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たいふ
2006/10/21 09:34
(詩の意味)
たいふ「今回の事件の発端は『死神事件』にあると私は思っています」
若刑事「今回の事件も同一の銃が使用されていますし『4件目の死神事件』と見て
いいんじゃないんですか?」
たいふ「残念ながら、これは『死神事件』ではありませんし、もう『死神事件』は起らな
いでしょう。何せ、犯人は既に死んでいます」
若刑事「えっ?誰ですか?警察では、容疑者の1人も浮かんでいませんよ?」
たいふ「今回の被害者、仲原忠男ですよ・・・そう考える理由は、今回は『カード』が
置かれていないこと、犯人が銃を持ち去っていないこと、『詩』の内容・現場で
争った形跡がないこと、そして何より彼が詩と駄洒落を好んでいたことです」
若刑事「駄洒落好きだとどうして犯人になるんですか?」
たいふ「『死神』(しにがみ)。音読みだと(しじん)=『詩人』・・・【死(詩)の安らぎを】とは
よく言ったものです」
若刑事「それだけで、犯人にするのはちょっと・・・」
たいふ「彼自身、詩の中で告白している。【今は自らが選んだこの道の辛さ険しさが
心に重く重く言い知れぬ疲れを私に抱かせる。それでも私は自由を得るため
前だけ見て行かんと誓う】(正義の為、死神となり悪人を殺してきたが、良心の呵責
に苛まれる日々が続く。もう限界だ。死ぬことは恐ろしいが、この呪縛から開放
される為には逝くしかない)と。そして事実、彼は前を見据え眉間を撃ち抜か
れ逝った。まあ、銃の調べを進めれば購入者(所有者)はすぐ分かるでしょうが」
若刑事「そんな読みが出来るのはあなたくらいのものですよ・・・ちょっと待って下さい、
どうした?」
捜査官「はい・・・銃の持ち主が特定されました。仲原忠男です。ネットを使って海外から
購入したようです」
若刑事「さ、さ、たいふさん。推理の続きをお願いしますよ・・・」
たいふ「争った形跡が無いのは、彼自身が死ぬ気でいましたし、どうせ死ぬなら敵討ち
をさせてやろうと考えたのでしょう。銃を手渡し撃たせた・・・」
若刑事「それでは、自殺幇助ですよ。独善で何人もの人を殺しておいて自分も誰かに
殺させるなんて、なんて身勝手な奴だ」
たいふ「相手に明確な殺意があれば、殺人ですよ・・・そして、彼女には明確な殺意が
あったはずだ。何の躊躇いもなく眉間を一発で撃ち抜いている・・・」
若刑事「彼女?」
たいふ「今回の事件の発端は『死神事件』にあると私は思っています」
若刑事「今回の事件も同一の銃が使用されていますし『4件目の死神事件』と見て
いいんじゃないんですか?」
たいふ「残念ながら、これは『死神事件』ではありませんし、もう『死神事件』は起らな
いでしょう。何せ、犯人は既に死んでいます」
若刑事「えっ?誰ですか?警察では、容疑者の1人も浮かんでいませんよ?」
たいふ「今回の被害者、仲原忠男ですよ・・・そう考える理由は、今回は『カード』が
置かれていないこと、犯人が銃を持ち去っていないこと、『詩』の内容・現場で
争った形跡がないこと、そして何より彼が詩と駄洒落を好んでいたことです」
若刑事「駄洒落好きだとどうして犯人になるんですか?」
たいふ「『死神』(しにがみ)。音読みだと(しじん)=『詩人』・・・【死(詩)の安らぎを】とは
よく言ったものです」
若刑事「それだけで、犯人にするのはちょっと・・・」
たいふ「彼自身、詩の中で告白している。【今は自らが選んだこの道の辛さ険しさが
心に重く重く言い知れぬ疲れを私に抱かせる。それでも私は自由を得るため
前だけ見て行かんと誓う】(正義の為、死神となり悪人を殺してきたが、良心の呵責
に苛まれる日々が続く。もう限界だ。死ぬことは恐ろしいが、この呪縛から開放
される為には逝くしかない)と。そして事実、彼は前を見据え眉間を撃ち抜か
れ逝った。まあ、銃の調べを進めれば購入者(所有者)はすぐ分かるでしょうが」
若刑事「そんな読みが出来るのはあなたくらいのものですよ・・・ちょっと待って下さい、
どうした?」
捜査官「はい・・・銃の持ち主が特定されました。仲原忠男です。ネットを使って海外から
購入したようです」
若刑事「さ、さ、たいふさん。推理の続きをお願いしますよ・・・」
たいふ「争った形跡が無いのは、彼自身が死ぬ気でいましたし、どうせ死ぬなら敵討ち
をさせてやろうと考えたのでしょう。銃を手渡し撃たせた・・・」
若刑事「それでは、自殺幇助ですよ。独善で何人もの人を殺しておいて自分も誰かに
殺させるなんて、なんて身勝手な奴だ」
たいふ「相手に明確な殺意があれば、殺人ですよ・・・そして、彼女には明確な殺意が
あったはずだ。何の躊躇いもなく眉間を一発で撃ち抜いている・・・」
若刑事「彼女?」