クイズ大陸



履歴 検索 最新 出題

No. 24≫ No.25 ≫No. 26
?error 2007/02/02 00:14
ヒント編(?)です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「…ごちそうさま。」
昼食時間。メルが、誰よりも早く箸を置いた。
「メル…まぁ、親友が死んですぐに、食事をする気にはならんか。」
かく言う私も、あまり箸は進まない。ヒースも飲みかけスープにスプーンを置き去りにして伸びをした。
「……普段の習慣が変わるのは、犯罪心理としてはどうなんだっけ。」
「ヒース!!僕が聖歌を殺したって言いたいの?!」
「え、いや別にそういうわけじゃ…」
「大体それなら、遅刻魔の君が遅刻せずに来たのはどうなのさ!!」
「テッ…悪かったよ!!だからって俺を疑おうってのか?!」
「いい加減にしないか!!」 ドンッ!!
…しまった。少し苛立ったとはいえ、食事の乗っている机を殴るとは。
口論していたメル・ヒース、更には正誤君までこちらを見て沈黙している。
「…悪い、ついカッとなった。ヒース、近しい人間が亡くなって、いつも通りで居られる奴がいるか?」
「……悪い。」
「メルも、それで言うと遅刻してきた私も…言いたくないが、正誤君だってそうだろう?」
「……ごめん。」
「謝る相手が違う。…2人とも、少し自分の部屋で頭を冷やして来い。」
2人が頷いて、自分の部屋へと向かう。2人が退室した部屋で、正誤君と2人っきりだ。
「さて…そうだ、正誤君。どこまで推理が進んだか、聞かせてもらえるかな?」

「いくつか質問があります。…まず、父さんの身体に、打撲跡や縛った跡はありましたか?」
「いや、首以外に怪我は見当たらなかったが…それが?」
「僕が3階で…その、遺体を見た後、ドックさんが3階を調べられても遺体は無かったんですよね?」
「…ああ、無かった。」
正誤君の質問に、頷く。正誤君が少しだけ考え、私を見た。
「無くなった毛布や厚手のシーツはありますか?」
「ないな、ちゃんと全て揃っていた。」
「…では、乾燥機が使用人室にありますけど、それが使われた形跡は?」
「それも無かったな。聖歌が居なかった間、ずっと誰かが居たそうだ。見つからずに使えはしない。」
正直に、答える。その答えに合わせて正誤君が考え込む。
そして、その顔を上げた。赤みの引いた瞳で私を見据える。
「最後に1つだけ…貴方が父さんと話す予定だったことを、どなたか知っていましたか?」
「……ああ、内容は教えていないが、2人で話したいことがあるから邪魔はしないでくれと言ってあった。」
「…判りました。有難う、御座います。」
ペコリと頭を下げて、正誤君も退室した。その後姿を見送る。
「さて、部屋で彼なりの結論を待つとしようか…。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、いう感じの昼食風景でした。前半の会話にはヒントはありません。
僕の力じゃあ犯罪心理まで考えた問題は作れませんので…… (^^;)
編集