ｸｲｽﾞ大陸

ある日の午後、私はヒロシ君と将棋を指していた。
たいふ「王手飛車取り…詰みましたよ」
ヒロシ「…大人気ないぞ。もっと手加減しろよ」
　　　（因みに太傅は飛角桂を落としている）
　　　ピロリ〜ン♪　YOU　GOT　MAIL．
たいふ「依頼のメールですね」

【探偵さん聞いて欲しいザマス。五所平さんは酷い人ザマス。うちの愛犬リリーちゃんは絶対に五所平さんに殺されたザマス。五所平さんときたらゴミの日も守らない人で…（以下略）　大河内】

ヒロシ「げっ…あのうるさい、万年ヒステリーオバサンかよ」
（コンコンッ）？？？「すみません、此方は太傅探偵事務所ですわね。ちょっと宜しいかしら？」
たいふ「どちらさまで？」
五所平「私、五所平と申します。恐らくこちらに在らぬ誹謗中傷のメールが届いているか
　　　と思います。大体ゴミのことを言うなら、大河内さんだって燃えないゴミに煙草の
　　　吸殻を混ぜて出しているんですのよ。うちのゴミ袋を漁って、『あ〜ら、安い冷凍
　　　鮪ザマス』と聞こえよがしに言うんですの！…」
ヒロシ「ちょっとオバサン、落ち着けよ…」
　　　（以下10分間の愚痴が続いた…）
五所平「…という訳で私の愛犬小太郎は、身体は大きいのですがとても優しい子ですの。
　　　なのに大河内さんときたら、小太郎がサクラちゃんを襲ったなんて酷いことを…
　　　どうか小太郎と私の名誉を守ってくださいませんこと？」
（ガチャ）大河内「まぁ…五所平さん。早速、事件の揉消しザマスか？」
五所平「きぃ〜っ！！なんて言い草。あなたこそ根も葉もないこと言触らすのは止めて
　　　下さる？探偵さん、私の依頼を受けて下さるわよね？」
大河内「あ〜ら、私の依頼の方が先ザマスわよね？」
五所平「むきぃ〜っ！！盗人猛々しいとはこのことよっ！！」
　　　（以下36分45秒の間マダムの舌戦は続き、肩を怒らせつつもお帰りになられた…）
ヒロシ「やっと帰ったぞ…つ、疲れた…。でどうするんだ先生？どっちの依頼を受けるんだ？」
たいふ「そうですね…どちらに理があるか、五所平さんが置いて行かれた写真を眺め
　　　ながら考えてみましょうか」

（1枚目）
小太郎とリリーが同じ皿で仲良く餌を食べている。
写真には【小太郎とサクラちゃん♪】と書かれている。
（2枚目）
リリーの死体。口元には苦しんだ跡が見える。
目は見開き、瞳孔は閉じており目立った外傷はない。
（3枚目）
庭で遊ぶリリー。ゴムの骨の玩具、未開封ダンボール箱、除草剤の容器が写っている。
（4枚目）
大河内さん宅のゴミ箱からロープを引張り出し遊ぶ、小太郎とリリー。
ゴミ袋も漁っている様だ。

さて事件の真相は、どういうものだろうか？考えて頂きたい。