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2007/03/03 14:59
それでは、解答編です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「本当にここで良いんデスカ?」
「うん、多分あってると思うよ。」
「これで間違っていたら大目玉だな…。」
チャックルが辺りを見渡す。正誤がそれを見ながら頷く。そして俺はため息を吐く。
三者三様、黒色系宝石で埋め尽くされている部屋に立ち尽くしている。
……「人形の夢」所有者、黒井淡白邸の一室だ。
「…で?何故ここなのかの理由をまだ聞いていないぞ。」
「え?ああ、そういえばそうでしたね。僕が考えた筋道通りに説明しましょうか。」
正誤がキングズナイフの予告状を取り出す。そして、暗号部分を指した。
「まず、この最後の『基軌箟求▼璽 雫銘施伏卯』がキングズナイフの署名でしょう。」
「まぁ、それはそうでショウネ。」
「ってことは、文字数から考えてアルファベットだと考えたんだよ。」
「だが、そうなると『基』と『雫』がどちらも"K"を表すことになるだろう?」
「あ、そういえばそうデスネ……。互換性があるってことデスカ?」
正誤が苦笑する。チャックルが首をひねる。
「それでもう1つ注目したんだ。この文…『一』と『乙』だけやけに多いでしょ?」
「確かにそうだが…それがどうかしたか?」
「それなら、母音だと思ったんですよ。大体、"A"か"E"か"O"かその辺りかなって。」
「…そういうことか。『一』も『乙』も1画の漢字、そして…アルファベットの1文字目は"A"。」
「成程…『基』と『雫』はどっちも11画で、11文字目のアルファベットは"K"…デスネ。」
「そうなるね。それで、漢字を全部画数に直すと…これ、さっき書いたメモ帳。」
9 1/13 7/15/9/14/7 20/15 19/20/5/1/12 『4/18/5/1/13 15/6 4/15/12/12』
9/14 20/1/14/16/1/11/21 11/21/18/15/9▼19 8/15/21/19/5。
「わざわざ全部調べたのか…」
「フェイクがあったら困りますからね。」
「えっと…てことは、アルファベットに直すと……」
I am going to steal "Dream of Doll"
in Tanpaku Kuroi▼s house.
「デスネ…。三角形はアポストロフィ…デショウ。」
「だろうね。これを訳して…私は黒井淡白の家の『人形の夢』を盗むつもりです、ってわけだ。」
「なるほどね…。ってことは、ココで張ってればアイツが現れる、と?」
正誤が、苦笑する。これで何回目だろうか。
……そして、正誤がチャックルに予告状を投げ付けた。
「…探偵?」
「正誤くん?」
「チャックル君…いつのまにそんなに日本語のイントネーションを覚えたの?」
チャックルを振り向く。チャックルが、困ったように微笑んだ。
「何のことデス?」
「とぼけるなよ…快盗、キングズナイフ!!」
チャックルが…ニヤリと笑った。そして、指をパチンッと鳴らす。
突如、足元から…煙。あの野郎…!!
