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S と言う名の男
2007/02/27 14:34
S「それでは詰められてきたのでそろそろ解決へと駒を進めましょうか。あ、そうそう、私が出ている時は来栖君も時間が止まっています」
S「さて、要点の前に『大よそ二人(長嶺と羽田)は待ち合わせてレストランへ行こうとしていた』とする根拠を先に。
長嶺君の言葉に拠れば『居ないので先に行ったのかと思い』と発言しているところから、待ち合わせていたと推測できる。
もし約束せず、居るか居ないか分からない状況であったならば、その時間帯は集合時刻に近いので『もう(既に)行ったと思った』
となる筈である。これは単純に彼女の状況だけを語っていることになる。
しかし、『先に』と言っている事から『自分より先に』と言うことになり、彼女の状況に自分を絡めてきている、
詰まりは、本来であれば自分と彼女は一緒に行く予定であった、と言う前提に対する『先に』だと推測できる」
S「この事を踏まえると、恐らく長峰君はアリバイ作りの為に利用され、さらには社長へ疑いを向けさせる為の役割を担っていた、
正確には担わされていたと考えられる。そう、社長が如月君に保険を掛けていたと言う話、この流れから見ても情報元は恐らく羽田君だろう。
ここまで下準備をしたのも恐らくはここ最近のことであり、動機もその辺りに関係していそうだ。
後は皆さんが推理された事を来栖君の脳に直接インストールして私は幕を引かせていただこう・・・」
S「さて、要点の前に『大よそ二人(長嶺と羽田)は待ち合わせてレストランへ行こうとしていた』とする根拠を先に。
長嶺君の言葉に拠れば『居ないので先に行ったのかと思い』と発言しているところから、待ち合わせていたと推測できる。
もし約束せず、居るか居ないか分からない状況であったならば、その時間帯は集合時刻に近いので『もう(既に)行ったと思った』
となる筈である。これは単純に彼女の状況だけを語っていることになる。
しかし、『先に』と言っている事から『自分より先に』と言うことになり、彼女の状況に自分を絡めてきている、
詰まりは、本来であれば自分と彼女は一緒に行く予定であった、と言う前提に対する『先に』だと推測できる」
S「この事を踏まえると、恐らく長峰君はアリバイ作りの為に利用され、さらには社長へ疑いを向けさせる為の役割を担っていた、
正確には担わされていたと考えられる。そう、社長が如月君に保険を掛けていたと言う話、この流れから見ても情報元は恐らく羽田君だろう。
ここまで下準備をしたのも恐らくはここ最近のことであり、動機もその辺りに関係していそうだ。
後は皆さんが推理された事を来栖君の脳に直接インストールして私は幕を引かせていただこう・・・」