A Crime File Of Dockary Roerg ≫No. 1
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2007/01/28 17:11
推理物の投稿です。多分、穴があると思いますが……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初めまして。恐らく、もう二度と会うこともないだろうが。
私の名前はドカリー・ローグ。しがない探偵をやっている。
本日、私は旧友の招きに応じて五星島という島に来ている。
何度来ても景観の良い所だ。アイツ、良い所に別荘を建てたな…。
「お、やっと来たかドック!もうお前以外は着いてるぞ!!」
「ああ、すまない。電車を一便ほど乗り間違えてしまってな。」
噂をすれば何とやら。この別荘の所有者…蛍火聖歌だ。
私とは高校時代からの付き合いになる。
「ヒースが遅刻していないのは珍しいな。」
「そのうえお前が遅刻か、明日は雨か雪だなこれは。」
ヒース(ヒヤシンス・サークル)も今日、招かれた一人。
学生時代は遅刻の常習犯だったのだが…。おや?
「聖歌、彼は?今日はブラウン管の同窓会だろう。」
「俺の息子だ。参加したいっつーから連れてきた。」
彼があの噂の…。まさかブラウン管に興味を持つとは。
ああ、ブラウン管というのはCRT、"Crime Research Team"だ。
「お客様ですか?初めまして、蛍火正誤です。」
「初めまして。私はドカリー・ローグ、あだ名はドックだ。」
「ほら、そろそろアイツらがろくろ首になっちまうぜ?行くぞ2人とも。」
「遅いぞドック〜!!せっかくの料理が冷めるだろ〜?」
「相変わらずだな、メル。元気そうで何よりだよ。」
部屋に入ると同時にメル(メルヘン・ストライフ)が毒づく。
学生時代から、食べ物の恨みは恐ろしい、を地で行く奴だった。
「4人全員、と…それから我が息子、正誤。全員が揃ったな。」
「よ〜っし、それじゃあココは俺が!全員、グラスを持て!!」
ヒースの声に従って、全員がグラスを持つ。正誤君はジュースだが。
「どうしてヒースが仕切るんだ」 とメルが呟いたが無視した。
「それでは、我らがブラウン管に、そして前途ある若者に、カンパーイ!」
全員がグラスを高く掲げる。ヒースは中身を一気飲み、メルは飲まずに置く。
何か理由がある…わけではなく、メルは元々酒は呑まないのだ。
「さて、料理料理!美味そうなのー!!」
「メル、少しはマナーを…まぁ、仲間内だけだから良いか。」
晩餐会もお開きとなった夜。雨の音に混じって、部屋の外で話し声が聞こえる。
私が今居るのは、聖歌の部屋だ。アイツに用があったのだが…
「何の騒ぎだ?全員揃って……」
「ドック!お前、なんでそこに…大変なんだよ!!正誤君が…」
正誤君が、というヒースの言葉を聞いて、横に居る正誤君を見る。
正誤君が私の方を向く。…何かに怯えているような目だ。あくまで主観だが。
「父さんが、居なくなったんです!さっき、この部屋で首を吊ってて…!!」
「何?!…事件の可能性もあるな。しかし、何故この部屋で?私は聖歌の部屋に居たが…」
「…ドック、君の居た部屋、表札309になってるよ。聖歌の部屋は308だけど。」
「…先に部屋に入っていていいと言いつつ来ないと思ったら……。」
と、今はそんな話をする前に、だ。
「…良し。なら、聖歌が見つかるまでこの階の部屋の鍵は私が預かろう。」
「ドックは探偵だからね、それが良い…か。正誤君も、それで良い?」
「……はい。」
「なら、正誤君は今日は別の階の部屋で寝てくれ。私はもう少し調べよう。」
次の日の朝。…悲鳴が、聞こえた。何かあったかと、悲鳴が聞こえた方へと急ぐ。
メイドが顔を両手で覆って床にへたり込んでいた。
「どうしました?!今の声は…!!」
私の後ろから正誤君が走ってくる。その声を聞いて、メイドが窓の外に指を向ける。
そちらを見ると……木の枝に、聖歌が首を吊られていた。
「父、さん…!!」
隣で、正誤君がへたり込むのを感じた。
「…ドック、さん。」
「やぁ、正誤君。どうしたね?……と、聞くまでもないか。」
私の部屋に、正誤君がやってきた。眼が赤い、どれだけ泣いたのかを察する。
「父さんが殺された、ことで…皆さんから、お話を伺ったと聞きました。」
「平たく言えば事情聴取だな。色々と聞いたし、調べたよ。」
「貴方は…この事件を、解決してくれますか?!」
うむ…聖歌から聞いたとおりだな。…面白い少年だ。
彼なら…。
「なら、正誤君。君が解決してみるか?この事件を。」
「え?!」
「頭が良いと聞いている。…このファイルに、私が集めた情報がある。」
簡単な事件だ。彼なら、きっと解けるだろう。
「読んで、自分なりの結論が見つかったら……私に聞かせてほしい。待っている。」
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次は、ファイルの内容を公開します。
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初めまして。恐らく、もう二度と会うこともないだろうが。
私の名前はドカリー・ローグ。しがない探偵をやっている。
本日、私は旧友の招きに応じて五星島という島に来ている。
何度来ても景観の良い所だ。アイツ、良い所に別荘を建てたな…。
「お、やっと来たかドック!もうお前以外は着いてるぞ!!」
「ああ、すまない。電車を一便ほど乗り間違えてしまってな。」
噂をすれば何とやら。この別荘の所有者…蛍火聖歌だ。
私とは高校時代からの付き合いになる。
「ヒースが遅刻していないのは珍しいな。」
「そのうえお前が遅刻か、明日は雨か雪だなこれは。」
ヒース(ヒヤシンス・サークル)も今日、招かれた一人。
学生時代は遅刻の常習犯だったのだが…。おや?
