クイズ大陸



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?たいふ 2006/10/16 14:42
(ヒントらしきもの編)

若刑事「たいふさん、そろそろ教えてもらえませんか。僕にはさっぱりです」
たいふ「うむ、先程出題者にも乞われてヒントを出したのですが、これは洒落の
    ような暗号でね。最初の1行は暗号の解き方を示しています。『死』=『詩』
    つまり、【詩を斜めに読んでみなさい】ということでしょう。次の文から1文字
    ずつ斜めにずらしながら読んでいくと・・・」
若刑事「遥銀私らさ疲自んべり=萩原殺人・・・べり?べりって何ですか?って
    萩原殺人!!萩原が犯人というDMだったんですね!!」
たいふ「いや、少し違う。助手の話だと被害者は死を予期していたということだった。
    つまり、犯人に心当たりがあった。もし私が殺されるとすれば、犯人は萩原
    だろう、と。それでこの暗号を作成し、もしもの時に備えていたのだろうね。
    しかし実際に彼の前に現れたのは別人だった・・・」
若刑事「咄嗟に取ったペンで書いたから、それまでのペンと種類が違った・・・それじゃ
    あ最後の2行だけが本当に残したかったDMということですか?」
たいふ「それも違う。【萩原殺人】と【最後の2行】・・・2つ揃ってDM・・・」
若刑事「???」
たいふ「確か被害者は詩が好きだったということでしたね?」
若刑事「はい。自ら作るのも、有名な詩人の詩を読むのも好きだったと聞いています」
たいふ「・・・萩原朔太郎という詩人の詩の中に『殺人事件』という題の詩があります・・・」
若刑事「えっ?・・・あっ!【萩原】【殺人】!!いったいどんな詩なんですか?」

とほい空でぴすとるが鳴る。       またぴすとるが鳴る。
ああ私の探偵は玻璃の衣装をきて、  こひびとの窓からしのびこむ、
床は晶玉、                 ゆびとゆびのあひだから、
まつさおの血がながれてゐる、     かなしい女の屍体のうへで、
つめたいきりぎりすが鳴いてゐる。
しもつき上旬のある朝、         探偵は玻璃の衣装をきて、
街の十字巷路を曲つた。        十字巷路に秋のふんすゐ、
はやひとり探偵はうれひをかんず。
みよ、遠いさびしい大理石の歩道を、 曲者はいっさんにすべつてゆく。

若刑事「探偵・・・本当は自殺?・・・それともたいふさん、あなたが・・・」
たいふ「・・・どうでしょうね・・・確かに私は今、憂いを感ず探偵ですが・・・」

今回の事件は本当に分からないことが多すぎた・・・しかし、これ以上の推理はすべきではなかったのかも知れない・・・
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