ｸｲｽﾞ大陸

＊ PM 05:10 ＊

「あ、おーい」

少女は不意に、公園の前を歩く少女を呼んだ。

「調べ物の成果は？」
「ばっちり。惜しくも返信する前に、ヒントが届いちゃったけどね」
「じゃあバトンタッチ・・・この子に暗号、見せてあげて」
「何で先に帰るのよ」
「私のほうが早く解いたんだから、先に行くのは当然でしょ。それに私、ヒントもらってないし」

少女は少年から携帯電話を受け取ると、ウィンクを１つ残して、現れた少女と入れ違いに公園を去った。

「わかんない・・・お姉ちゃん、ヒント見せて」
「・・・仕方ないなぁ」
少女はいたずらっぽく言って、携帯電話を見せた。

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TO : 返信の無い仲間達（一括送信）
FROM : サンタクロース
TITLE : 〈ヒント１〉

暗号文は、１つの文章につき「前半」と「後半」に分けて考える。
それから参考文で、同じ「ス」でも文章が違っている事に注目。つまり「前半」では、同じ物を示す言葉が複数あるんだ。
問題メール中に隠れているヒントも見逃さないように。
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