今日3月21日は紀伊賀好代の誕生日。今年もまた晴天に恵まれ、海の見える高台にある紀伊賀家の広い庭では盛大な誕生パーティーが開かれている。招かれたメンバーはいつもと同じ、摩耶や渉と暗号/推理研究会の仲間、それに古川早苗をはじめとする素肌倶楽部の部員達である。
「一昨年はここで僕たちが“踊る顔文字”のクイズを出し、去年は早苗さんが“素肌倶楽部の発表会はい〜つ?”とトランプにちなんだクイズを披露したんだったね。」と渉は一昨年と去年のクイズを振り返っている。
「そうね〜。一昨年の誕生日の前に好代さんが怪我をした不幸な事件からもう2年経つのね。」と摩耶も感無量。
「今年は好代さんが何かクイズを用意しているみたいですね。」と早苗はそれを楽しみにしている様子。
「そうそう、好代さんにはいつも簡単に謎を解かれているから今日は僕たちがリベンジする番だね。」と渉も意気込んでいる。
去年と同様に素肌倶楽部の面々がマジックの妙技を披露した後は、お茶とケーキで小休止の時間。みんなが談笑しているところに何やら立派な文箱を持った好代が現れた。
「今日は私が用意した問題を解いてみてね。といっても私が考えた問題じゃないんだけど…。」と言いながら何やらプリントされた紙を配りだした。
そこにはこんな文言がプリントされていた。
*
「これはこの文箱に入っている我が家の家訓のコピーなの。パソコンで打ち出したから、漢字は新字体になっているけどね。『五箇条の家訓』と言われて昔から我が家に伝えられて来たんだけど、実はこれが暗号になっているということが近年になって解ったの。今日はこの暗号をみんなに解いてもらいたいの。」と好代が説明する。
「漢文調だな。理解するだけでも難しそうだ。」と渉はもう弱気になっている。
「授業で漢文も習っているし、なんとかなるわよ。」と摩耶は楽観的。
「家訓があるだけでもすごいわね。暗号だということが分かっているんだし、私たちにも解けるレベルの問題だということはそんなに複雑じゃないと思うわ。」と早苗はあくまで論理的。
「五箇条と言いながら六箇条あるね。この辺がヒントになるのかな?」と渉。
「渉君、いいところに気づいたわね。そう、本当は『何とかの家訓』だったらしいわ。それがいつのまにか『五箇条の家訓』と言われるようになってしまったのね。」と好代。
「なるほど、そういうことか。その『何とか』が『五箇条』に変化したのか。」と渉が珍しくきっかけを掴んだ様子。
「うん、やっぱり意味が分からなくてもなんとかなるということね。」と摩耶。
「そうか〜、ちょっと知識が必要だけど、ある意味暗号の基本ね。」と早苗。
さて、この紀伊賀家の家訓に隠された暗号が解けますか?
答え合わせ(囁き)は“ひらがな”で。
**************************
ふぅ〜、今日が好代さんの誕生日だということを忘れてました。でもなんとか間に合ったなぁ。
3/23修正。(
>>29参照)
CTOさん、画像提供ありがとうございます。
Yossy 2007/03/21 15:00
「一昨年はここで僕たちが“踊る顔文字”のクイズを出し、去年は早苗さんが“素肌倶楽部の発表会はい〜つ?”とトランプにちなんだクイズを披露したんだったね。」と渉は一昨年と去年のクイズを振り返っている。
「そうね〜。一昨年の誕生日の前に好代さんが怪我をした不幸な事件からもう2年経つのね。」と摩耶も感無量。
「今年は好代さんが何かクイズを用意しているみたいですね。」と早苗はそれを楽しみにしている様子。
「そうそう、好代さんにはいつも簡単に謎を解かれているから今日は僕たちがリベンジする番だね。」と渉も意気込んでいる。
去年と同様に素肌倶楽部の面々がマジックの妙技を披露した後は、お茶とケーキで小休止の時間。みんなが談笑しているところに何やら立派な文箱を持った好代が現れた。
「今日は私が用意した問題を解いてみてね。といっても私が考えた問題じゃないんだけど…。」と言いながら何やらプリントされた紙を配りだした。
そこにはこんな文言がプリントされていた。
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「これはこの文箱に入っている我が家の家訓のコピーなの。パソコンで打ち出したから、漢字は新字体になっているけどね。『五箇条の家訓』と言われて昔から我が家に伝えられて来たんだけど、実はこれが暗号になっているということが近年になって解ったの。今日はこの暗号をみんなに解いてもらいたいの。」と好代が説明する。
「漢文調だな。理解するだけでも難しそうだ。」と渉はもう弱気になっている。
「授業で漢文も習っているし、なんとかなるわよ。」と摩耶は楽観的。
「家訓があるだけでもすごいわね。暗号だということが分かっているんだし、私たちにも解けるレベルの問題だということはそんなに複雑じゃないと思うわ。」と早苗はあくまで論理的。
「五箇条と言いながら六箇条あるね。この辺がヒントになるのかな?」と渉。
「渉君、いいところに気づいたわね。そう、本当は『何とかの家訓』だったらしいわ。それがいつのまにか『五箇条の家訓』と言われるようになってしまったのね。」と好代。
「なるほど、そういうことか。その『何とか』が『五箇条』に変化したのか。」と渉が珍しくきっかけを掴んだ様子。
「うん、やっぱり意味が分からなくてもなんとかなるということね。」と摩耶。
「そうか〜、ちょっと知識が必要だけど、ある意味暗号の基本ね。」と早苗。
さて、この紀伊賀家の家訓に隠された暗号が解けますか?
答え合わせ(囁き)は“ひらがな”で。
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ふぅ〜、今日が好代さんの誕生日だということを忘れてました。でもなんとか間に合ったなぁ。
3/23修正。(>>29参照)
CTOさん、画像提供ありがとうございます。