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たいふ
2007/01/22 03:31
(事件編)
毒島氏の邸宅は…豪邸そのもの。
ヒロシ「ホテルみたいだ…」
いや、全く…私はヒロシ君と同じ事を考えてしまった。
毒島「皆さん、夕食前に部屋でシャワーでも浴びてください。替えの衣装も用意してあります。おい久我君、皆さん
をそれぞれ部屋に案内してくれ」
久我「分かりました。ではこちらに、お部屋は二階でございます。申遅れました、私はここで働かせて頂いております、
久我でございます。」
部屋に案内されて、用意された衣装を見る…タキシード…何故?
ヒロシ「お〜、カッコイ〜。なぁ先生?」
勘弁して頂きたい。しかし用意された以上着ない訳にもいかない。他の皆さんも同じだろうから良しと納得することにした。
夕食はフレンチらしい。シェフは…これはこれは…若き天才料理人、天貝武(あまがいたけし)
毒島氏が病院行きを断るはずだ…彼の店の予約は半年先まで埋まっている。自宅に呼ぶとなると、一体幾ら積んだのか…
っとお金の話をするのは無粋ですね。
食前酒が出される。(勿論、ヒロシ君はジュースだ)
蜂山「社長は駄目ですよ!お酒なんて…。それよりお薬はもうお飲みになられましたか?」
すると、毒島は内ポケットからピルケースを取り出し、カプセル薬を…
毒島「(ゴクッ)今飲んだよ。おいおい、今日くらい良いじゃないか…黒野先生もいることだし」
長男「蜂山さんの言う通りだよ、親父。なぁ、黒野先生?」
黒野「この食前酒は許可できません。が、食事と一緒に摂るならワインの1杯2杯は許可しましょう」
毒島「流石は先生、話が分かるね、息子や秘書とは大違いだ。物足りないが、それで良しとしようか」
ヒロシ「なぁ、先生。駕籠にあるパンってもう食べてもいいのか?」
太傅「はい、構いませんよ。但し、一口サイズに千切って食べるのですよ」
などと、私はヒロシ君にマナー指導をしながら食事を進めていった。前菜を終え、スープが出された。
「カボチャのスープ白トリュフの薫り」とか何とか天貝シェフの説明を聞きながらスープを口に運ぼうとしたその時…
(ガシャーンッ!!)
毒島「グッ…ガハッ…」
と、毒島氏が苦しみ出した。夫人が慌てて傍に寄る…
峰子「貴方!!どうなされたの…大丈夫?しっかりして!!黒野先生…」
黒野「すぐに上着を脱がせて、ソファに寝かせて!!」
夫人が上着を脱がせ、蜂山と長男がソファへと運ぶ。黒野医師が容態を確認する…
黒野「発疹と、呼吸困難…意識もはっきりしていない…料理に毒か、それとも…再発した?…すぐに救急車を!!」
夫人は夫の上着を胸に抱いて、蜂山は社長の手を取り、他の者もそれぞれ不安な面持ちで待っていた。
5分後に救急車が到着し、病院に搬送されたが…間に合わなかった。
死因は急性アレルギー反応によるショック死だろうと言う事だ。
だが今ひとつ納得出来ない私は、警察に連絡し司法解剖することを提案した。
(次は、検死の結果と、関係者の証言を記載する予定です)
毒島氏の邸宅は…豪邸そのもの。
ヒロシ「ホテルみたいだ…」
いや、全く…私はヒロシ君と同じ事を考えてしまった。
毒島「皆さん、夕食前に部屋でシャワーでも浴びてください。替えの衣装も用意してあります。おい久我君、皆さん
をそれぞれ部屋に案内してくれ」
久我「分かりました。ではこちらに、お部屋は二階でございます。申遅れました、私はここで働かせて頂いております、
久我でございます。」
部屋に案内されて、用意された衣装を見る…タキシード…何故?
ヒロシ「お〜、カッコイ〜。なぁ先生?」
勘弁して頂きたい。しかし用意された以上着ない訳にもいかない。他の皆さんも同じだろうから良しと納得することにした。
夕食はフレンチらしい。シェフは…これはこれは…若き天才料理人、天貝武(あまがいたけし)
毒島氏が病院行きを断るはずだ…彼の店の予約は半年先まで埋まっている。自宅に呼ぶとなると、一体幾ら積んだのか…
っとお金の話をするのは無粋ですね。
食前酒が出される。(勿論、ヒロシ君はジュースだ)
蜂山「社長は駄目ですよ!お酒なんて…。それよりお薬はもうお飲みになられましたか?」
すると、毒島は内ポケットからピルケースを取り出し、カプセル薬を…
毒島「(ゴクッ)今飲んだよ。おいおい、今日くらい良いじゃないか…黒野先生もいることだし」
長男「蜂山さんの言う通りだよ、親父。なぁ、黒野先生?」
黒野「この食前酒は許可できません。が、食事と一緒に摂るならワインの1杯2杯は許可しましょう」
毒島「流石は先生、話が分かるね、息子や秘書とは大違いだ。物足りないが、それで良しとしようか」
ヒロシ「なぁ、先生。駕籠にあるパンってもう食べてもいいのか?」
太傅「はい、構いませんよ。但し、一口サイズに千切って食べるのですよ」
などと、私はヒロシ君にマナー指導をしながら食事を進めていった。前菜を終え、スープが出された。
「カボチャのスープ白トリュフの薫り」とか何とか天貝シェフの説明を聞きながらスープを口に運ぼうとしたその時…
(ガシャーンッ!!)
毒島「グッ…ガハッ…」
と、毒島氏が苦しみ出した。夫人が慌てて傍に寄る…
峰子「貴方!!どうなされたの…大丈夫?しっかりして!!黒野先生…」
黒野「すぐに上着を脱がせて、ソファに寝かせて!!」
夫人が上着を脱がせ、蜂山と長男がソファへと運ぶ。黒野医師が容態を確認する…
黒野「発疹と、呼吸困難…意識もはっきりしていない…料理に毒か、それとも…再発した?…すぐに救急車を!!」
夫人は夫の上着を胸に抱いて、蜂山は社長の手を取り、他の者もそれぞれ不安な面持ちで待っていた。
5分後に救急車が到着し、病院に搬送されたが…間に合わなかった。
死因は急性アレルギー反応によるショック死だろうと言う事だ。
だが今ひとつ納得出来ない私は、警察に連絡し司法解剖することを提案した。
(次は、検死の結果と、関係者の証言を記載する予定です)