クイズ大陸



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No. 9≫ No.10 最新レスです
? 2007/02/27 12:49
質問は…必要ありませんかね…。

では、残っている謎を解き明かしましょう。

―午前3時01分―

竜崎「…ではもう時間も遅いので私はすぐに謎を解き明かします。そのために今からあなたが少しでも不審に思った事を口に出して下さい。」
渡部「分かりました。」

竜崎は地べたに膝を立てて座り、目を瞑った。

渡部「では、始めます…
ナイフには被害者の指紋もありません。
被害者は手袋をしていません。
DMに使われたのは被害者の血。
DMと思われる8の真ん中の交わる部分と8の下の曲線が少し色が濃いようです。
また、eは8に比べて色が薄いようです。
はじめに見たとき、被害者は横向きになっていました。
右手の人差し指に血が付いていました。
死因は脊髄損傷による出血多量。
辺りには血が飛び散っていた。
…どうですか?」

竜崎はまだ黙りこくっている…。

竜崎「……!!…そうか…DMは偽物…。」
渡部「?」
竜崎「被害者は生きていたのか…
…渡部、脊髄が損傷していて、最高、何が出来ますか?」
渡部「刺さっていたのは首にやや下ですからC3〜C4辺りでしょう。…最高、肘を動かすことができるかもしれないですね…。
しかし、呼吸が出来ないので数分が限度ですね。」
竜崎「………しかし死因は窒息死ではない…。」
渡部「はい。」
竜崎「渡部、皆さんをお呼びして下さい。」
渡部「!!はい!わかりました!!」

―午前3時07分―

竜崎は既に立ち上がっていた。

竜崎「皆さん、夜分遅くにすみません。これからこの事件の真相をお話します。」

そういうと竜崎は渡部を呼び、耳打ちをした。
渡部は頷き、走っていった。

竜崎「おっと、皆さんすみません。ちょっと用がありまして…。
さて、私は犯人は誰だ。というのを引き伸ばすのは嫌いですので単刀直入に言います。」

周りが静まり返る…。



竜崎「犯人は……あなたですね…………佐藤大さん。」
佐藤「え……な、何言ってるんですか!!人を勝手に…」
竜崎「…まず、被害者について。」

竜崎は佐藤を無視して続けた。

竜崎「あなたは被害者を『2度』刺したんです。
1度刺しても彼は死ななかった。しかも自分の血を使い、『佐藤のさ』を書き始めた。(さ の曲がっている所は離れている)
血迷ったあなたは自分に血がかからない様、ナイフを抜き、また刺した。辺りの血はそれです。
しかしあなたは困った。『さ』をどうするか…。
無理矢理拭い取ると跡が付き、『さ』が目立つ。
そこであなたは一緒に田中唯が泊まっているのを思い出す。
ゆい をキーボードで叩くと8eとなる。
被害者の指で『さ』の血を伸ばして8に。
その血を使ってeを書いた。eが薄いのは8の後、続けて書いたからです。
しかし死ぬ間際の人間が8eと書くか、8を真ん中から書き始めるか、ありえませんね。」
佐藤「だ、だから何だよ!俺が犯人だって証拠でもあんのか!誰かが俺を陥れようとしてるんだ!」
竜崎「血は、ナイフを抜くとき出るのです。
もし唯さんや蘭さんが犯人ならば危険を犯して抜く必要がありません。」
佐藤「ぶ、物的証拠だ…証拠がないだろ!」

その直後、渡部が戻ってきた。

渡部「竜崎、ありましたよ…。」
竜崎「来た様ですね、証拠。」

渡部は手に持っていた物を竜崎に渡した。

竜崎「…これです…。物的証拠は…。」

それは、血の付いたハンカチだった。

竜崎「これはあなたの物ですね。」
佐藤「い、いや俺のじゃない…」
竜崎「…このホテルの入り口には管理人がいつもいます。
つまり証拠は外に持っていくことは出来ない。
しかし窓から外に投げることは出来る。
…その『被害者の血とあなたの指紋の付いたハンカチ』を。
指紋を拭くと横に指紋が伸びてしまうので拭き取られた管理人の指紋はわかりません。
しかしそのハンカチを持って、拭いた、あなたの指紋は残っています。
…この血は被害者から自分に血がかからない様にナイフを抜いたが、自分の手に付いてしまった血です。
血迷っていたあなたは考えるより早く、ハンカチで血を拭いた。
これが穴でしたね…。
ハンカチを洗えば洗面所に血がこびり付くかもしれない。
しかも夜中、起きてるのはあなただけ…
水滴を洗面所に残しておきたくなかった。
もちろん、トイレに流さなかったのは…こんな…管理人さん……すみません。
…こんな廃れたホテル。トイレが繋がっているとも限らない…。
調べればすぐばれてしまう。と考えました。
さて、これでどうですか?
佐藤大!!」

竜崎は一番大きな声を出した。

佐藤「クッ。そのハンカチ、どこで見つけた?」
渡部「ここから北北東30M地点にありました。
竜崎は風向きと風力を調べて探し出せ、と言いました。」
佐藤「ははっ30Mも飛んだか…風はそんなに強かったか…。」

パトカーがやって来るのが窓から見えた。

竜崎「おや?遅いですね、やっと来ましたか。
さて、私は顔を見られたら厄介なことになりますから帰ります。では。」
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