久しぶりの出題なので、軽いジャブから
（と言いながら、実は問題作成能力が大幅に低下しております。しばらくリハビリで
）
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３月に入った最初の週末、御手洗麻衣子は半年間の短期交換留学を終えてイギリスから帰国した。到着ゲートを出ると久しぶりに見る母親の笑顔があった。成田空港には苦い思い出もあるが、そんなことは吹き飛ぶ想いだった。
空港から母親の運転する車で自宅に帰る途中、麻衣子はとあるマンションの前に人だかりがあり、その中に見知った女性の顔を見つけた。麻衣子は母親に車を停めさせ、そこへ近づいていった。
「夏美さん！」
「あら、御手洗さん。今日戻ったの？」
「ええ。今」そう言って麻衣子は車のほうへ視線をやった。
「庵郷君は？ 迎えに来てないの？」
「どうも休日返上で追試らしいです」
麻衣子の苦笑いに夏美も合わせた。
「夏美さん、事件ですか？」
「たぶん、コロシね」
沖 夏美は現場の状況について麻衣子に説明した。
殺されたのは、林 守（３２）。リサイクル業経営のかたわら、森林保護運動のリーダーをしている、正義感の強い人間であった。
被害者はマンションの自室で、背中から鋭利な刃物のようなもので刺され、うつ伏せに倒れて死んでいた。
絶命までには多少の時間があったようで、自分の血でダイイングメッセージを残していた。
「そのメッセージって？」
「森 公一」
「それ、名前ですか？」
「そうだったら即解決なんだけどね」
夏美はそう言って、３階にある現場の部屋を見上げた。
翌日、麻衣子は庵郷トキオとともに喫茶店「湖南」に向かった。夏美からその後の状況を教えてもらうためだ。果たして何人かの容疑者が浮かび上がってきていた。みな、同じ森林保護運動のメンバーだった。その中に「森 公一」の名前は無かった。
樺島 満（３５）
柏木 さつき（３２）
松本 針太郎（３２）
梅田 頌平（３０）
桃生 雛（２４）
「庵郷君はどう思う？」
「たぶん・・・この人でしょうね」トキオは一人の名前を指差した。
「やっぱりね。心強いわ、ありがとう」
■犯人は５人のうち誰でしょう？
（と言いながら、実は問題作成能力が大幅に低下しております。しばらくリハビリで
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３月に入った最初の週末、御手洗麻衣子は半年間の短期交換留学を終えてイギリスから帰国した。到着ゲートを出ると久しぶりに見る母親の笑顔があった。成田空港には苦い思い出もあるが、そんなことは吹き飛ぶ想いだった。
空港から母親の運転する車で自宅に帰る途中、麻衣子はとあるマンションの前に人だかりがあり、その中に見知った女性の顔を見つけた。麻衣子は母親に車を停めさせ、そこへ近づいていった。
「夏美さん！」
「あら、御手洗さん。今日戻ったの？」
「ええ。今」そう言って麻衣子は車のほうへ視線をやった。
「庵郷君は？ 迎えに来てないの？」
「どうも休日返上で追試らしいです」
麻衣子の苦笑いに夏美も合わせた。
「夏美さん、事件ですか？」
「たぶん、コロシね」
沖 夏美は現場の状況について麻衣子に説明した。
殺されたのは、林 守（３２）。リサイクル業経営のかたわら、森林保護運動のリーダーをしている、正義感の強い人間であった。
被害者はマンションの自室で、背中から鋭利な刃物のようなもので刺され、うつ伏せに倒れて死んでいた。
絶命までには多少の時間があったようで、自分の血でダイイングメッセージを残していた。
「そのメッセージって？」
「森 公一」
「それ、名前ですか？」
「そうだったら即解決なんだけどね」
夏美はそう言って、３階にある現場の部屋を見上げた。
翌日、麻衣子は庵郷トキオとともに喫茶店「湖南」に向かった。夏美からその後の状況を教えてもらうためだ。果たして何人かの容疑者が浮かび上がってきていた。みな、同じ森林保護運動のメンバーだった。その中に「森 公一」の名前は無かった。
樺島 満（３５）
柏木 さつき（３２）
松本 針太郎（３２）
梅田 頌平（３０）
桃生 雛（２４）
「庵郷君はどう思う？」
「たぶん・・・この人でしょうね」トキオは一人の名前を指差した。
「やっぱりね。心強いわ、ありがとう」
■犯人は５人のうち誰でしょう？