疑惑のCO≫ No.1 ≫No. 2
Yossy
2006/12/01 13:19
以下は各人に対し個別に行った事情聴取結果である。
政江
「このお屋敷にはもう20年通っていますから家族同様にして頂いております。坊ちゃま達も小さい頃から私がお世話したんです。お父様の血を引いて、今はみんな立派に大学の研究室で助手をなさっておいでです。え、昨夜のことですか?昨夜はご主人様が寝室に上がった後、11時に屋敷を出て、今朝は7時に来ました。ええ、昨夜帰るときはまだ雪が降っていました。昨日は特別寒かったのでご主人様がストーブをつけたのかもしれませんが、それにしてもストーブをつけっぱなしで寝るなんてことは今まで一度もなかったことです。鍵ですか?私が預かっている鍵はマスターキーになっていて、玄関の鍵と兼用ですから、朝晩私が来たときと帰るときには、自分で玄関を開け閉めするんです。昨夜も私が玄関の鍵を掛けて帰りました。昼間は台所の引き出しに入れてあります。え、スペアキーですか?コピーは作れないタイプの鍵だそうですからスペアのマスターキーはありません。あのドアチェーンはいつ取り付けたのか知りません。
あぁ、旦那様の寝室の鍵ですか?それはマスターキーではなく寝室専用の鍵です。ええ、部屋の照明をつけようとしたとき気がついたんですが、たしかに照明スイッチの上にちゃんと掛かっておりましたよ。」
一郎
「親父には困っていました。永久機関の研究だなんて。不可能であることがわかっているのに金ばっかり使って…。政江さんが玄関の鍵を持っていることは知っていましたが、それが父の寝室の鍵と共通だとは知りませんでした。え、昨夜の玄関の鍵ですか?政江さんが帰る時にちゃんと施錠するのを確認しましたよ。」
二郎
「父の様子を見にこの家にはときどき来ています。私も父の研究には反対でした。私も寝る前に三郎と一緒に玄関の施錠を確認しましたが確かに鍵は掛かっていました。」
三郎
「私も父の研究はやめさせたかったんですが、まあ趣味みたいなものですから仕方がないと諦めていました。政江さんは母親代わりのような人ですから嘘なんて言いませんよ。」
特に不審な点も見当たらず、結局「つけっぱなしになっていた石油ストーブによる事故死」との結論が出されようとしていた。
しかし、捜査に加わっていた私はチョットした不審をいだき捜査の続行を提案した。
さて、私が不審を抱いた理由を挙げ、事件の真相を解明してもらいたい。
政江
「このお屋敷にはもう20年通っていますから家族同様にして頂いております。坊ちゃま達も小さい頃から私がお世話したんです。お父様の血を引いて、今はみんな立派に大学の研究室で助手をなさっておいでです。え、昨夜のことですか?昨夜はご主人様が寝室に上がった後、11時に屋敷を出て、今朝は7時に来ました。ええ、昨夜帰るときはまだ雪が降っていました。昨日は特別寒かったのでご主人様がストーブをつけたのかもしれませんが、それにしてもストーブをつけっぱなしで寝るなんてことは今まで一度もなかったことです。鍵ですか?私が預かっている鍵はマスターキーになっていて、玄関の鍵と兼用ですから、朝晩私が来たときと帰るときには、自分で玄関を開け閉めするんです。昨夜も私が玄関の鍵を掛けて帰りました。昼間は台所の引き出しに入れてあります。え、スペアキーですか?コピーは作れないタイプの鍵だそうですからスペアのマスターキーはありません。あのドアチェーンはいつ取り付けたのか知りません。
あぁ、旦那様の寝室の鍵ですか?それはマスターキーではなく寝室専用の鍵です。ええ、部屋の照明をつけようとしたとき気がついたんですが、たしかに照明スイッチの上にちゃんと掛かっておりましたよ。」
一郎
「親父には困っていました。永久機関の研究だなんて。不可能であることがわかっているのに金ばっかり使って…。政江さんが玄関の鍵を持っていることは知っていましたが、それが父の寝室の鍵と共通だとは知りませんでした。え、昨夜の玄関の鍵ですか?政江さんが帰る時にちゃんと施錠するのを確認しましたよ。」
二郎
「父の様子を見にこの家にはときどき来ています。私も父の研究には反対でした。私も寝る前に三郎と一緒に玄関の施錠を確認しましたが確かに鍵は掛かっていました。」
三郎
「私も父の研究はやめさせたかったんですが、まあ趣味みたいなものですから仕方がないと諦めていました。政江さんは母親代わりのような人ですから嘘なんて言いませんよ。」
特に不審な点も見当たらず、結局「つけっぱなしになっていた石油ストーブによる事故死」との結論が出されようとしていた。
しかし、捜査に加わっていた私はチョットした不審をいだき捜査の続行を提案した。
さて、私が不審を抱いた理由を挙げ、事件の真相を解明してもらいたい。