ｸｲｽﾞ大陸

若刑事「『おや』って太傅さん…自分で言っておいてそれはないんじゃないですか？」

太傅「いえ…そういう意味で言ったのではありませんよ…分からないなら構いませんが…」

若刑事「分からないと言えば、どうして僕がネクタイの説明をしてた時…僕より先に『中央
　　　　部分が細い』と見てもいないのに言えたんですか？」

太傅「そのことですか…若井君、君はネクタイの種類をどれくらい知っていますか？」

若刑事「種類ですか？…ええと、僕が今している普通の物と、蝶ネクタイ…そう言えば中学
　　　　の時の教頭は紐タイをしていましたね…」

太傅「普通の物…【タワーシェイプ】ですね。結び目から剣に向かって太く、塔の様な形に
　　　なっていますよね。他にも【バーシェイプ】や【ボトルシェイプ】と言った形もあります。
　　　全体的に細めのナロータイなんて言う物もありますが、被害者のしていたネクタイは
　　　アスコットタイと呼ばれる物で正装時に絞める物なのです。カジュアルなアスコット
　　　スカーフもありますが、被害者の身嗜みに対する拘りを感じますね」

若刑事「つまり【両剣が太い＝アスコットタイ】…だから、中央部分が細いと分かったと…
　　　　自分で聞いておいて何ですが、被害者がアスコットタイをしていたことと今回の事件
　　　　に関係があるのですか？」

太傅「ありますとも。アスコットタイはね、蝶ネクタイの元となったタイなのですが、蝶ネクタイ
　　　はタイピンを必要としないのに対し、アスコットタイはタイピンが必要不可欠なのです」