は間違ったものの、アキラには解かれてしまいました。