ひでぽんさん、レス有難う御座いました
では、解等編に移りたいと思います。……怒らないでくださいね?
********************
「よし、まずは簡単なほうからやっつけていこう」
出し抜けに、山村警部が言った。
「えっ、解ったんですか?」気の抜けた声で返事をする石川刑事。
「では、今から説明しよう」
小説の中の探偵のように、全く人の相手をしなくなる山村警部。
「予告上にある『蟹を獅子が喰らいつくした日』というのは、蟹座から獅子座へと完璧に変わった『7/23』を指しているんだ」
異様に興奮している山村警部。石川刑事は、馬鹿の見本のように、ポカ〜ンと口を開けている。
「次は、予告上の最初にある『檻に入れられた犯罪者は 全て私と同じであり』という点に着目しなくてはならない」断言する山村警部。
「何でですか?」ようやく口を閉じた石川刑事が訊ねる。
「こんな文、必要ないだろ。だから私は暗号解読に必要な文章だと気が付いたんだ」
なるほど、と石川刑事がうなずく。
「さらに、この予告状には前回の予告状と明らかに違う点がある。それは――」ここでいったん言葉を切る。
「――ヤツの署名だ。前回予告状を送りつけてきたときは、カタカナで『スモーク』とあったが、今回は英語だ。
そこに、何かあるな。と私は考えたのだよ」
「すごいです!山村警部!!僕、警部のような優秀な人が上司だなんて、この上ない幸せものです」
石川刑事が絶賛する。
「やめたまえ、まだ全部の謎解きをしていない」
そう言いつつも、まんざらでもない表情を浮かべている。
「ゴホン。では先ほどの続きだ。終わるまで黙っていてくれよ
『全て私と同じであり』の『私』は、当然スモークのことを指しているのだろう。ということは『檻に入れられた犯罪者』は『全て私と同じ』なのだから、スモークの署名と同じように英語に直さなくてはいけないんだ」
ここで一息つき、話し始める。
「だがここで疑問が浮かぶ。『檻に入れられた犯罪者』とは一体何なのか?私は言葉を言い換えていった。
『犯罪者→犯人→ホシ』そう、『檻に入れられた犯罪者』とは、『』に入っている、星座のことなのだ。言い換えると『CANCERをLEOが喰らいつくした日』となる。
そしてその前の、『羊から始め』は牡羊座からスタートさせるということ。
牡羊座から数えて蠍は八番目なので『蠍に導かれ参上す』は、Cから始めて八番目を見よ。ということなのだ。
数えてみよう。八番目は……Lだ。Lをよく見ると、時計の針に見えないかな?Lが当てはまる時間は『三時』
スモークは、7/23の三時に絵を盗みにくるんだ」
驚いている石川刑事をよそに、山村警部は警察官の手配を始めた。
*********************
「遅いな……まだヤツは来ないのか?今何時だ」
「はい、もう五時です」
「あいつ遅刻しやがって……」
一時間後――
「警部、朝早くからご苦労さまです」黒いマントに身を包んだ、怪盗スモークがやってきた。
「どうして今日だって解ったんですか?」スモークが訊ねる。
「ふん、馬鹿にして。お前の予告状を解いたからに決まってるだろ」警部は謎解きの経緯を説明した。
「クククククッ、ハハハハハ。けいぶ〜そこまで解ったのに最後の最後でドジですね。
いいですか?私の署名は、小文字で書いてあったでしょ。だから、星座も小文字に直さないと。
小文字でのLはlとなる。だから私は時間通りきたっていうのに……哀れですね、警部」心底哀れんだ表情。
「クッ、逮捕だーーーーーー」恨みをぶつけるように叫ぶ警部。
「私はもう貰うもの貰ったので失礼します」そう言ってスモークは、煙のように消えてしまった。
********************
いかがでしたか?
批判なんかも喜んで受け付けます
S 2006/04/18 16:43
では、解等編に移りたいと思います。……怒らないでくださいね?
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「よし、まずは簡単なほうからやっつけていこう」
出し抜けに、山村警部が言った。
「えっ、解ったんですか?」気の抜けた声で返事をする石川刑事。
「では、今から説明しよう」
小説の中の探偵のように、全く人の相手をしなくなる山村警部。
「予告上にある『蟹を獅子が喰らいつくした日』というのは、蟹座から獅子座へと完璧に変わった『7/23』を指しているんだ」
異様に興奮している山村警部。石川刑事は、馬鹿の見本のように、ポカ〜ンと口を開けている。
「次は、予告上の最初にある『檻に入れられた犯罪者は 全て私と同じであり』という点に着目しなくてはならない」断言する山村警部。
「何でですか?」ようやく口を閉じた石川刑事が訊ねる。
「こんな文、必要ないだろ。だから私は暗号解読に必要な文章だと気が付いたんだ」
なるほど、と石川刑事がうなずく。
「さらに、この予告状には前回の予告状と明らかに違う点がある。それは――」ここでいったん言葉を切る。
「――ヤツの署名だ。前回予告状を送りつけてきたときは、カタカナで『スモーク』とあったが、今回は英語だ。
そこに、何かあるな。と私は考えたのだよ」
「すごいです!山村警部!!僕、警部のような優秀な人が上司だなんて、この上ない幸せものです」
石川刑事が絶賛する。
「やめたまえ、まだ全部の謎解きをしていない」
そう言いつつも、まんざらでもない表情を浮かべている。
「ゴホン。では先ほどの続きだ。終わるまで黙っていてくれよ
『全て私と同じであり』の『私』は、当然スモークのことを指しているのだろう。ということは『檻に入れられた犯罪者』は『全て私と同じ』なのだから、スモークの署名と同じように英語に直さなくてはいけないんだ」
ここで一息つき、話し始める。
「だがここで疑問が浮かぶ。『檻に入れられた犯罪者』とは一体何なのか?私は言葉を言い換えていった。
『犯罪者→犯人→ホシ』そう、『檻に入れられた犯罪者』とは、『』に入っている、星座のことなのだ。言い換えると『CANCERをLEOが喰らいつくした日』となる。
そしてその前の、『羊から始め』は牡羊座からスタートさせるということ。
牡羊座から数えて蠍は八番目なので『蠍に導かれ参上す』は、Cから始めて八番目を見よ。ということなのだ。
数えてみよう。八番目は……Lだ。Lをよく見ると、時計の針に見えないかな?Lが当てはまる時間は『三時』
スモークは、7/23の三時に絵を盗みにくるんだ」
驚いている石川刑事をよそに、山村警部は警察官の手配を始めた。
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「遅いな……まだヤツは来ないのか?今何時だ」
「はい、もう五時です」
「あいつ遅刻しやがって……」
一時間後――
「警部、朝早くからご苦労さまです」黒いマントに身を包んだ、怪盗スモークがやってきた。
「どうして今日だって解ったんですか?」スモークが訊ねる。
「ふん、馬鹿にして。お前の予告状を解いたからに決まってるだろ」警部は謎解きの経緯を説明した。
「クククククッ、ハハハハハ。けいぶ〜そこまで解ったのに最後の最後でドジですね。
いいですか?私の署名は、小文字で書いてあったでしょ。だから、星座も小文字に直さないと。
小文字でのLはlとなる。だから私は時間通りきたっていうのに……哀れですね、警部」心底哀れんだ表情。
「クッ、逮捕だーーーーーー」恨みをぶつけるように叫ぶ警部。
「私はもう貰うもの貰ったので失礼します」そう言ってスモークは、煙のように消えてしまった。
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いかがでしたか?
批判なんかも喜んで受け付けます