「聖歌、彼は?今日はブラウン管の同窓会だろう。」
「俺の息子だ。参加したいっつーから連れてきた。」
彼があの噂の…。まさかブラウン管に興味を持つとは。
ああ、ブラウン管というのはCRT、"Crime Research Team"だ。
「お客様ですか?初めまして、蛍火正誤です。」
「初めまして。私はドカリー・ローグ、あだ名はドックだ。」
「ほら、そろそろアイツらがろくろ首になっちまうぜ?行くぞ2人とも。」
「遅いぞドック〜!!せっかくの料理が冷めるだろ〜?」
「相変わらずだな、メル。元気そうで何よりだよ。」
部屋に入ると同時にメル(メルヘン・ストライフ)が毒づく。
学生時代から、食べ物の恨みは恐ろしい、を地で行く奴だった。
「4人全員、と…それから我が息子、正誤。全員が揃ったな。」
「よ〜っし、それじゃあココは俺が!全員、グラスを持て!!」
ヒースの声に従って、全員がグラスを持つ。正誤君はジュースだが。
「どうしてヒースが仕切るんだ」 とメルが呟いたが無視した。
「それでは、我らがブラウン管に、そして前途ある若者に、カンパーイ!」
全員がグラスを高く掲げる。ヒースは中身を一気飲み、メルは飲まずに置く。
何か理由がある…わけではなく、メルは元々酒は呑まないのだ。
「さて、料理料理!美味そうなのー!!」
「メル、少しはマナーを…まぁ、仲間内だけだから良いか。」
晩餐会もお開きとなった夜。雨の音に混じって、部屋の外で話し声が聞こえる。
私が今居るのは、聖歌の部屋だ。アイツに用があったのだが…
「何の騒ぎだ?全員揃って……」
「ドック!お前、なんでそこに…大変なんだよ!!正誤君が…」
正誤君が、というヒースの言葉を聞いて、横に居る正誤君を見る。
正誤君が私の方を向く。…何かに怯えているような目だ。あくまで主観だが。
「父さんが、居なくなったんです!さっき、この部屋で首を吊ってて…!!」
「何?!…事件の可能性もあるな。しかし、何故この部屋で?私は聖歌の部屋に居たが…」
「…ドック、君の居た部屋、表札309になってるよ。聖歌の部屋は308だけど。」
「…先に部屋に入っていていいと言いつつ来ないと思ったら……。」
と、今はそんな話をする前に、だ。
「…良し。なら、聖歌が見つかるまでこの階の部屋の鍵は私が預かろう。」
「ドックは探偵だからね、それが良い…か。正誤君も、それで良い?」
「……はい。」
「なら、正誤君は今日は別の階の部屋で寝てくれ。私はもう少し調べよう。」
次の日の朝。…悲鳴が、聞こえた。何かあったかと、悲鳴が聞こえた方へと急ぐ。
メイドが顔を両手で覆って床にへたり込んでいた。
「どうしました?!今の声は…!!」
私の後ろから正誤君が走ってくる。その声を聞いて、メイドが窓の外に指を向ける。
そちらを見ると……木の枝に、聖歌が首を吊られていた。
「父、さん…!!」
隣で、正誤君がへたり込むのを感じた。
「…ドック、さん。」
「やぁ、正誤君。どうしたね?……と、聞くまでもないか。」
私の部屋に、正誤君がやってきた。眼が赤い、どれだけ泣いたのかを察する。
「父さんが殺された、ことで…皆さんから、お話を伺ったと聞きました。」
「平たく言えば事情聴取だな。色々と聞いたし、調べたよ。」
「貴方は…この事件を、解決してくれますか?!」
うむ…聖歌から聞いたとおりだな。…面白い少年だ。
彼なら…。
「なら、正誤君。君が解決してみるか?この事件を。」
「え?!」
「頭が良いと聞いている。…このファイルに、私が集めた情報がある。」
簡単な事件だ。彼なら、きっと解けるだろう。
「読んで、自分なりの結論が見つかったら……私に聞かせてほしい。待っている。」
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次は、ファイルの内容を公開します。