「なんだよ…リサーチ不足だったなぁ。アイツ、語尾だけじゃねェの?」
煙の中から、機能的で動きやすそうな服を着た仮面少年が現れる。
「まだ10代…?…もう少し怪盗の雰囲気ってものは無いの?」
「良いだろ、別に。俺は怪人な盗人じゃねェの、快活な盗賊なの。OK?」
チャックル……キングズナイフが、正誤を指差す。その指に…人形の夢。
「いつの間に…捕らえろ!!」
「お勤めゴ苦労サマ、和田警部補。また来週ね。」
再び、指を鳴らす。部屋の照明が全て消えた。…足音だけが、五月蝿い。
「僕は蛍火正誤だ!…君を、捕まえてやる!!」
「快盗キングズナイフ、逃げ切ってやるからよろしく。」
正誤と、キングズナイフの声が響いた。
照明が復活したとき、既にその場にキングズナイフは居なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というわけで、正解は黒井淡白所有の「人形の夢」でした。
問題・解答ともに長くて申し訳ありません…。
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「本当にここで良いんデスカ?」
「うん、多分あってると思うよ。」
「これで間違っていたら大目玉だな…。」
チャックルが辺りを見渡す。正誤がそれを見ながら頷く。そして俺はため息を吐く。
三者三様、黒色系宝石で埋め尽くされている部屋に立ち尽くしている。
……「人形の夢」所有者、黒井淡白邸の一室だ。
「…で?何故ここなのかの理由をまだ聞いていないぞ。」
「え?ああ、そういえばそうでしたね。僕が考えた筋道通りに説明しましょうか。」
正誤がキングズナイフの予告状を取り出す。そして、暗号部分を指した。
「まず、この最後の『基軌箟求▼璽 雫銘施伏卯』がキングズナイフの署名でしょう。」
「まぁ、それはそうでショウネ。」
「ってことは、文字数から考えてアルファベットだと考えたんだよ。」
「だが、そうなると『基』と『雫』がどちらも"K"を表すことになるだろう?」
「あ、そういえばそうデスネ……。互換性があるってことデスカ?」
正誤が苦笑する。チャックルが首をひねる。
「それでもう1つ注目したんだ。この文…『一』と『乙』だけやけに多いでしょ?」
「確かにそうだが…それがどうかしたか?」
「それなら、母音だと思ったんですよ。大体、"A"か"E"か"O"かその辺りかなって。」
「…そういうことか。『一』も『乙』も1画の漢字、そして…アルファベットの1文字目は"A"。」
「成程…『基』と『雫』はどっちも11画で、11文字目のアルファベットは"K"…デスネ。」
「そうなるね。それで、漢字を全部画数に直すと…これ、さっき書いたメモ帳。」
9 1/13 7/15/9/14/7 20/15 19/20/5/1/12 『4/18/5/1/13 15/6 4/15/12/12』
9/14 20/1/14/16/1/11/21 11/21/18/15/9▼19 8/15/21/19/5。
「わざわざ全部調べたのか…」
「フェイクがあったら困りますからね。」
「えっと…てことは、アルファベットに直すと……」
I am going to steal "Dream of Doll"
in Tanpaku Kuroi▼s house.
「デスネ…。三角形はアポストロフィ…デショウ。」
「だろうね。これを訳して…私は黒井淡白の家の『人形の夢』を盗むつもりです、ってわけだ。」
「なるほどね…。ってことは、ココで張ってればアイツが現れる、と?」
正誤が、苦笑する。これで何回目だろうか。
……そして、正誤がチャックルに予告状を投げ付けた。
「…探偵?」
「正誤くん?」
「チャックル君…いつのまにそんなに日本語のイントネーションを覚えたの?」
チャックルを振り向く。チャックルが、困ったように微笑んだ。
「何のことデス?」
「とぼけるなよ…快盗、キングズナイフ!!」
チャックルが…ニヤリと笑った。そして、指をパチンッと鳴らす。
突如、足元から…煙。あの野郎…!!
「なんだよ…リサーチ不足だったなぁ。アイツ、語尾だけじゃねェの?」
煙の中から、機能的で動きやすそうな服を着た仮面少年が現れる。
「まだ10代…?…もう少し怪盗の雰囲気ってものは無いの?」
「良いだろ、別に。俺は怪人な盗人じゃねェの、快活な盗賊なの。OK?」
チャックル……キングズナイフが、正誤を指差す。その指に…人形の夢。
「いつの間に…捕らえろ!!」
「お勤めゴ苦労サマ、和田警部補。また来週ね。」
再び、指を鳴らす。部屋の照明が全て消えた。…足音だけが、五月蝿い。
「僕は蛍火正誤だ!…君を、捕まえてやる!!」
「快盗キングズナイフ、逃げ切ってやるからよろしく。」
正誤と、キングズナイフの声が響いた。
照明が復活したとき、既にその場にキングズナイフは居なかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というわけで、正解は黒井淡白所有の「人形の夢」でした。
問題・解答ともに長くて申し訳ありません…。